第18話 街での日々
原石たちを運び終える。
少し、休憩してから、鉄の打ち方を教えてもらう。
「まずな、原石を取って割る」
「そうすると重い石が取れるだろ」
「こうですか?」
「そうだ。そうだ」
「この中から、重い石を探す。それが、鉄だ」
これかな?
重い石を持ち上げる。
「それだな」
当たったらしい。
「 次に、炉を温めるだ」
石炭を炉に焚べだ。
次に、風箱で、空気を送り込んだ。
「こうですか?」
「もっとだ。もっと焚べろ」
足らなかったらしい。
もっと石炭を入れた。
風箱で、空気を送る。
炎の勢いが安定せず、汗が目に入って痛い。
火力を上げるために、強く送り込む。
炎が、吹き出し、エプロンに、炭を擦りつける。
「坊主! 温度が下がりかけてんぞ、手ぇ止めるな!」
腕組みをして横に立つドールさんの怒声が飛ぶ。
「は、はいっ!」
必死で炭を投げ入れ、空気を送り続ける。
炎の勢いが安定してきた。
「そうだ」
仁王立ちして、頷いている。
「げぼっ、原石、石炭、原石、石炭の順で入れるんですよね」
息が。
熱気であまりドールさんが見えない。
「そうだ」
熱気の中でかろうじて聞こえた。
言われた通り順番に入れる。
火の粉が、熱い。
「温度を保てよ」
「はい!」
吹子で、空気を送り続ける。
「もっと焚べろ。温度が下がるだろ」
急いで石炭を焚べた。
石炭に吹子、管理が追いつかない。
そんなことを続けてると、原石が、溶けていた。
上の不純物を取ろうとした。
!?
掴まれた。
「まて。まだ下は、溶けてないだろ」
「今、すくったら不純物が残るだろ」
「!すいません」
そんなこと、考えにもなかった。
そこから、少しの間温めて続けた。
「不純物をとってもいいですか?」
「ああ」
液体の上の方を取り除いた。
液体をインゴットの金型に注いだ。
そして、水槽に入れた。
「てぎ、た」
疲れで倒れそうだ。
「おお!やったな」
やっぱり、見るのと実際にやるのは大違いだな。
こんなに大変だなんて
?!
ドールさんが、急にハグしてきた。
苦しい、苦しい、苦しい。
訴えは、通じなかった。
ドールさんの熱いハグをもらい、できたインゴットをみる。
「これが、鉄のインゴット?」
「そうだ。お前さんが作ったインゴットだ」
インゴットを持ち上げる。
ドールさんが作ったインゴットより重い気がする。
多分、気のせいだろう。
しかし、自分で初めて作ったインゴットだ。これは、大切にしよう。
「それにしても良くできたな」
「初めてでしたが、作れてよかったです」
「腹減っただろう」
そういえば、昼を過ぎていな。
集中し過ぎてわからなかった。
「よし、行こう」
ドールさんに連れられて、街に出た。
遅れたんで1話多く




