第二十五話 変化のなて
日が傾き始めた帰り道。
「ドールさん。ハールさんってどんな人?」
「ハールか…。昔、あいつと俺は、同じ店で見習いをしてたっんだ」
なるほど。だから、仲がいいんだな。
「ドールさんとハールさんなら、どっちの方が強いんですか?」
「も、、もちろんおれだぁ〜あ。あんなやつ一発よ」
ドールさんの筋肉アピール。
かっけえ。僕もドールさんみたいになりたい!
「そうだ。俺こあといかなくちゃ行けないところがあるだ。だから、これで美味い物でも食べてきてくれ。そろそろ暗くなるから気おつけるんだぞ。」
ドールさんは、そう言って千オスクを渡してくれた。
「金具も買ってもらって、こんなに貰えませんよ!」
「これは、お前の取り分だよ。これから、たっぷり働いてもらうよ」
あ、鬼だ。
「なら、ありがたくもらいますね」
「そうしとけそうしとけ。そうだ、早く帰るんだぞ」
「ドールさんこそ。酒で潰れないでくださいね」
「今日は、飲まないよだ!」
ドールさんは、軽く手をあげ人混みに消えていってしまってた。
それにしてもこれで何しよう?
店でも行こうか?いや、一人だとな〜。そうだ。屋台でも行ってみるか。
通りを引き返し屋台を探しにいく。
今日は焼き串以外にしてみようかな?それとも、焼き串十本いっちゃようかな。
今の街は、ご飯どき。どこからも漂ってくる料理の香りが食欲をそそる。特に、肉。肉の香りとスパイスが混じり合って香りだけでもパンが食える。
やっぱ焼き串にしようかな?
「シュハング地方名物。肉巻きはいかがですか〜!今だけですよ」
ん。肉?今だけだと。
他の屋台など必要なかった。即購入。三本四百五十オスクだった。
肉の中に豆らしきものが入っているらしい。
「あ〜む」
ん?ん!なんだこれは!
甘辛いソースと肉が絡まっていて美味いぞ。それに、中の白い豆はなんだ!こんなに水々しい食べ物があるなんて。幸せだ。
また食べたいな。旅をするならシュハング地方に行こう。
もっと食べたいけど腹がな。今日は、早く帰ろう。
……〈ドール〉……
冒険者ギルド遠いな。なんだよな緊急集会なんて。
まあ、予想はついてけどな。いい報告なことをを祈ろう。
リラは、美味いもんでも食ってるんだろうな。せっかくなら、こないだできたライスを使った料理屋に連れてきたかったな。
時間にも余裕ある少し食うか。
屋台で焼き串を五本買いぺろりと完食。
それにしても、ここら辺も変わったな。あれ?こんなところに魔法具店あったっけ?リラに見せたら目を輝かして『何これ!』とか言うんだろうな。まあ、あいつには、魔法は早いか。魔法なんて教えたら、何してかすかわからないからな。まあ、俺はうまく使えないんだけどな。
ああ、見えてきちまったか。
冒険者ギルドの扉を開ける。
やっぱ人が多いな。
「あ、ドールさん。あなたも呼ばれていたのですね。それにしても、時間より早いなんてめずらしいですね」
「よう。シア。さっきまで、弟子といたんだ。そのせいだよ」
「リラさんの調子はどうです?」
「元気そのものだよ。そうそう、お前のサイドバックを真似して作ろうとしていたよ」
「あの子、見る目ありますね。冒険者に向いてるのでは?」
「そうかもな」
「せっかくです。一杯どうです」
「今日はやめとくよ。弟子に釘を刺されてな」
「ハハハ。昔、」
「集まってくれてありがと。私は、ギルド長シーザーだ。掃討戦に向けて。今回、森への偵察の結果を報告する。くれぐれも他言無用で頼む」
「早速、今回偵察の結果。前回の三倍から5️五倍のモンスターがいることがわかった」
「おかしいだろう!なんでそうなにいんだよ!」
「原因不明だ」
「は?!そんなの勝ってこっこねえじゃねえか」
「お静かに」
「そして、近くの街でも同じ現象が起きていることがわかった。今回、モンスターの量が多いので、A級からD急までの冒険者で対処する。E級は、補給部隊として。また、弓使い、魔導士は、防壁からの後方支援に向かってもらう」
ギルドの中がざわついてるな。
「ふざけんなよ。敵は前の三倍以上勝ってこっこないだろ」
「問題ない。王国騎士団が来てくれることとなっている」
三倍だろそれでなんとかなるのか?
「森の食料がなくなるまで短くて一ヶ月だ。皆それぞれ準備を頼む。私たちでこの街を守るんだ!!」
ちらほら、声が上がる。大半が乗り気ではないな。
報告会が終わり、みなちりじりと帰ってっている。
そんな中、俺はこれでいいのかと思っている。こんなんで街を守れるのか。
「シアこれでいいのか?」
「ぼちぼちでしょう。ギルドは、アホですね。報酬提示もしないなんて」
「そういう問題か?」
リラにああいっちまったが、結局酒を飲んでしまってんな。
「こんな暗い話は、後にして。リラさんの短剣作りはどうです?」
「素材を集めたところだよ。明日からだ」
「そうですか。かっこよくお願いしますね」
「リラのセンス任せだよ」
「ドールさんいますか?」
「あぁ?」
「ギルド長のシーザーです。矢はどうですか?間に合いますか?」
「矢なら問題ない。期限までには作るよ。それにしてもさっきの報告はなんだ!報酬の提示もないのかよ。みんなやる気無くすぞ」
「ごもっともです。後に通達いたします。率直に言います。ドールさん冒険者に,復帰をしてくれませんか?」
「俺は,鍛冶屋の店主だ。弟子もいるんだぞ」
「掃討戦だけで構いません。良額出します」
…………〈リラ〉…………
「さあ、始めよう」
ドールさんに勝ってもらった金具達を出して、これをバックにはめていって。
あれ?なんか違うな?あとでドールさんにアドバイスをもらおう。
今日は、たくさん食って幸せだ。早く寝よう。
明かりを消したいが、ルームメイトがいるからな〜。明るいけど寝よう。疲れた。




