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ユニークスキル<ゲームにログイン>で魔王退治  作者: ぐわじん
2章

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41/55

02-19 二歳

父ティーモ、母ハンナ、兄ニコラス、姉ミア、主人公マティアス(マティー)

姓アイヒェンドルフ


兵士:アベル 

兵士:バメイ

兵士:エアニー アベルの弟、ルイーサの彼氏

兵士:イエーガー 弓が上手い

兵士:ルイーサ バメイの妹、エアニーの彼女

兵士:ウルマー 狼の征服者ヴォルフスベツヴィンガーという二つ名を持つ


 マティアスが誕生日を迎えて二歳となった。一般家庭では誕生日を祝う風習は無い、ただ貴族では大なり小なり祝うのが通例であるためお祝いが開かれた。普段から食事のメニューは充実しているため出てくる料理にあまり変化はなかったが祝う気持ちが込められていた。


「「「「マティー誕生日おめでとう」」」」

「ありがとう」


 ティーモとニコラスとマティアスは年明けからずっと慌ただしく活動していたため、やっと一息つけるようになった。新たな施策の布告、各村に装備の貸与、傷薬や解毒剤などの各種物資の備蓄、食生活改善のため鶏や食材の配布、新たな農産物の育成指示など、そのため何度か各村を回っていた。


 新たな活動は住民達に喜ばれる内容ばかりであり、かつティーモまたはマティアスへの評判が高かったため積極的に取り組まれた。

 自身の能力を引き上げてくれてかつ防御力もあがる装備は対魔物戦闘だけではなく、農作業や狩猟、採集への安全性向上にもつながり怪我をする者が減った。また怪我をしても傷薬で直ぐに回復出来るので直ぐに普段の生活に戻れた。木材を大量に備蓄したので矢の作成や木工品の生産が滞らなくなった。

 鶏を大量に育てる事になり、採れた卵は不足しがちなビタミンDが補えるようになった。また海魚も大量に配布し各村で乾燥させている。食用はもちろん、畑の肥料や鶏の餌となった。海魚にはヨウ素が含まれており、直接食しても将来的には卵にも蓄積される見込みなのでこちらでも補えるようになる。ニンジンの栽培にも力を入れており、ビタミンAを補うことなる。

 マティアスが持ち込んだ、小麦、大麦、カラス麦、玉ねぎ、も試験的に栽培を始める予定である。五年間税率一割、不作補填有りという好条件であるため直ぐに各村で最大二haの募集枠が一杯となった。


 また先日の戦いで経験を積んだ兵士の中から五人を各村に配置転換し、各村の守備力向上および兵士や村人の育成に割り当てた。強い兵士にフォローしてもらいながら狩りをすることで、安全性や効率が高まった。少しずつではあるが各村の成長につながっている。


「これは誕生日プレゼントだ」

 ティーモから渡されたのは黒色狼の頭を使った帽子とマントであった。マントの両肩にも狼の頭の部分が使われており大分目立つ風貌になる。ただ今は村人さえ飾り羽付き鎧を装備しているため、全体的に見ればそれほどでも無かった。


「うぁ、ありがとう」

 マティアスはその帽子を受け取り早速被ってみたり、手に持って眺めたりした。


「狼を討伐出来たのはマティーの活躍があってこそだからな。本当なら黒色狼を使った革鎧でも作ってやりたかったんだが、マティーは直ぐに大きくなるだろうからマントだけにしておいた。そっちはもっと大きくなってから作ろう」



 その晩マティアスはゲームにログインし、アフリカ大陸の多くの港に寄りながら売買を繰り返していた。一回で買える金の量は百三十個程度だが、十の港で買えるため一巡で千三百個程購入出来た。ついでに銀、プラチナ、ダイヤモンドやエメラルド、象牙に珊瑚、コーヒーや石油、各種鉱石、ヤギ、サトウキビや大麦などの食料品、価値があるもの価値がなくても安いもの現実世界で約に立ちそうな物等買えるだけ買っていく。


「溜まった! 終わったー」

 金の購入数が九千個を超えた。金は利益が大きいのでゲーム内では直ぐに販売していて在庫を確保していなかったが、銀よりも金を売っている港の方が多いため金を買うほうが楽に購入出来て、直ぐに目標数を貯めることが出来た。


 翌日、マティアスは家の庭の一部を深く掘り始めた。アイテムボックスに収納していくだけなので、あっという間に十三mほどに到達した。そして底と周囲を石で厚めに補強し金塊銀塊を敷き詰めていく。金九千個銀千個を置いたところで上を見上げると五m以上あった。


「深く掘りすぎちゃった。まあいいか」

 マティアスは石材を置いて蓋をしながら上にあがっていく。金塊や銀塊を取り出すためには石材が邪魔になるため、防犯という観点で結果的に良かったと思うことにした。


「これで万が一にも安心だな」

 マティアスは地下に保存した金銀の量に満足していた。


「あんなにあるなら俺にも一つ、いや十個くらい。ブゴッ」

 エアニーの不謹慎な発言にアベルがげんこつを喰らわせていた。少し離れた場所ではパメイとルイーサがマティアスの能力に感嘆していた。


「それにしてもマティアス様は偉大なお方だな。金にしても、装備にしても、こんなに用意できるなんて。お仕えできることは光栄なことだぞ」


「そうね兄さん、みんなお腹いっぱい食べられるし、最近だと食堂も新しく営業が開始されたから食べたい料理が選べるようになって、昔は毎日にポリッジばかりだったのに信じられない」


「おまえは食べることばっかりだな…」

 パメイとルイーサをはじめ、他の護衛の兵士もマティアスの偉大さに感銘を受けていた。

ポリッジは麦のお粥です。

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