↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の力を引き継いで異世界転移したものの、先代勇者が国にハメられて暗殺された歴史を知ってしまった件。  作者: 藤咲玲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
55/96

第53章:46章続き生産計画の最適化

 地下の魔神を「草むしり」で退治して数日。ベルンの街は、「農耕の民・カトウ」に関する噂で持ちきりだった。


「聞いたか? あの男、古代兵器をただの雑草のように抜いたらしいぞ!」


「勇者でも苦戦する門番を、モーニングスター一つでな……」


 ギルドの中は熱気に包まれていた。だが、噂の張本人であるバルドたちは、ギルドの隅で深く頭を抱えていた。


「……なぁ、ミア、レイ。俺の伝え方が悪かったんじゃねえか?」


 バルドが呆然と呟く。彼らの記憶にあるのは、古代の重圧に押しつぶされそうな恐怖と、カトウが「邪魔だ」と一言つぶやいて鉄球を振るった、あまりに軽い光景だ。


「ううん。嘘じゃ無いし……夢なんかでもないわよ。現に、あの地下施設は今、立ち入り禁止区域になってる」


 ミアが震える声で答える。カトウ(サトウ)が「破壊した」その場所には、今や高位魔術師たちが総出で調査に当たっているが、誰も解析不能な「欠片」すら残っていないという。


「……俺たちのパーティに、あんな怪物がいたなんて……いや、カトウは俺たちを知ってた風だったしな?」


 バルドの言葉に、レイが深く頷く。


「……カトウは、俺たちに隠し事をしている。いや、もっと悪い。まき込もうとしているかのような……そんな歪さを感じるんだ」


 彼らにとって、カトウはもはや「草むしりや枝を振り回す趣味の変わった男」ではなかった。何か圧倒的な隠密任務を帯び、世界を裏で救い続けている「伝説級の英雄」か、あるいは「理解不能な力を持った異邦人」だ。


「……追おう」


 バルドが立ち上がった。


「カトウ(サトオ)が隠しているなら、俺たちが探り出さなきゃならない。あいつが一人で世界を背負って……いや、一人で草むしりをしてるなら、俺たちが手伝うのがパーティの絆だろ!」


 しかし、彼らが「サトオの隠れ家」を探して帝国内にある倉庫へ向かった時、そこには絶望的な景色が広がっていた。

 …見当たらないのだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。