後日談〜『WAR✕WAR』にログインしてみた〜
後日談となります。
みんな、根は悪い子じゃないのです。
今日は久しぶりに『WAR✕WAR』にログインしてみようかと思う。
私はVRゴーグルを着け、電源を入れた。
『WAR✕WAR』のフィールドが目の前に広がっていた。
今更ながら、思うけど、VRって凄いな。
今日はどんな事をしようかと考えながら、私は『広場』に飛んだ。
この広場には様々なタイプのモードの入口がある。例えば、前、話した、1対100プレイモードだとか、バトルロイヤルモードだとか。
1対100プレイモードは『WAR✕WAR』の中でも鬼畜と有名なプレイモードである。
101人のプレイヤーが集まり、100人は同じチームで1人だけ違うチームである。
ただし、その1人側のプレイヤーだけが自分が違うチームという事を知らされ、残りの100人のチームは自分が1人側か、100人側か分からない。
ゲームが開始するとお互いに殺しあう。
1人側のプレーヤーはゲーム終了時間まで生き残れば、大量のポイントをゲットする。100人側のプレーヤーを殺してもポイントはなし。
100人側のプレイヤーは自分の味方を殺すと、ポイントがマイナスされ、1人側のプレーヤーを殺す事ができれば、大量のポイントをゲットし、ゲーム終了。
そして、最終的にもっともポイントが多かったプレイヤーが勝利する。
ーーーという仕組みだ。かなり、鬼畜。
それに、101人のプレイヤーはマップ上のランダムな場所にテレポートし、移動することができるので、どこにいるか分からない。
この1対100プレイモードの1人側のプレイヤーの勝率はほとんどないのだが、私は何回か勝利したことがある。
それはともかく、今日はどんなプレイモードにしようかと広場をうろちょろしてたら、通話がきた。
あるクランからのようだ。入っているメンバーはBLOODMOON、DAIKI10、AURUM−LEONIS、TURQUOISE0517、#MALLOWS。
生徒会メンバーのやつですね。
普段はこういう通話はとらないのだが、今日はとってみようか。私はマイクを口に近づけ、通話をとった。
「あー、あー、もしもし?」
『紫藤か。』
早速、紅月綾人の声が聞こえた。
「そういう貴方は紅月様。」
『ああ、そうだ。ところで、紅月様と呼ぶのをやめてもらえないか?』
何故?別にあだ名とかじゃないのに。苗字に様をつけてるだけだし。
『綾人、と呼んでくれ。』
下の名前呼びを要求されるとは想定外だ。しかも、呼び捨てとはね。
「綾人様。」
『その、違う。呼び捨てで。』
「ソンナオコガマシイコトデキマセンワ。(棒)」
棒読みでいいながら、私は拒否した。
『別にいい。呼び捨てでお願いする。』
私は大きく息を吸ってから、いう。
「綾人。これで、満足ですか?」
『……』
返事がない。すると、他の声がとんできた。
『あーっ。カイチョーだけ狡い。』
『あの、僕の下の名前も呼び捨てで、呼んでくれますか……』
『僕も……瑠偉って呼んで?』
『俺はもう、舞花姉さんに下の名前で呼んでもらってる。……お前らと違ってな。』
そういえば、これ、クランの全員と同時通話してるんだった。
というか、なんなんだ。お前ら。私がお前らの下の名前を呼び捨てで呼ぶ事で、なんのアドバンテージがあるんだ。
あ、ちなみに、上から順に東野橙樹、金玲緒、若草瑠偉と紫藤葵である。
え?本音が漏れてた?ま、いいや。
このまま放置しておくのも後々面倒くさいことになりそうだ。
「分かった。綾人、橙樹、玲緒、瑠偉、葵。なんの用?」
『………』
おい、折角、私が要望に答えて、名前呼びしてやったのに、反応なしかよ。
『ああ、その、紫藤。実は今日、新オープンしたクラン対200人プレイモードをやることになってな。』
ああ、クラン対200人プレイモードね。それが?
『その、あの……』
はよ言わんかい。
『要するに会長は、舞花姉さんに一時的にでもいいから、クランに参加してもらって、その新オープンしたプレイモードをやってみたいらしい。』
おお、ありがとう。弟よ。理解できた。これからは綾人専用翻訳機を頼む。
クランか……今まで基本的にソロでやってきたからな。
「いいよ。」
『え?いいの?』
葵は驚いたふうだった。
「うん。今まで、クランに入らなかったのは基本的にソロが向いてたからなんだけど、そこのクランなら、合うかもしれないし。」
『そうなんだ。じゃあ、参加してもらっていい?』
私はクランのプロフィールに行き、参加を申請した。すると、直ぐに許可され、私は『LEX』に入った。
「じゃあ、早速、やろうか。」
私はクラン対200人プレイモードに入った。ルールを見ると、大体は1人対100人プレイモードとおんなじだ。ただ、1人側がクランになっただけで。
さて、私はクラン側か、200人側か。
クラン側みたいだね。
どうせだし、今回はチャットしてみようかな?
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FUJI:| Hi, I’m FUJI.《こんにちは、私はFUJIです。》
KIKI89: |Are you the real FUJI?《貴方は本物のFUJIなの?》
*LOL*:| I think it is the real FUJI. I saw the profile.《多分、本物のFUJIだと思う。プロフィール見たし。》
GUSLFSA: REALLY???
FUJI: |Today, I’m the CLAN. Not 200 players.《今日、私はクランの側だ。200人の方ではなく。》
HA0ams:| OK, where are you,FUJI?《分かった。FUJIは何処にいるの?》
JAM-MAN:| HA0ams, your gonna go? You will definitely die.《 HA0ams、行くの?絶対に死ぬよ。》
KIKI89: |I’m going to go!《俺も行く!》
930020pp: |Meeee tooooooooo《私も》
FUJI: |I and my clan will be in the ROCKY MOUNTAIN. SEE YOU LATER.《私と、私のクランは、『ロッキーマウンテン』にいるよ。またね。》
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というように、ちょっと居場所を教えてきた。
『紫藤?なんだか、ここに向かってくる人が多いような気がするんだが……』
そりゃあ、当然でしょ。
「うん。だって、私が居場所を教えたし。」
『『『『『はあ?』』』』』
全員が声を揃えていった。
「張り合いがあったほうが、面白いじゃん。それとも、出来ないの?」
『俺が出来ないわけがないだろう。』
『舞花ちゃんのいうことだし、やるよ。』
『僕も伊達には世界ランキングに入ってないですよ。』
『僕にだって……できる……』
『舞花姉さんと一緒にやるなら、できる。』
全員ができるみたいだ。
「じゃあ、始めようか。」
ーーー楽しいゲームを。
実はこのゲームにこっそり、和葉や舞央、それにヒロインちゃんも参加しているそうです。
お読みいただきありがとうございます。




