第12話 非正統派僧侶の寺院へ
こうしてカルロスはリナとともに、非正統派僧侶の寺院を目指す旅に出た。
道中、相変わらずほっとけない人々を助けながら。
ある時は盗賊に襲われている商人を助け(盗賊を追い払った後、なぜか盗賊のリーダーに人生相談までされてしまった)、ある時は道に迷った子供を見つけ(子供を家に送り届けた後、なぜかその家の家族全員の健康診断まですることになった)。
リナはカルロスの「ほっとけない」性格に呆れながらも、その純粋さに心を打たれた。
「あなた、本当に変わってないわね」
「変わる必要ないだろ」
カルロスは言った。
「俺は戦士でもあり、僧侶でもある。荒っぽくても、人を助けたいという気持ちは本物だ」
やがて二人は、山奥にある「諸派共生寺院」にたどり着いた。
ここでは、正式な教育を受けた僧侶も、独学の僧侶も、さらには他宗教の聖職者さえも、互いの方法を尊重しながら共存していた。
長老はカルロスの話を聞くと、深くうなずいた。
「あなたのような力を必要としている場所はたくさんあります。特に、辺境の村々では。正式な方法が通用しない場合もあるのです」
「でも、俺の方法でいいんですか?叩いたり、怒鳴ったり……」
「手段はさまざまです」
長老は微笑んだ。
「大切なのは、人を救う心です。あなたにはそれが十分にあります。ただし、もう少し……繊細な方法も学んでみてはどうですか?二つの方法を使い分けられるようになれば、もっと多くの人を救えるでしょう」
カルロスは考えた。
確かに、時には荒っぽい方法が逆効果になることもあった。
すべての人に同じ方法が通用するわけではない。
「わかった。学んでみるよ」
こうしてカルロスは、寺院で「荒っぽい方法」と「繊細な方法」を使い分ける術を学び始めた。
もちろん、基本は相変わらずの荒くれ者スタイルだが、必要に応じて丁寧な対応もできるようになった。
リナはジャンたちに手紙を書き、カルロスの近況を伝えた。しばらくして返事が届いた。
ジャンからの返信
『カルロスが寺院で“繊細な方法”を学んでいるだと?
次に依頼をする時は契約書を見直す」と書かれていた。カルロスの「追加サービス」が多すぎるため、報酬の計算が複雑になったのだ
カルロスはその手紙を読んで大笑いした。
リナも笑いながら言った。
「あなたが学んでいることは、きっと役に立つわ。次にジャンたちと会った時は、驚かせてあげましょう」
そして今日も、カルロスの修行は続く。
説教中にうっかり柱を殴ってひびを入れそうになりながらも、何とか「繊細な話し方」のレッスンを受けている。
その後リナは、ジャン達のパーティに戻って行った、




