第二十二話 変化の中で
ドールさんは矢を、僕は短刀の製作することとなった。
「まず、リラには矢の作り方を覚えてもらう」
そう言って、取り出したのは、鉋と木の板、丸太と斧を持ってきた。
あれ、短刀は?
「これらを、使ってシャフトを作る」
シャフトって?
「シャフトってなんですか?」
「シャフトはな、矢の軸の棒の部分だ。シャフトは、こうやって、丸太を斧で大まかに割、板の上にのせて鉋で、削るんだ」
鉋は、丸みを帯びたくぼみがあって、丸くなりやすくしてあるようだ。
「ここでな、後ろから先端にかけて細くしていくと、飛びやすくなる」
「次に、やじりの製作だ。やじりは固定よりかは、付け替えに近い。ソケット状に加工して、使い回すんだ。前、リラが作った石の矢と違った作りだ。そして、ソケット状に加工するのは難しい特に、細かな物はな。だから、この型を使う」
穴が一つ空いた箱が出てきた。
「この穴に、溶かした鉄を流し込むんだ。冷え固まったら、取り出して先端を熱して打ち直すことで、二流品が大量に作れるんだ」
「二流品?一流品じゃなくて?」
「これで作ると、大半が二流品になる。ソケットの部分が壊れやすいんだ。6回そこらでダメになるだろう」
「一流品を大量に作るのでは?」
「作るのは簡単じゃないんだ。今回は、これでいい」
「さぁ、やってみよう」




