サブスト3 岩本奏は怒っている
今回は岩本奏の話です。
岩本奏は怒っていた。よく分からない状況のまま、更に選択まで迫られていることに。
『どうしたって体を動かしている感じが無いのに、聞こえるし・・・』
「赤か青または黄色のどちらが良い?」と繰り返し響く声。
『それでは黄色でお願いします・・・』
そのあと種族や職業が出てきた。まるで鏑木達がやってたRPGみたいだ、と怒りの感情の隙間から友人達を思い出す。そうだ、みんなもバス研修で移動中だった。
それにしたって、人生やりなおせって不条理があるか!!と奏は種族、職業をどんどん選択していく。奏は自分が怒ったり感情的になると能力が高まるのを知っている。「腹が立つと頭が回る」と乙葉に言ったら呆れられたことがある。乙葉はいつも冷静でいようと振舞っている、というのが奏での評価だった。あとは変な執着癖さえなければ、髪もストレートでキレイだし、モデル体型美人なのになぁと常々思っていた。
すべての選択が終わったとき、愛犬のドッツ(フレンチブルドック)とも会えないなんて・・・と、思い出しだんだん悲しくなってくる。せめて思い出の犬耳を携えたのを心の拠り所にしたところで下降する感覚があった。
カナデ
種族:獣人族<オオカミ>
性別:女性
職業:ハンター
適性:狩人技術、風魔法適性、罠技術、弓技術、隠密技術、健康、幸運
スキル:瞬間強化、罠レベル1、隠密レベル1
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『あっ、いっちゃった』と上野と乙葉がドアを出て行った。どうも気がつかれなかったらしく、乙葉の性格からすぐに出ると思っていなかった自分が甘かった。まぁ、ニオイを追えるからいいか。クラスメイトも何人か覚えるためにドア付近にいた。カナデは先ほどまでとは異なり、冷静さを取り戻しドアをあけた。




