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異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
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納得いく作戦会議を要求する!!

 「まぁ、そういうわけでソロで行こうと思うんだ」


 俺の切り出し方が不味いのか、3人とも腕を組んで唸っている。でも、それぞれ別の意味で唸っているように見えてならない。


 「理由を聞かせてほしい」オトハらしい意見である。

 「来た意味ないじゃん」

 「鍛錬だけ一緒にしてくれ」


 どうも4人で行動することに疲れてしまったのである。カナデと2人で一緒だった時は案外平気だったのだが、ソウとオトハも加わると動きが制限されるというか、他に気を回すことが多くなって負担に感じる自分がいた。そういう意味じゃ、カナデと一緒にダンジョン行っている時とは感覚が違うんだろうなぁ、保護者でも無いのに。


 「いや、正直なところ、3人の安全性と俺の独立のためだ」


 少なくともヴァースの件を少しでも知ってしまったわけだし、俺の出自とか詳しく説明していないのに巻き込ませたくは無い。なおかつ、俺のせいで死なれるなんて絶対に嫌だ。『自分の身は自分で守れ、自由に自分の責任の限りに生きれ』と言いたいけれど、俺の場合は相手が相手だけに今来られたら全滅確定である。それに付き合え、というのもおかしいし、それに俺の成長も生存のためには急務である。総合的な考えでソロで行動したいことを改めて説明する。主に説明相手はオトハだけである。残り2名は既に条件付きで納得できている様子だ。


 「う〜ん、納得はできる、かな」

 「まぁ、オトハもソウもかなり強くなっているのに驚いたけどね」


 オトハはCランク冒険者なのに帝国冒険者Aランクのエスと条件付きとはいえ渡り合えた。


 「どうしよう?私たち3人だけで帝国冒険者やる?」

 「うーん、私は行けるよ。強い魔物となら戦いたい」

 「俺も戦いたい」


 ただ、帝国冒険者ギルドの慣習も分からないので、その辺りは警戒を忘れずにいけばいいという結果に落ち着いた。ぶっちゃけお金はあるから素材の売払いはせずとも生活はやっていける。その間にレベルアップと鍛錬を繰り返しやる。


 つまり、俺はソロ活動(自主的な!)、3人はパーティーで行動する。かつ、宿は暫くここで生活する(4人部屋)ということになった。情報交換は毎日するところで、作戦会議は終了した。


 「ところで、私がメチャクチャ強くなったけど驚かないでね」


 カナデのバカ発言をいつも通り3人はド・スルー。


 「とりあえず、北の森に行こう。慣れるまでは森の奥には行かない」


 ソウが珍しく落ち着いたトーンで提案した。よっぽど昂ぶっているのだろう、戦闘狂の部分が出て来ている。元々が異世界無双したくて仕方がないのだろう。そんなことを話し合いながらベットについた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 「リヒト、1人で行くの?」


 寝静まる部屋でオトハが呟く。


 「起こしたか?」

 「いや、行くんだろうなぁって」


 ベットから体を起こしたオトハが月の光に照らされる。オトハと同じ部屋に泊まるのは初めてだったことに気がつく。


 「オトハでもそう考えた、ってことだろ?」

 「それはズルイ」


 そこからオトハは言葉を繋げなかったから同感なのだろう。俺も逆の立場なら足手まといになる自分の実力がイヤになるし、すぐにレベルアップしたくなるだろう。


 「焦らずに強くなって欲しい」

 「まぁ、私の方がソウより焦ってるね」

 「逆にあの『ウォーター・バード』、ガチでヤバかった」


 オトハの魔法創作レベル1が効いているのだと思う。


 「あれはね。恥ずかしいんだけど、魔法で実現したいと思ったらできた」


 「なんで?かっこいいじゃん」

 「青い鳥・・・」

 「あぁ、そういうことか」


 ブルーバードを連想して作ったのか。昔から理詰めの癖にロマンを求める乙女なオトハだ。解剖学とかすげぇ乗り気でやるのに”幸せの青い鳥”とは言いにくかったのだろう。自分のキャラも理解しているわけだし。


 「あれ乗れるの?」

 「実は飛行できる」

 「マジで!!!」寝息じゃなくなってたよね、カナデ。


 結局、カナデも加わって話し込んでしまい、1人で旅立つのは辞めることにした。どちらかっていうと俺も『ファイヤ・バード』ができないか試したい。武器だけじゃなく魔法もロマンである。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 朝食の準備をしていた調理人に朝の鍛錬に使えそうな広場を教えてもらう。一応、その範囲であれば使っても構わないとのこと。ただし、騒ぐとすぐに衛兵が来ると忠告を受ける。


 「うぉーカッコイイ!!」つい声が出てしまう。


 ウォーター・バードを召喚してもらってペチペチ触ると肌触りが結構硬いことが分かった。もっとスライムみたいにヌルンとしていて中で窒息させたりするのかと思った。オトハにそれを伝えると「確かに獲物を中に入れて窒息死はできる」と回答が来た。なんかすっげー怖い顔してる。


 「足の爪とかドラゴンっぽくできないの?」


 カナデは全く気にせずに魔改造みたいなことを言う。マッドサイエンティストみたいな顔したオトハにそれ以上は言わないで欲しい。だれも「うふふふふ」とか言って笑い始めていて俺もソウも近づけなくなっている。


 「ドラゴン見たことないから分からないよ。トリケラトプス?」


 急に恐竜の名前を出したかと思うとトリケラトスプの形に寄ろうとするウォーター・バード。君は健気だが命はあるのだろうか・・・。知りたいような知りたく無いような・・・。そんな感じで朝練を終えた俺たちは朝食のため宿に戻った。




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