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異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
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隠れんぼと生活魔法

 布団を干してから時間が少し経過した。


 「さて、余計な時間を取っちゃったけど、今日の遊びはシーク&ハイドです」とシュエルはニコニコと笑いながら話した。エメラルドグリーンの髪を今日は珍しくアップにしている。ポニーテール効果か、童顔な目も少し釣り上げられているようだ。


 「母さん、手伝いじゃなかったの?」と、隠れんぼ遊びに既に呆れ声の俺。

 「んっ、朝から氷魔法使ったし、気分ものらないから遊ぼうと思って!!それにちょっとした魔法訓練にはなるよ。シーク側はサーチ魔法使うし、ハイド側はハイド使うんだから」

 「僕でもサーチ魔法とかハイドは使えるの?」

 「そうね、使えるわよ。一般的に生活魔法というか便利魔法って括(くく)りになってるけど、立派な魔法です。上級になればなるほど、常時使っているし、周りも気が付かなくなる」

 「お手本をお願いします」

 「んじゃ、まず『サーチ』!これは魔力を薄く伸ばすイメージ。次に『ハイド』は魔法もそうだけれど、心が穏やかな方が効力が高い気がする。これはお母さんの偏見です」と最後にドヤ顔で締めくくる。


 なんか最後の方がおばあちゃんの豆知識みたいになってるな・・・。目の前のシュエルの気配が薄く、直接目にしていなければ居ることが分からない。


 「それじゃ、『サーチ』・・・『ハイド』」となんとなく真似して使う。


 うぉおおおお!!!これ面白い。サーチは頭の中におおよその人なり動物なりの位置が浮き上がってくる。不思議な感覚だ。ハイドは・・・これかかってるのか?


 「うーん、『サーチ』は問題ないね。非常に優秀。でも、ハイドはダメかも」と苦笑いをするシュエル。

 「『ハイド』は効果がでていない?」

 「いえ、効果が出てることは出てるのだけれど〜」と首をかしげる。


 そういえば、便利魔法って他になにがあるんだろう。

 「ねぇ、母さん。便利魔法って他になにがあるの?」

 「暗闇のときに視界が欲しければ『ライト』、食べ物を温める『ヒート』、あとはー『ステータス』とかかなぁ。そうだ、帰ったら本貸してあげる」

 「ほんと!!?」

 「えぇ、リヒトは魔法がんばってるもんね。生活魔法なら部屋でも訓練できるし」

 「ありがとう、母さん!!!!」

 生活魔法の本なんてすっげー見たい!!!しかも家の中で魔法唱えたい放題も言質をもらった。


 「ねぇ、母さん。『ライト』って光魔法とかにならないの?」と、ふと疑問を伝える。

 「リヒト!!!なぜ光魔法の存在を知っているの?」と今までに見たことがない困った顔で聞き返された。

 「えっ!!!だって、僕が考えたのは、『ライト』って明るくするから”光”なんだよね?そしたら明るくする魔法全般を『光魔法』とか言わないの?」

 「『光魔法』は、魔王様に攻撃するための魔法なの。もちろん、私たちにも効くし、場合によっては人族が傷を癒やすことにも使われたりするものよ。これからは簡単に言葉にしないで。リヒト、これはお願いよ」膝を曲げたシュエルが真剣な顔つきで俺を見ている。褐色の肌にエメラルドグリーンの髪、瞳は大きくピンクがかった赤、全体的に童顔、主観的にアンバランスなのは何かが欠けているからだ。


 「わかったよ、母さん!!」それ以外に返事があるのだろうか。っていうか魔王いるのかよ、光魔法ダメじゃん!!!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 あれから隠れんぼも無くなり、一般魔法教養の講義みたいになり家に帰宅となった。シュエルは約束の本を貸してくれた。字は日本語じゃないし読めるのか不安だったが、なにかしらの(そういえば話している言葉もか)翻訳が入っているみたいで普通に使えた。グウェンの部屋に入り、ペンを試しに使ったところ字を書くこともできた。これで人の国に行っても・・・同じ文字を使っていれば大丈夫だろう。


 自分の部屋に戻り、ハイドをひたすら練習する。(かが)みながら部屋をソロソロ動き回っていて、日本ならシュール以外のなにものでもないし、見られたら家族に妙な心配をされただろう。それでも回を重ねるごとに効果というか、要領が掴めてきたのでやらないわけにはいかない。


 それに、ハイドはどうみてもソロ活動には必須のスキルに思えるし、いろいろとグフフムフフのスキルは高い方がいい気がしている。理想は寝ながらハイドを使用するくらい。生存確率をあげなければならない。


 サーチは何度か試したが、コントロールは思った以上によく、村の範囲を超えて森付近までできた。その際、シュエルにサーチの範囲が広すぎることがバレて叱られた。



◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎


 一般的に使われている生活魔法一覧

 ・ステータス ・・・自分のステータスを把握することができる。実行中、他人には見られない。

 ・ヒート ・・・対象を温めることができる。

 ・アナライズ・・・モノや人を鑑定することができる。人の場合、レベル差が無いとバレる。

 ・ドライ ・・・乾燥した空気を送る。

 ・ウェット・・・湿気を含んだ空気を送る。

 ・クール・・・対象を冷やすことができる。

 ・サーチ・・・周辺の動物を検知する。

 ・リバースサーチ・・・サーチを唱えた者の居場所を検知する魔法

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