グーム公国領への道のり②
すっきりした朝を迎えられた。ウォーターボールを維持し顔を洗う。家じゃできなかった水魔法も積極的に使うようにしている。ただ、光魔法だけは使うのを控えている。こちらがオッさんオークレベルを検知できない以上、用心にこしたことはない。ソロ活動が確定となり、生きる残るために選択した『光魔法適性』が原因で絡まれたら笑えない。というか、スパルタすぐる。
ちなみに隠密セット(『サーチ』は一定間隔で使用しているが)は起動しっぱなしで寝ることにした。周りにはゴブリンやウサギ型の魔獣ラグッシュくらいしかいない。森の小道をグウェンが入れてくれた果物を頬張りながら歩く。
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もうすぐグーム公国領内に入るから人に注意しないとな。魔族領内のみ『戦闘前に不意打ちをしない』ルールが適用されている。ちなみに、人族は魔族に話さずに攻撃してくるのが一般的なため、魔族から話しかけることも無いらしい。そもそも話し合ったところで戦闘を回避できるのかも謎だ。問答無用で争うのだから価値観の違いで言い合うよりもまだ性質が悪い。
それとダークエルフだ。最初の選択時には魔族に類するものとされているが、グウェンやシュエルの話を聞いたところ人族の街や村には入れるらしい。ただ、あまり人前にいる種族では無く、目立つが慣れろと言われた。前世でも目立つタイプじゃない俺は不自然にならないか不安で仕方がない。隠密セットを使っていれば良いのか・・・ってか街中で隠密使って平気なのだろうか。
そんなことを考えながら道を進むとファンタジー情緒あふれる森から、少しずつ木々が減っていき、今は膝丈くらいの草が覆っている。丘の向こうには平原らしく道が南北に続いているのが見えた。「うぉっ!やっと道だよ」とグーム公国領に入ったことを実感した。森よりも湿気のある風がこちらにふいていた。まだ会っていない人族に自分のテンションが上がっているのを感じた。




