↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
16/204

サブスト2 武井乙葉の選択

今回は武井乙葉(たけいおとは)の話です。

 武井乙葉(たけいおとは)の選択は()()()()()()()()を想定した上でなされている。


 普段から武井乙葉の行動に迷いは少なく、本来の性格はさっぱりどころか最適解を導き出すことに執着している節がある。ただその一面はほとんど知られておらず、知っているのは中学校の頃からの友人である鏑木健人(かぶらぎけんと)岩本奏(いわもとかなで)、あとは幼馴染である上野総一郎(うえのそういちろう)だけである。


 武井は総一郎を中心に自分がどうすべきかを考えていた。これも最も読みやすいのがマイペースな総一郎だからだ。鏑木はいつも予想を覆すような行動をするし、奏の選択だとお互いに重複することが予想される。


 よって、選択を迫られた色は”黄色”を選んだ。総一郎は格闘系職業を選択することを想定し、後衛職である魔法使い系を重点的に探す。職業に『魔法使い』を選び、水魔法適性、治癒魔法適性、治癒魔法レベル1、頑強、幸運を順次選んでいく。これで怪我や飲み水で困ることは少なく、健康と少しの幸運があれば物事は前向きに進められる、そう信じて疑っていない。


 そして、他にも使えそうな適性や技術スキルを選択できなくとも、選択できる項目を覚えるようにする。地上で出た時に覚えられる可能性を疑っていないからだ。すでに取得した”幸運”が作用しているような振る舞いである。



 当然だが種族は人族で、外見も前世からほとんど変わらないようにした。唯一の変化は地毛を栗色にしたくらいであり、理由も異世界で染められるか不明だったためである。彼女の容姿は一般的に美人というには十分であり、鏑木には「骨格が美人なつくりだ」と訳の分からない褒められ方をされている。


 普段は明るい雰囲気でクラスメイトと卒なく受け答えをするため、彼女に妙な執着癖があることを知る者は少ない。もしかすると、付き合いが長くても終始マイペースな上野総一郎あたりは気がついていないかもしれない、と武井は考えている。



 さてと、これで決定するか確認しよう。


 オトハ

 種族:人族

 性別:女性

 職業:魔法使い

 適性:水魔法、治癒魔法、頑強、幸運、好奇心旺盛、集中

 スキル:治癒魔法レベル1


 『あとはケントと奏ちゃんが一緒かどうかだけか』とひと息つくと、降りる感覚がした。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 目を覚ますと殺風景な待合所みたいな空間に立っていた。周りにはいくつかのテーブルと椅子、本棚に少しの本もある。目につくのは外に出られると思われる木製のドアだ。さきほどから何人かがドアを開けて出て行ったをが、ドアから戻ってきた人はいない。どうも一方通行のように思えた。


 「一緒にいかないか?」と()()()()()()()()()()クラスメイトに声をかけられた。

 「待ってる人がいるから」と断ったところ、意外だったらしく「俺が守る!!」と返された。正直、名乗らないと誰だかわからない人を信用できるはずも無い。ただ、話しかけたクラスメイトの様子から、ほんとうに異世界に来たのだと実感が湧いた。



 「あっ、総一郎!!」と待っていた人物に話しかける。

 「他は?」と相手は周りを見ている。周りには少し離れたテーブルに猫耳の人?が座っている、いつから居たのか気がつかなかった。

 「ケントと奏ちゃんなら分からない。他の”色”を選択する可能性もあるし」と素直に伝える。総一郎から少し間が空いてから「分かった」と返ってきた。


 総一郎の外見はほとんど変わっていないが、明らかに筋力が増えている。前衛になりそうな雰囲気が伝わる。


 「総一郎は前衛なのね、私は後衛職を選んだから一緒にいかない?」

 「そうだな。とりあえず外に出ればいいのか?」

 「うん、少し時間があったから本棚から本を拝借して読んでたの。ちょっとだけ分かったことがあるから話しながらいきましょう」



 そういってドアを開けると光で目の前が眩んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。