第20話 剣の浄化儀式
次の数時間、廃城の広間は意外な活気に包まれた。
カルロスを中心に、僧侶たちは剣の手入れに没頭した。
まずは細かい砂と布で表面の錆びを丁寧に取り除く。
次に特別な磨き粉で刀身を磨き上げる。
若い僧侶の一人が緊張して磨いていると、剣からかすかなため息のような声が聞こえた。
「ああ……そこ……気持ちいい……」
僧侶は驚いて手を止めたが、カルロスは笑いながら言った。
「続けろ、続けろ!こいつは喜んでいるんだ」
磨き上げが終わると、今度は保護用の油を塗布する作業だ。
カルロス自らが丁寧に油を塗り込み、柔らかい布で拭き上げた。
その過程で、剣の青白い光は次第に柔らかな銀色の輝きに変わり、ぶつぶつという不満そうな呟きは完全に消えていた。
作業が終わった時、剣は見違えるように美しく輝いていた。
カルロスはそれを剣士に返しながら言った。
「どうだ?『呪い』は解けたろう?」
剣士は涙を浮かべて剣を受け取った。
「ありがとう……本当にありがとうございます……」
その感激のあまり、剣士は一行に夕食を振る舞うと約束した。
彼は廃城の比較的状態の良い部屋で、地元で捕まえた野ウサギのシチューを作ってくれた。
薪のはぜる音と美味しそうな香りが、廃城に温かな活気をもたらした。




