命じられた挑戦。
今日は俺一人で留守番だ。理由は簡単。武田さんが休んで食べ歩きに行ったからだ。普通の警察がどれくらい忙しいかはしらないが、はっきり言って僕はかなり暇である。武田さん曰く、非常時に命を張る分通常時は暇らしい。だからこそ武田さんも食べ歩きに言っているわけだが。もちろんたった今から通常時が非常時になる可能性だってないわけではない。でもまさかこんな日に限ってそんなことがあるわけもないだろう。今日はのんびりす ドカ~ン まじか。
外の様子を見てみるとそこには宇宙人が一人立っていた。すぐに宇宙人だと分かったのは後ろにロケットがあったからである。
「・・・どこから来たんですか?。」
「アズサケセイカラキマシタ。」
「地球に何の用ですか。」
「ワタシハチキュウニヨウガアッタワケデハアリマセン。」
「では、何の用ですか。」
「アナタニチョウセンシニキタノデス。」
「すいません。今は仕事中です。帰ってください。」
「デハシカタアリマセン。コノホシヲハカイシマス。」
「!?」
「ワタシハアルカタニメイジラレテアナタニチョウセンシニキテイマス。アナタガコトワッタナラコノホシヲハカイシロトイワレテイマス。」
「・・・わかった。その挑戦を受けましょう。」
「アリガトウゴザイマス。デハタタカイノバエトオツレシマスネ。」
「えっちょ、まっ。」 パシュン
・・・・・どこだここは。周りを見渡したが、どこまでも続いていそうな灰色の空間しかなかった。
「コチラデスヨ。」
声のしたほうを向くと、そこにはアズサケ星人がいた。
「デハ、タタカイマショウ。」
奴はものすごい勢いでとびかかってきた。僕はとっさによける。すると次のパンチが飛んでくる。それもとっさによける。ダメージこそ少ないが防戦一方である。
「・・・タイシタコトナイデスネ。イッキニイキマスヨ。」
くそっ、敵の攻撃がさらに激しくなる。俺は一度距離を取って光子力光線を打ち込む。
ドーーーーーン。
「・・・スサマジイイリョクデス。シカシアタラナイトイミガナイデスヨ?。」
くそっ スピードでは明らかに敵が上だ。こちらは敵のラッシュの間に少しばかりパンチするのが精いっぱいだ。しかし相手も少しのパンチでダウンするほどやわではない。何かいい作戦は・・・・・思いついた。
相変わらず敵はすさまじいスピードのパンチを打ってくる。しかし敵はラッシュの時は無呼吸で打っているようで、息継ぎの時に一瞬ラッシュが止まる。僕はこの時にパンチをしていたわけだが、致命傷を与えることができなかった。ならば自分のパンチを強化すればいいのだ。光子力で。今まで光子力を光線にするものとしか考えていなかったが、光子力は僕の体の中にある。ならば光子力パンチもできるはずである。そして相手の息継ぎの時が来た。
「光子力パーーーーンチッ。」 ドカーーーーーン。
「グア~~~~~。」
「やったか!?」
「ヤラレタ・・・・・。」
自分の周りが灰色の空間からいつもの場所に戻っていく。敵はもう虫の息だった。
「死ぬのか…」
「ソウダ。オレハシヌ。ダカラモウイウ。ワタシニコンナコトヲサセタノハ・・・・・」
その時だった。空からものすごく邪悪なオーラをまとった光線が降ってきた。その光線はほかのものを一切壊すことなくアズサケ星人を完全に消滅させたのだった。
僕は狙われている。敵の最終的な目標が何かはわからない。しかしそれが悪いことであることは大体わかる。僕は戦う決意を固めるのだった。
悪者図鑑 ファイル4 アズサケ星人
スピードが自慢の宇宙人。何者かに命じられ て、久岡に挑戦しにきた。名前の由来は浅漬。




