↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
17/204

グーム公国領への道のり①

1/20 誤記修正しました。

3/21誤記修正

 三日目の野営時に襲われた。二日間無事に過ごせたのが気の緩みに繋がったのか、『サーチ』は(おろ)か『ハイド』に対する意識も遠ざかったタイミングだった。


 目の前にオーク3体、その内1体は棍棒みたいなモノを持っている。高さも幅もグウェンよりも大きく、力勝負なら圧倒的に負けるだろう。


 オークは魔獣扱いだと知っていたが魔族領ルールに則ってオークに話しかける。

 「(とん)で火にいるオークかな?」

 この状況で川柳を言える自分に呆れるが、効果はとことん冷静になれることだ。


 「なぜここに子どもがいる?」と、真後ろから声をかけられた。全く気がつかなかった。

 「えっと、おじさんはどなたですか?」とゆっくり振り向くと黒いオークがそこに居た。

 「こちらの質問に答えろ。さもなくば」と銀に光る槍がこちらを向く。

 「ちょっと待ってください!僕はグーム公国領に向かっているリヒトという者です」と早口に話す。黒いオークの殺気に他の3匹のオークもブツブツ言っている。


 「おまえは魔人ではないな・・・ダークエルフか?」

 「はい、そうです。父はグウェンと言います」取り敢えず近隣を収めているグウェンを頼る。

 「おぉ、あいつの子か。そりゃ悪いことをした。気をつけていけよ、ボウズ」と急に空気が緩むのを感じる。正直、勝てる相手じゃないのでホッとした。間違いなくオーク3匹よりもこのオッさんオークの方が強い。


 「あと、これは()()な」と黒いオークに蹴飛ばされた、というか正確には視界が横にズレて気が付いたら空を見上げていた。


 ふっざけやがって!!!と立ち上がり、オークの方向を見るも、少し気を失っていたらしく既に誰もいなかった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 さすがに同じ場所で野営をする気にはならず、隠密セット全開で場所をうつす。『サーチ』にはオーク3体すら索敵にかからず、オッさんオークが何かしらのスキルを使っている可能性が高い。


 少し落ち着いてから、オークに囲まれたこと、何よりもオッさんオークに遭遇したことを思い返していた。


 「これは死んでたかもしれない」口に出すとゾッとするが現実だ。オッさんオークに蹴られたのは、鎧のど真ん中でクッキリと足跡が残っている。相手へのダメージを狙った蹴りじゃなく、吹っ飛ばすための蹴りだ。それでもグウェンとシュエルがくれた鎧が無ければ、肋骨が折れて肺に刺さっていた可能性がある。トドメを刺せた状況にもかかわらず、何も取られていないことから()()を教えてくれたのだろう。



 いままで村の周辺の狩りで大きな怪我をしたことは無く、油断があったのは間違いない。ここは日本のように法律で守られていないことを胸の痛みが教えてくれいてた。初めて無力さに悔しくて泣いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。