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ユニークスキル<ゲームにログイン>で魔王退治  作者: ぐわじん
1章 異世界転生

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16/22

01-15 順調

父ティーモ、母ハンナ、兄ニコラス、姉ミア、主人公マティアス(マティー)

 狼達が攻めてきてから今日で四日目となる。当初三十万匹ほど居た狼達も今では七万匹まで減っていた。ただ種族が灰色狼から茶色狼に変わっており、時間あたりの殲滅速度は遅くなっていた。

 死体を食べて進化されると更に厄介な状況に陥るため、昨晩の内に砦の近くの狼の死体を二百体回収したが、まだ一万弱の死体が放置されている。兵士や村人が回収したので効率は悪かったが放置するわけにはいかなかった。


 昨晩の内に二重になっている門の一部を改修していた。外側の門には僅かな隙間を開けてあり、そこから狼達が侵入してくる。入ってきた狼達はそれ以上進めずウロウロとしていた。そこを上から槍を投げたり、矢を射るなどして、狼を負傷させていく。一方的に攻撃を加えていたが、狼の一匹が四方の壁を蹴りながら上に向かって登ってきた。二重門の狭い空間が逆に上に向かって移動しやすい状態を作り出していた。


「落とせ!」「油断するな!」「誰か来てくれ!」「上がらせるな!」

 上で守っている兵士達が上がってくる狼を剣や槍を使って叩き落とす。大抵は歩廊の上まで登ることは出来なかったが、何匹も上がってくる内に歩廊の上まで辿り着く狼が出始めた。歩廊に上がった狼は走り出し、火縄銃を構えていた兵士に襲いかかった。そこに別の兵士が割り込み盾で防ぐ。更に別の兵士が後ろから槍で突き刺し、複数の守備兵たちの攻撃により倒された。

 歩廊の上に上がった狼達に対処するため、近接戦闘の割合を増やすことで対応することが出来ていた。


「あれ? 俺等ってこんなに強かったっけ?」

「死線をくぐり抜けて成長したんじゃないのか?」

「おっしゃっ! やっつけてやるぜ」

 守備兵達は自身の成長を感じていた。狼達はどんどんと歩廊まで上がってくるが全て倒される。この程度の攻撃であれば制御出来ているため、引き続きあえて侵入させて倒す作戦は継続していく。ただ飛び出す角度や方向が異なって、歩廊を飛び越して砦内に入る狼も出始めた。

 最初に砦に入った狼は既に横腹を剣で切り裂かれており、地面に落下したときには傷の影響で着地を失敗し重症を負っていた。下に居た年老いた村人達に槍で刺されて倒される。


「やるな」

「おう、まだ若い者には負けんぞ!」

 老人達は狼を倒したことで戦意が高揚していた。そこに比較的傷が少ない狼が落ちてきたが、狼に対して複数方向から槍を突き出して更に狼を仕留めていた。村の中に落ちた狼の中には設定した馬防柵の上に落ち、先端に刺さり瀕死になるものもいた。


「落ちてきそうなところに馬防柵を作るよ!」

 マティーの掛け声で村の女性や子供達が集まり、木を削ったり、木と木を縄でくくったりして馬防柵を量産し始める。また槍の在庫も多く確保していたため、槍を剣山のようにまとめて配置した。

 砦に侵入した狼達は落下時に重症を負うものが多く、容易に倒すことが可能になった。その日も夜になり狼達は森に下がっていき、狼の残りは五万にまで減っていた。


 翌朝、仕入れてきた石材と木材を用いて塀の補修を進める。門から侵入してくる狼は着実に倒していく。


「大分減ったよな?」

「ああ。これなら四、五万と言ったところじゃないか?」

「何とか成りそうだよな」

「以前の俺等なら最初から五万で攻められていたら絶対諦めていたと思うけど、今なら何とかなるって思えるの凄いよな」

「マティアス様のお陰だよな」

「ちげーねー」

 兵士達は自分たちの成長や昼食を取って気も少し緩んでいた。大きな問題は出ないまま、夜を迎えて狼達は森に下がっていった。


「なんとかなりそうだな」

「ああ、でも死体が沢山残っているからな。あれをまた食べられて別の種族に進化されたらやっかいだぞ」

「でも、何万もある死体を回収できないぞ」

「マティアス様なら可能なんじゃないか?」

「お前何を言っているんだ! まだ一歳なんだぞ。あんな小さな子供に砦の外に出ろって言うのか!?」

「いや、そりゃ俺達が護衛するさ。ただ不思議な力で物を出し入れ出来るんだから一気に回収出来るからさ…」

「マティアス様に何かあったら俺達に明日はこないんだぞ。火薬だって武器だって、食料や石材、木材、金属類など、色々なものを出してくれたから俺達は生き残れているんだ。もしマティアス様がお亡くなりなったら、それらが無くなって、また同じような事が起きた場合には…終わりだろ」

 守備兵達の中に死体の回収は必要と考える者が多かったが、回収のためにマティアスが出ていくことについては賛否の意見が出ていた。


「父さん、死体を回収しなくて良いの?」


「マティー。放置のリスクは理解しているが、マティーを失ったら取り返しがつかない。仮に進化したとしても塀も機能しているしなんとかなると思う。門も危なければ閉じることも可能だし今日はやめておこう」

 ティーモはマティアスを失う訳にはいかなかったため慎重策を採用した。

ブックマーク、評価、イイネ、などモチベーション維持のため、

よろしくお願いします。

0ポイントが続くとやっぱ続けられなくなっちゃう


木材や鉄があるので矢は作ることは可能です。ただ一度に大量には出来ないです。

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