サブスト1 上野総一郎が選んだ黄色
今回は上野総一郎の話です。
上野総一郎は黄色を選んだ。いままで選択肢で迷うこともない総一郎だったが、今回は状況も自分の想像を超えていて取り掛かりに時間がややかったのは認めている。彼は職業に『剣士』を選び、片手剣技術、頑強、鍛冶技術、探索、ストレス耐性、強運まで迷いもなく選択する。
数多くある選択肢を見ながら、『”三刀流”はないんだな・・・』と総一郎は思い出した。過去に好きな漫画の話で友人と意見が分かれ、普段なら感情的にならない総一郎が、剣道の授業で友人にした仕打ちは酷いものだった。流石に彼も授業後にすぐに謝ったが、最強キャラは鷹の目だということを控えめに伝えることだけは忘れなかった。
そんなことを考えていると”二刀流”の右に”三刀流”が出現した。『あいつなら間違いなく選んでそうだな』と数少ない友人のことを思い笑う。もしかしたら異世界で直接剣を交わるかもしれない、その想像は総一郎を昂らせた。
他にもいくつかの技術や適性を取得する。堅実な選択を、とも思ったが普段よりもテンションが高く、より攻撃的なスキルが多くなったのを自覚している。
彼はなろう系小説が大好きだった。そんな彼が目の前の選択し震えないわけがなかった。
『父さん、母さん、ごめん。妹よ、親孝行は任せる!オレもこの世界で』と念じたところで下降する感覚があった。




