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2周目は七つの大罪とともに ~仲間に売られて魔王に喰われた勇者、ハムスターになった暴食の魔王を連れて今度こそ全部滅ぼします~  作者: 貝ひも


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第1話 勇者、魔王に喰われる

プロローグ


ゲームなのか、小説なのか。

自分が憑依したものが何なのかすら、分からない。

普通「憑依」といえば、身体能力がずば抜けているとか、伝説の剣を抜けるとか、その世界の知識に精通しているとか……。

何か一つくらい、あってもよかったんじゃないか?

何も知らなかったし、何も持っていなかった。

最後に読んだファンタジー小説が『スレイヤーズ』の人間を連れてきて、これは一体何の真似だ。

苦労も苦労、こんな地獄のような苦労があってたまるか。

それでもとにかく、この薄っぺらい知識を絞り出すしかなかった。

ゲームであれ何であれ、世界を乱すやつらを一掃すれば、神様なり何なりが出てきて願いを叶えてくれる――それが定番ってもんだろう?

この世界にも、いた。


七つの大罪の顕現。

七罪宗しちざいしゅうの悪魔。


怠惰、強欲、色欲、嫉妬、暴食、傲慢、憤怒。

大陸の各地に根を張り、魔族とモンスターを従え、人類を蝕む七体の魔王。

あいつらを全部殺せば、何かが起きるんじゃないか?

家に帰れるんじゃないか?

その漠然とした期待に、命を懸けた。

文字通り、生き残るために足掻き続けた。

この六年間。


***


一体目。

怠惰に浸かったロバを殺した。

ロバの半径五キロ以内に足を踏み入れた瞬間、戦う意志が蒸発する。

剣を持っていても振るいたくなくなり、スプーンを持っていても飯を食う気が失せる。

解決策? 五キロの外からやつを殺せばいい。当然、不可能だが!

それが駄目なら、方法は一つだ。

「遅れるやつからケツを蹴り飛ばすからな!」

仲間をどうにか励まし、全力で引きずっていくこと。

結局、仲間三人の引退と引き換えに、ロバの死をもぎ取った。


***


二体目。

強欲に塗れたカラスの翼をへし折った。

カラスは誘惑した。

自分が集めたすべての富をやろう、と。

それは世界中の富を合わせたよりも大きいだろう、と。

自分が知るすべての知識を授けよう、と。

それは森羅万象の真理を悟らせるだろう、と。

仲間の何人かが心を動かされた。

俺は言った。

「もらいたきゃもらえ。ただし、全部俺に『相続』されるってことだけは忘れるなよ」

不幸か、幸いか。

俺が仲間を殺すことにはならなかった。


***


三体目。

色欲に濡れたウサギの耳をへし折った。

残った仲間は五人だった。

俺を除いて、男三人に女二人。

ウサギの能力は……想像の通りだ。

「ムカデ人間かよ、何やってんだ!? 離れろ! 離れろって! ちくしょう……」

俺を除いた彼らは『あれこれ』十四通りの組み合わせで交わった。

俺がウサギの肝を抉り出してぐちゃぐちゃに噛み潰していなかったら、その組み合わせがどれだけ増えていたことか。

想像もしたくない。


***


そして、四体目。

暴食に狂ったネズミ。

ベルゼブブ。

実に六年。

六年もかかって、ようやく四体目までたどり着いた。

まだ半分だ。

だが、半分だ。


「こいつさえ潰せば、折り返しってわけだろ?」



第1話


「……何の話だ、ダンテ?」

「何でもねえよ。ぐふふ」

やつらを殺すための六年間のクソみたいな旅路が、順調に終わりへ向かっているのだ。笑いの一つも漏れるというもの。

「油断は禁物だ」

「そうですよ、ダンテ! 相手は腐っても魔王の一体! 甘く見ちゃダメですからね!」

「もちろんですとも。ごもっとも」

三度も経験してきた。油断などするはずがない。

やつらがどれほど恐ろしいか、骨身に刻んできたのだから。

「来るぞ」

ザザザザザッ……。

砂漠のあちこちから駆け寄った数万匹のネズミが、一つの形を成し始めた。

遠目には、人間の顔のようにも見える。

だが近くでよく見れば、そのすべてがネズミで構成されていることに鳥肌が立つ。

【笑わせるな、人間よ。私のことを何も知らぬまま、私を殺そうというのか】

ベルゼブブの顔が言った。

「ああ。知りたくもない」

ダンテと仲間たちは即答した。

「《フライ》」

「《ソニックブーム》!」

「弱点は確認できない。手当たり次第ぶちかませ!」

今確認すべきことは、一つだ。

「イスカリオ! ベルゼブブの固有能力は?」

「ない。暴食というからどう来るかと思ったが、何も感じない」

戦闘用メイスと盾を構えた、細目の聖職者が答えてくれた。

見た目はいささか滑稽だが、世間に知られているのは勇者パーティーの聖者。

その微笑み一つで立てぬ者を立たせ、盲いた者を癒すという、奇跡の神聖力の持ち主。

「ぷはっ、よし。こいつから潰しておくべきだったな! 一番の雑魚じゃねえか?」

そして、七体の魔王が持つ固有の能力を見分けられる、唯一の男。

七罪宗のそばに近づくだけで、その性向に染まってしまう――やつらから放たれる固有の気配。

ベルゼブブなら、暴食だ。

物乞いみたいに落ちた食べ物を拾い食いする羽目になるのかと心配していたが、その危険はないという意味。

イスカリオが保証したなら、これ以上悩む必要もない。

即座に飛び上がり、あのネズミどもを丸ごと焼き払えばそれで終わり!

「進めば進むほど楽になっていくな。この調子だと【傲慢】や【憤怒】は朝飯前か?」

【……あの忌々しき罪業の魔を、そうも軽々しく口にするか】

─、─、─、─、─、─、─……。

顔の形を成していたネズミたちが、矢と化して撃ち出される。

その一つ一つがチューチュー鳴く生き物だ。一瞬、不吉なものがよぎるが、ダンテは軽く剣を振るって応戦した。

「軽々しく口にするなって? じゃあ重々しく口にするってのは、どう口にするんだ? 言葉がおかしくないか?」

バチュッ、バチュッ……!

剣風とともに生成された青い防護膜。触れた瞬間に弾け飛ぶネズミたち。真っ赤に染まった防護膜は、瞬く間に砕け散った。

だが、ダンテは満足していた。

(よし、効く。なら次は――)

この六年を、無駄に過ごしてきたわけではない。

七体の魔王の性向については噂一つ聞き逃すまいと調べ上げ、やつらが襲った村の被害状況についても入念に把握してきた。

完璧とは言えないまでも、それなりの準備は整えてきたのだ。

「《アローストーム》!」

それに加えて、一人では荷が重い気がして、仲間にアイテムを分け与えるという保険も忘れなかった。

世界樹の枝から作った弓と矢。

盾に加工して自分で使うこともできたが、彼に無理やり握らせた。

一本で放たれた矢が、数百本に分裂して飛んでいく。

「《シルヴァニアンウィンド》!」

シルバードラゴンの歯で作った杖。

これも自分の鎧に加工して着ろと言われたのを、彼女に無理やり握らせた。

厳寒を宿した北風が、形を成しかけていたネズミの群れを瞬時に凍らせた。

その隙。

「フッ!」

渾身の力を込めて振るう剣。

燃え盛る炎を宿した斬撃は、ベルゼブブの顔を両断した。

【ギャアアアアアアッ――!】

凍りついて砕け、火がついて舞い散るネズミの肉とともに、悲鳴が響き渡った。

ダンテはニヤリと笑ったが。

「皮が厚いなあ? 藁焼きの丸焦げにしてやろうと思ったの――」

【――とでも言うと思ったか、人間】

すぐに、その笑みは消えた。

────、────、────!

ベルゼブブの砕けた顔から、攻撃が撃ち出された。

一つは《ソニックブーム》。一つは《アローストーム》。そしてもう一つは《シルヴァニアンウィンド》。

「がはっ――!」

「きゃああっ!?」

「ぐぅっ……」

ダンテたちが放った攻撃は、瞬く間に撃ち返された。

砂漠の砂から、再びネズミたちが飛び出してくる。チューチューという忌々しい鳴き声とともに、やつらは再び群れをなした。

ベルゼブブの顔は、傷一つなく復元されていた。

「うあああああ――! どけ、どけぇ!」

遠くから跳躍した男が、ハンマーを大きく振りかぶる。

巨人族の宝である隕石を削り出したハンマー。

星光の力を宿したそれもまた、お前の剣を打ってやるというのを、頑として彼の武器に変えさせたものだった。

ゴオオオオオ────ン!

彼の膂力、そして巨人族の隕石武器なら、七体の魔王といえどもその顔面を丸ごと削り取るには十分のはず!

「よっ……し」

だが、ダンテは歓声を上げられなかった。

ネズミの群れは、揺らぎもしなかった。

「がはあああっ!」

ハンマーを振るった仲間にその衝撃がそっくりそのまま伝わり、跳躍した距離よりも遠くへ弾き飛ばされただけ。

血を吐きながら砂地に叩きつけられるその姿に、ダンテと仲間たちの表情が凍りついた。

「……ありえない」

「どうして――攻撃が通じないというの?」

「いや。この世にそんな生き物は存在しない」

イスカリオは首を横に振った。

だが、ガタガタと震える顎と目は隠せなかった。

ベルゼブブの目――ネズミの群れで構成された瞳孔が、イスカリオを見た。

【存在しない? その浅はかな頭で、世界の理を測ろうというのか】

クスリ、と笑いさえするネズミの顔を見ながら、ダンテは剣を振るった。

「耳を貸すな! 攻撃しろ!」

炎が美しい弧を描いて振るわれた。

仲間たちもダンテに歩調を合わせた。

矢の雨が撃ち放たれる。

氷の槍がベルゼブブの顔のあちこちに突き刺さる。

その罪を裁かんとするかのように、天からはネズミの群れを焼き尽くす雷が撃ち下ろされ続けた。

【つまらん】

───────────……!!!!

そして、そのすべての攻撃は反射された。

ダンテを含めた、全員の悲鳴と呻き。

三体の魔王を討ち倒した勇者一行も、すでに満身創痍となっていた。

【お前たちの旅路では、私を殺すことはできない】

「……旅路?」

お前たちの技では、と言うならともかく。旅路?

何か秘密があるのか?

七つの大罪を殺すための、別の何かがあるというのか?

ダンテはさっと首を巡らせた。

イスカリオは首を横に振った。

そんなものはない。

いや、少なくとも知られてはいない。

どのみち、今はそれが重要なのではない。

もう、攻撃の手はない。

残るは撤退。

ベルゼブブが油断するその一瞬を狙って、逃げるしかない。

(無敵のはずがない。もし無敵なら、七体の魔王じゃなくて、こいつ一人で全部食い尽くしてるはずだ)

必ず、隙はあるはずだ。

ダンテはその隙を探していた。

強者ぶるあの虚勢の間に潜む弱点は、何か。

これまでの攻撃の中で、それなりに有効だったのは何だったか。

ダンテはボロボロの体をどうにか支えながら、呟いた。

「ちくしょう、ここまで来て……ただ食ってるだけのやつを、殺せないってのか?」

【ただ食っている、か……。お前たちは、まだ分かっていないな】

シュウウウウ────────……。

突然、砂漠の砂が噴き上がり始めた。

「うっ!?」

「今なら? 今なら――」

だが、その刹那に逃げることはできなかった。

砂の向こうにシルエットを見せていたベルゼブブの巨大な顔が、消えたからだ。

ネズミの群れが、姿を消した。

そしてバラバラと落ちる砂をかき分けて現れたのは――人間だった。

金色の長髪を、尻まで届くほど長く伸ばした。

黄金色の短い毛が肌を覆う、獣の面影を帯びた女。

その肢体を余すところなく晒したベルゼブブが、言った。

【お前たちは私が……いや、我々が悪だと思っているのだろう。だが、違う。すべては、お前たちが招いたことだ】

「また何をわけの分からんことを。死にかけの人間を座らせて、説教でもするつもりか?」

ダンテは呟いた。

時間を稼がなければならない。

やつの反発心を煽って、もっと喋らせなければならない。

隙を見つけるまで。

【私は。いや。我々は。すべて、お前たちから生まれたものだ】

サク……。

サク……。

軽やかな足取りで、ベルゼブブはダンテたちに向かって歩いてきた。

そのゆったりとした、どこか妖艶ですらある動きに、誰もが視線を奪われた。

ベルゼブブは言った。


【誠実で勤勉であるがゆえに、怠惰なのだ】

【大切に慈しむがゆえに、強欲なのだ】

【この上なく大きな愛を分かち合うがゆえに、色欲に溺れるのだ】

【渇望するがゆえに、暴食するのだ。私は】


暴食の罪。

それを成す根源が、何であるのか。

【誰よりも強く。生を望むがゆえに】

生を望むがゆえに。

生への執着が、強いがゆえに。

ベルゼブブは、よく知っていた。

【ゆえに、お前たちに提案しよう】

生に執着する者たちが、どれほど恐ろしいか。

そして、生に執着する者たちの心を、どうやってへし折るのか。


【一人を生贄に捧げるなら、残りは見逃してやろう。知っているはずだ。悪魔は語らぬことはあれど……偽りは語らぬことを】


ダンテが間違えたことは、一つだ。

全員一緒に、生きる道を探そうとしたこと。

「し、《神聖なる束縛》」

イスカリオが、呪文を唱えた。


***


「おい、何のつもりだ? 冗談にしていい時と悪い時があるだろうが!?」

ダンテは言った。

こんな状況でも無理やり口角を上げられるのが、作り笑いの一つでも浮かべられるのが、長所といえば長所だろうか。

だが、その顔を前にして、聖者は笑わなかった。

「お、お前が誘いさえしなければ……そうだろ? お前が勇者じゃないか。俺たちはただの、ゆ、勇者パーティーの一員に過ぎないんだから――」

「は? 何をほざいてる?! 何をほざいてるんだ、お前は!」

ダンテは叫んでみるが、無駄だった。

「そうだろう? 手柄は全部お前のものだった。人々が英雄と崇めるのはお前だ。お前が、全部持っていったじゃないか!」

「一緒に魔王を殺そうと、魔族にやられる人類を救おうと、先に言い出したのはお前だろう、イスカリオ!」

このクソッタレな世界に憑依した直後に出会った、ダンテの最も古い仲間。

誰よりも俺を持ち上げてくれた、戦友。

単に七体の魔王を討伐し魔族を滅ぼすという目的意識だけではない。文字通り、今では竹馬の友。

このいまいましい世界に憑依したダンテにとっては、家族も同然の男。

「そ、そんなことはどうでもいい! 俺は生きたい。や、やっと『聖者』の称号までもらったのに! こんなところで死ねるか!」

イスカリオは叫んだ。

「それに、もう魔王は三体倒した。お、お前さえいなければ……お前さえいなければ俺たちが、お、俺たちが英雄になれる。残りの人生を、残りの人生を、誰よりも輝かせられる。勇者、英雄――お前さえ、いなければ」

誰よりもねっとりと、生への渇望を滲ませながら。

ダンテは生唾を飲み込んだ。

一拍置いてから、ようやく他の仲間たちに向かって口を開くことができたが……。

「違う、イスカリオ。まだやれる。とにかく解け。いや、イスカリオが駄目ならお前たちでも解け! あの野郎の後頭部を一発ぶん殴って――」

「ダンテ……。し、私怨はないんだが――」

「一人が残って責任を取るというなら、リーダーとして責任を取るのが、やはり……」

「――は? この、イカれ――」

すでに恐怖に呑まれた人間に、理性が通じるはずもない。

生への執着。生への渇望。

ダンテを生贄に捧げて生き残ったとき、自分たちが得られる利益。

自己合理化を済ませた人間たちを、説得できるはずがない。

いや――自分が生きるために他人を突き落とす人間たちの心を、引き戻すことなどできない。

【私がなぜ存在するのか、これで分かっただろう。『ダンテ』】

ベルゼブブは微笑んだ。

垂れた目尻と、吊り上がった口角で。

ベルゼブブは、砂を妖しく踏みしめた。

サク……。

サク……。

身動きひとつ取れないダンテの前に、立ちながら。

【私の血となり、肉となれ、人間……。お前を喰らい、ついにはあの罪業の魔を超えて立つのだから……】

ベルゼブブは、甘い声を出した。

ベキイイイイ────ッ!

それと同時に――甘い声を出した口は、ダンテを一口で呑み込めるほどに裂け、開かれた。

「ぐっ」

ダンテにできることは、なかった。

生温かい、と感じたときには、すでに周囲は闇だった。

ベルゼブブの口の中。

食道。

それとも胃袋?

重要なのは、ダンテを包んでいたすべての装備とアイテムが、一瞬にして蒸発したという点。

(この期に及んで《神聖なる束縛》は解けないのかよ。さすがは聖者様だな、クソッタレ)

瞬く間に、全身から力が抜けていく。

死。

このクソみたいな世界に問答無用で放り込まれて、六年。

帰る方法を確かめることもできずに、こうして死ぬのか。

(親孝行者じゃなかったとはいえ、親父とお袋に、生きてるか死んでるかの安否くらいは伝えたかったな)

糸一本まとうことすらできないまま。

こうして、死ぬのか。

これで、終わるのか……。

……。

こうして?

死ぬ、だと?

七つの大罪を殺す旅も半分近くまで来たのに、こんなにあっけなく、ぽっくり、ポトリと終わるのか? 俺の人生が?

どこの何かも分からない世界に落とされて、ただこうして、自分の訃報すら誰にも知らせられないまま?

ダメだ。ふざけるな。

こんな死に方が、できるか!


【 Continue? 】

【 Yes / NO 】


【 Insert Coin 】


と、思いながらカッと目を見開いた瞬間、眼前に浮かぶメッセージ……?

何だ、これは。

音が聞こえる。耳ではなく、頭の中で響くような……。

チャリン、チャリン、ジャラン……?


【 Continue? 】

【 Yes / NO 】

【 Credits (3) 】


ゲーセンかよ。

三百円で3クレジット? 今どき三百円じゃ1クレも怪しいってのに……いつの時代の相場だよ。

いや、そうじゃなくて――。

YES。


【2周目特典として、一つだけ持ち帰ることができます】


一つだけ……持ち帰るものなんて、ないんだが。

パンツ一丁すら身につけられずに死にかけてる人間に、何を持ち帰れと……。

頭の中が、ぐらぐらする。

眼前に浮かんだ文字が、揺れる。

ダンテは目を閉じた。


───────────……!!!!


光が、爆発した。

すべてを失った今、ダンテとつながっているものは、一つしかなかった。

七つの大罪の一つ。

暴食の悪魔。

ベルゼブブ。

お読みいただき、ありがとうございます。

六年間死ぬ気で頑張った勇者を、一話目でいきなり丸呑みにしてしまいました。作者に慈悲はないのかって? あります。次回、その証拠(毛玉)をお見せします。

本日中に第5話まで投稿予定です。今後とも、よろしくお願いいたします。

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