71:聖女の審判 2/2 (教会関係)
ちょっと教会関係。
『王都』
①☆セオラ中央教会⇛女神カシオペア様『トウッ!』地上に降り立ち、記念で出来た。この国最古の教会と言われている教会、フェリーネとミリアが住んでました!
◎現在、修道院も別にあります。修道女サラが住んでます!
教会本部(セリオ中央教会内にあります)
☆セリファス家:父ライネアと、アークエル、セイラの家!≪拡張しました≫
☆◎セオラ中央教会が修道院になったので、男性も入れる教会と、男性も入れる癒しの間 ≪新設しました≫
②◎セオラ大通り教会:セオラ女神教団の中枢、導き主、司祭カプリコーン(師匠)と司祭ヴァーゴ(弟子)
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『ローリエ』
③◎セオラ女神教団のローリエの教会 ローリエの自治会の班長さんです。一人で教会を切り盛りしてます。
④◆教会 司祭レリオットが筆頭で住んでます。ローリエの自治会の偉い人です。(昔から在るため教会か、ローリエの教会としか名前がない)。
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☆:聖女の実家のであるセリファス家。(カシオペア様と、聖女を祀る教会とは友好関係である事を義務化されている)
◎:女神様を祀るセオラ女神教団(国教であり、カシオペア様が、女神様である教団)
◆:全国に点在している教会(北部の女の子が癒しの力を持ってして、世界を癒したという考え方、実には他国にもセオラ・ノーブルの方角から聖女の力を持つ女の子が来たって話をもとにした教会はある)
ライストファーの領地には、今はまだ一店だけのレストラン。
そこではダイニングテーブルに、コトッという小さな音をたてて、胡桃のケーキが置かれていく。
「ダイニングテーブルの方々の分しか、胡桃のケーキないけれど、護衛の皆さんには今晩来てくだされば、好みの飲み物をサービスするわ。是非いらしてね」
ケーキを置き終えたマルルさんは、腰に手を当てそう宣言した。
フェリーネは心の中では、『ををぉぉ……』と事の重大さに驚いているが、カリオスは静かにケーキを食べ「ありがとう……。マルル……」そう静かに言っているのを、動揺と、照れを隠しつつ見ている。
「ありがとうございます」
そう言った後、ケーキの三角の先を切りフォークを刺して、フェリーネはパクッと食べた。
「美味しい……」
口に手をやり、思わず言葉がこぼれた。
セルジオスは苦笑して、マーク団長は仕方のない……と顔をして食べている。
そしてゆっくり紅茶を飲んだ。
王子は「フェリーネ、婚約おめでとう。掻っ攫われたのはまぁ……」と言い、眉をひそめ、ニヒルに笑う。
「手始めの婚約祝いとして、こちらで手続きを進めておくい」
「ありがとうございます」
「感謝する」
そう二人は立ち上がり、頭を下げたり、敬礼した。
「いや、いいよ。では、ゆっくりでいいから食べ終えたらフェリーネ、あの水晶球に聖女の力を使ってほしい」
「はい、わかりました」
そう言ってしっとりとした生地へ、フォークを突き刺し、口に入れると、形のある胡桃を噛み締め味わう。
紅茶は、今日は何も入れないまま、ケーキの甘さで飲んでいた。
「ごちそうさまです」
そう言うと、カリオスと、オリビアの手が伸び、すぐに水晶球が目の前に用意された。
「綺麗ですね」
そう言って眺めれば、「変な仕掛けなどないよ」とセルジオス殿下の声がして、フェリーネは不思議そうに彼は見た。
「あぁ……失礼した。嫉妬して、失言したと思ってくれ」
手のひらを上に向け『軽い冗談』と言いたげな素振りをする。
そんな彼に静かに笑うしか、フェリーネには方法を知らず、「では始めますね」というのだった。
《《それに》》、手をかざす光があらわれる。
光の大きさや、まばゆさは、ほぼ腹違いのセイラと同じものだが、北のレスタードそのもっと北、文献の中にのみ書かれ、挿絵の残るオーロラというもののように淡くゆらゆらと揺れている。
見方によっては、夏の日の陽炎のようにも見える儚さのある光。
「彼女の方が文献に残る聖女たちの光や、彼女の祖母が放ったと言われる光に似ているように思います」
そう王都のヴァーゴ司祭が、セルジオス殿下が口添えしている。
「光の様子は姉妹そう変わらない。ならば……妹のセイラの方が特別なのか?」
「それは……、そもそも、聖女が同時代に存在する事は稀で、祝うべき事であり、その力を比べるなんて、畏れ多く……」
「うむ……」
そうセルジオス腕を組み、声を漏らし考える。
「それなのに互いが、互いの批判を訴えでているのか? 穏便にならないのか? 聖女であるのに」
そんな、セルジオス殿下の言葉に対し、言葉を返したのはセイラの方だった。
「殿下がそう望むのなら、私はそれで構いません。それに姉を犯罪者だというのは母の早とちりなのでしょう」
そう、幼さに似合わない聡明さで、セイラが言っている。
「では、姉君であるフェリーネ殿はどうだ?」
王族にそう言われて、彼女の肩は微かにビクッっと揺れた。
彼女は心の迷いの現れる、揺れる赤い瞳で、前方を見る。
「フェリーネ……」
驚いた事に弱気なのか、カリオスが彼女の手を取る。
「私が、セイラを誘拐したという話は、無くなったのですか?」
「えぇ、ここですべて解消すべきだわ」
セイラの言い方では、全てを手打ちにしましょうと言っているようだ。
「ですが、聖女を教会から誘拐していしまう存在が居て、怖くないのですか?」
そう言うと、妹は眉をしかめた。
「それは怖いですが……」
「ですよね。誘拐されたセイラは怖いはずです。
それに対し私の訴えでいる事は……。
その前に私が居なくなった事ついて、先に話した方がいいかもしれません。
私とセリファス家とは正直上手くいっていませんでした。
これがこちらが訴えでている事ですが、その為、姿をくらましました。
それはこちらの落ち度です。申し訳ありませんでした。
その後、北部のこの地へやって来て、教会へ連絡した。
そこでこちらからの質問ですが、教会の中ではどういう扱いだったのでしょうか?」
そう言いフェリーネが顔を向けて、聞いたのはヴァーゴ司祭だった。
「あ、えぇ……」と、言葉を濁した彼に向かって、「どうだったですか?」そう顔を向けて真実を聞こうとしたのはやはり、王子であるセルジオスだった。
「いえ、あの……カリオス卿から、そこにローリエの司祭を通し連絡が入りました。その後はそちらにおられる司祭レリオットを通し、北部の治療を行っていただきました」
ヴァーゴ司祭は下を向き、何かを読み上げるよう答えた。
「ほぉ……、ではセイラ側ではなんと?」
「以前からセリファス家側と、教会との橋渡しをしてくださっていたのはアークエルです。
彼女がセイラ様を誘拐したのは、フェリーネ様だと強く主張なさっていました。
それについては、王室側からの手配書を見て知っていましたが……。
こちらがそれについて、そう決めるのは早急過ぎると進言いたしましても、誘拐犯はフェリーネとおっしゃるので、今なお、セリファス家側とは連絡を取り合っておりません。
こう申してはなんですが、王室側から出た手配書に対し私どもが何かを行うのは越権行為とも考えましたので……」
「そうフェリーネ殿を犯人だと考える理由について、誰か知る者は……、いや、いいそれはこちらでも察しがつく」
その言葉を聞いて、フェリーネはセルジオス殿下の顔を見た。
――王室は、少なくともセルジオス殿下は、自身と、継母との確執を把握していた?
「そんな顔で、見てくれるなフェリーネ、王室でも気軽にはセリファス家にメスを入れる事は出来ないのだ。
前聖女であるロトリア殿が、貴女方の御父上と、セイラの母であるアークエル夫人との結婚を拒んだ事による、数年の遺恨の残った状態は有名ではあるが……。
それは個人のできごとであるか、聖女に関わる家系としての考えだったのか、こちらから追及できぬのだよ。
それに連なる出来事も、それに同じだ」
そう殿下は沈んだ声で言うのだが、フェリーネは違う事を思い、驚愕していた。
祖母である、ロトリアの最後の言葉だ。
『王妃になったプラチナの髪、青い瞳の聖女の体には、邪悪な蛇が絡みつき、その蛇の頭ごと王妃を貫く青年が現れる。だが……』
何年も思い出す事の辛かった思い出が、今になって鮮やかに脳裏に浮かぶ。
「失礼します……」
フェリーネは弱々しくいい、紅茶に手を伸ばす……。
ガチャーン!
それは紅茶のカップが、彼女の手から逃れるように、倒れた音だった。
カップの下のソーサーに、紅茶の赤色にも似た色が広がって行く。
「大丈夫か?」
そうカリオスが言う。しかし……彼、そして目の前を見ると、継母譲りのプラチナの髪のセイラが、驚きを浮かべ青い瞳でこちらを見ていた。
そしてフェリーネは小さく首を振る。
「セルジオス」
「ああ、行っていいよ。顔色がとても悪くなっている」
「では、私も行きます」
そうセイラの声が、フェリーネの耳にも届いたが、彼女はふたたび、小さく首を振るだけで、了承をする事はなかった。
「では、私も失礼してもいいでしょうか?」
「あらあら、私も行くわ。だって私ここに居ても用がないでしょう?」
そう言ったのは、オリビアと、マルルの二人だった。
「いや、待って欲しい。彼女は何か知っているようだ。カリオスに伝えるまでしばらく待って欲しい。人数が多ければ、一度伝えてしまえば、こちらに情報がおりてくるだろうしね」
そう、セルジオス殿下は頬杖をつきなが言う。
◇◇◇
そして十分後、時計を睨みつけていた二人が足早に消えた後――。
「じゃー残りの皆さんで、フェリーネの情報を聞き出してくれないか?」
「すみません。こちら、宗教上の関係で、そう言う事は免除していただいていいですか?」
そう、司祭レリオットが言えば、殿下は――。
「免除はいいよ。でも、聞いたら教えてくださいね。という事しか、言う事はできないね」
「死後は女神の下では、人は皆平等といいますし」と、笑顔で言葉を返す。
「では私も、そう願います」
「君の所は国教でしょう? 持ちつ持たれつ行こうじゃないか?」
「それは、一部の幹部だけございます。私のような下々の者になれば、ただ、女神の意志に背かぬよう、ただ清廉潔白である事を祈る事しかできませんから」
そうヴァーゴ司祭は言葉を返す。
「そんだけ弁が立てば、十分幹部クラスだろ。君」
そう指をさし、指摘すれば。
「女神の子羊は数が多ございますから……」と、ヴァーゴが言うので、「わかったもういい」と、手で払いのける。
「いいですか?」
「……女神の道理で彼は生きている。道理が違うのに、通じるわけないよ。セイラ、君は違うのかな?」
そう言うと「私は違います」と、セイラは言い切るので、王子はさも愉快そうに、両手でカップを持って楽し気に飲み干した。
続く




