表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニークスキル<ゲームにログイン>で魔王退治  作者: ぐわじん
1章 異世界転生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/22

01-13 進化

父ティーモ、母ハンナ、兄ニコラス、姉ミア、主人公マティアス(マティー)

「この調子なら何とかなりそうだな」

「ああ。最初に比べたら数も減ってきたし」

「矢は尽きだけど火縄銃と火薬、更に魔法もあるからな」

「魔力も回復出来るし、ただもうお腹一般なんだけど」

「満腹で不満とか、数日前までは考えられなかったけどな」

「はははは。ちげーねー」

 狼との戦いは順調に推移しているため守備兵の中に安堵する者も出てきた。当初は数え切れないほどの狼の群れで、今も数え切れない状況ではあるがそれでも三分の一位までに数が減ってきていた。


「ん?」「なんだ?」「どうした? あっ」

 守備兵の中で異変に気がつく者が出てきて、それは段々と横に広がっていった。皆状況を確認し始めたため攻撃の手が緩んできた。


「仲間を喰っているぞ」

「どういうことだ?」

「魔石や毛皮の回収が出来なくなる、もったいない」

「毛皮なんてもう売れないほど入手出来ているだろが、魔石はあれにしても」

 狼たちは傷ついた仲間や死体を食べ始めた。そして体が一瞬発光して毛並みが灰色から茶色に変わった。


「嘘だろ!? 茶色狼に変わったぞ」

「どんどん茶色になってるぞ」

「手を休めるな、攻撃するぞ」

 狼の毛色がどんどん茶色に変わっていく。火縄銃の弾が命中しても怯むこと無く向かってくる。門にかじりついたり爪で削ろうとする。また、跳躍力が増しており、キャラックの一番高い場所である船尾楼に飛び乗り、そこから歩廊に向かって跳躍してくる。何匹も跳んでくるがまだ歩廊まで届いた狼は居ないが、いつ乗り越えてきてもおかしくない状況であった。


「マティー船を無くせないのか?」


「届かないと思う。どうしよう」

 狼の一匹が歩廊の上まで届くような跳躍を見せた。防衛の兵士が剣で狼の顔を叩きつけて侵入を防いだ。少しずつ歩廊の上まで届く狼が出てきたが、兵士たちが何とか撃退し狼の侵入を不正でいた。


「このままじゃ、ヤバいぞ」

「くそ! 死ね!」

「手を動かせ!」

 兵士達は一気に危機に迫られた。


 マティーは思案を巡らせると、原木と太い縄を取り出した。


「父さん! これを縛って蓋にしよう」

「マティ分かった。おい! そこの手伝ってくれ」

 ティーモは近くの村人数人を呼び寄せて原木を縄で縛り付けた。それを跳んでくる場所に設置し、船尾楼から飛びかかれる場所から歩廊にたどり着けなくなった。


「門が破られるぞ!」

「火縄銃じゃ真下は狙えない! どうすればいいんだ!」

 茶色狼になり攻撃力が高くなったため、門の耐久値がどんどんと減り始めていた。火縄銃では斜め四十五度位まで限度であり、真下に撃つことは出来なかった。


 マティーは煙玉を取り出し導火線に火をつけた後、門の前に投げ込んだ。煙がもうもうと噴き出し狼たちは咳き込んで門を攻撃出来なくなった。


「マティー良くやった。それはまだ在庫があるのか?」


「とりあえず十個だけある。ここに出しておくから使って。もっと仕入れてくるね」

 そう言うとマティーは横になった。そして三十分ほど経過し起き上がると百個ほどの煙玉を取り出した。


「とりあえず千個買ってきた。百個出したから適宜使って」

 煙玉は五分もすると消えてしまうため、定期的に投げ込む必要性があった。また煙の一部は歩廊の上まで漂い、守備側の攻撃にも若干の影響が出てきていた。


「門以外にも攻撃してきているから、仮に四個を五分毎に使ったら一時間で四十八個、百個で約二時間か。いや煙が薄くなる前に使ったほうが良いか? となると四分毎と仮定した場合一時間で六十個、十六時間位は持つな。念のためにもっと買っておくか?」

 ティーモや守備兵はマティーの計算に追いつかなかったが、計算力の高さに驚いていた。煙玉を全て取り出した後、その場で横になって今度は十分で起き上がった。


「父さん、とりあえず追加で一万個買ってきた」


「そっそうか。お金は大丈夫なのか?」


「最近はお金に余裕が出てきたから大丈夫だよ」

 ティーモの心配にマティーは問題ない旨を伝えた。アイテムボックス内には多数の交易品が格納されていた。売る以外にも生産用途だったり、現実世界に持ち出す用途で保管している物もあるが、販売用途の交易品を一部売り払うだけでも所持金額上限に達してしまう。


「マティーが時間を稼いでくれたおかげ対策を考えることが出来る。ありがとう」

 ティーモは、副官や守備隊長、マティーと対策を検討する。目的は狼の討伐、ただ死体を放置していれば茶色から別の色の狼に進化する可能性もあり、死体の回収も必要になってくる。時間を掛ける訳にはいかない。

 火縄銃による攻撃を実施しているが、一、二発当たった程度では死なず、現在の火薬樽の爆発や初級魔法の攻撃では一度に倒せる数も限られている。火縄銃では真下に攻撃出来ないから門や塀に攻撃してくる的には魔法や質量武器(大きな石)を上から落とす程度の攻撃しか出来ない。

 門や塀に対するダメージも蓄積している。門は二重構造になっており、最初の門が壊れてももう一つの門があるため、直ぐに突破される可能性は低いが何も対策しなければ破壊されてしまうだろう。塀が破られた場合、そこから狼の侵入を許すことになり全滅する恐れがある。

 また遅延戦闘を繰り返しして他の村に向かった場合は、多分他の村では攻撃に耐えられず、この砦で数を減らさなければ大きな被害が及んでしまう。

ブックマークやポイント、イイネをいただけるとモチベが上がります。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ