ヒャッハーくんと愉快な仲間たち
「なんでわかった?」と素直に聞く。
「おまえ、『木剣ダークエルフ』って言われてるの知らないのか?」と真面目に答える片手剣男、もといヒャッハーくん。
「なぁ、ヒャッハーくん。それは俺のことか?」とイラッとした感情を抑えず聞く。なんだそのアダ名は。
「ヒャッハーじゃねぇ!!俺はダライだ。マジで知らねぇのな」とダライが納刀して応える。案外礼儀正しいのね、きみ。
シーフっぽい女性と魔法使いの男性は両手剣の元に駆け寄っている。それほど致命的な怪我はしていないだろうが、このまま去るのも後味が悪いので近寄ることにする。
「あぁ、アンタだったのか。助かった」と樹に背中を預けたままの姿勢で両手剣使いが話す。まだ立ち上がれないのか。
「思ったよりダメージ大きかったのか?」とファイヤーアローを緑色オークの額に放ちながら確認する。どうもトドメを刺しておかないと落ち着かない性分なのだが、それを見ていた魔法使いが「ヒッ!!」と短い悲鳴をあげていた。おまえはさっきからどうした?
「あぁ、ちょっと今すぐ動ける感じがしない」と間をあけたリーダーの両手剣使いが話す。なんか盾役なのに鍛え方が足りない気がするのは俺だけなのか?周りはなにも言わない。
「じゃぁ頑張って街に戻れよ」と他所に行こうと背を向けると「この緑色オークの魔石とか戦利品は?」と慌てたダライに声をかけられる。「いや、勝手におまえらの邪魔したわけだし知らん。このままにするならアンデッド化するから焼却処分だけするか?」と話すと首を振られた。
「そうだ、おまえら俺のことは今後何も言うな。つぎ朝飯の時間を奪ったら激オコだからな」と別れ際にしっかりと伝えておくと、リーダーが気を失っていた。ダメじゃんかよ、リーダー!!おまえら本当にCランクパーティーか?行商人のケイトの方がぜったい強いだろ。
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「ここまでくりゃ大丈夫だろ、早く連れてけ」と街道でリーダー(名前知らん!!)を降ろす。なんで両手剣の大男をダークエルフの俺が背負うんだよ。当然足は引きずるかたちになったが構ってられん、おまえらの仲間だろ。
「あぁ、助かった。ほんとうに悪かった。今度礼を」
「いらん!俺に構うな」とカブセ気味に言いダッシュで森に戻る。俺の鍛錬時間は減る一方だ、腹たつなぁ。
それにしても自分のパーティーを担げない仲間なんてどうするのだ?最悪の状況なら理解できるが、3人いるのに誰も担げないなんてありえない。俺の感覚がおかしいのか?そんなことを考えながら森に再び入った。




