サブスト4 ソウイチロウとオトハの旅路①
ソウイチロウとオトハがドアを開け、光の中を出ると街道がすぐそばに見つかった。オトハはソウイチロウが急いでいるように見えて、若干の不安を感じていた。いつも自分の感情をそれほど出さないだけに、ソウイチロウの変化は良いものなのか判断できずにいた。この判断できない、という状況をオトハは好まない。
街道を進めば街がある可能性は高いと判断し、その場で待たずに二人で歩き始めていた。
「ねぇ、ソウ。どんなスキルを選んだの?」最悪の場合、総一郎と離別も検討しなければならない。
「俺は片手剣技術を中心に肉体系強化スキルを選んだ」と目線をこちらに向けずに話す。これはダメかも・・・せめて奏がいてくれればとオトハは早くも思い始めた。それくらい危うい雰囲気だった、前世のソウイチロウを知っているから余計にそう思うのも仕方がないところだろう。
5kmほど曲がりくねった道を歩いたと思う。ソウイチロウとオトハの視界に街が見えた。街道を歩いていたが他のクラスメイトを見なかったことに不安を覚えたが、実際に街が見えるとやはり安心する。歩いている最中に本で知った知識をおおまかに総一郎へ伝えた。総一郎がもっとも関心を持ったのは黄色はグーム公国だと伝えたときだ。これらの知識は待合所の本のおかげだが、ここがどこかまでは示されてはいなかった。オトハは早く街名を確認して現在位置を把握したかった。
ソウイチロウも街が見えてから安心したのか、お互いに疲れていたのに早足になっていた。




