第13話 荒くれ者僧侶一派誕生
数ヶ月後、カルロスは再び旅立った。
今度は1人ではなく、彼の方法に共感した若い僧侶たち数人を連れて。
「荒くれ者僧侶一派」の誕生だった。
彼らは辺境の村々を巡り、悪霊を追い払い、病気を治し、人々の悩みを聞いた。
カルロスの方法は荒っぽいが、確実に効果があった。そして何より、彼の純粋な人を助けたいという気持ちが、すべてを包み込んだ。
「師匠、次の村はどこへ行くんですか?」
弟子の1人が尋ねた。
カルロスは荒野の道を歩きながら、地平線を見つめた。
「さあな。でも、どこへ行っても、助けを必要とする者がいる。ならば、俺たちの旅に終わりはない」
風が吹き、砂塵が舞い上がる。
その向こうに、新たな町の灯りがかすかに見え始めていた。
荒くれ者僧侶カルロスとその一派の、新たな旅路は、まだまだ続く。
彼はもう、誤解を恐れない。
自分が正しいと信じる道を進むだけだ。戦士の力と僧侶の心を併せ持ち、荒っぽさと優しさを両立させながら。
どこへ行こうと、カルロスはカルロスだった。
ほっとけない人を放っておけない、ただの戦士であり、僧侶であり、旅人だった。
そして、その旅路の果てに、いつか真の勇者としての評価が待っていることを、彼はまだ知らない。
今はただ、目の前の道を歩み続ける。新たな出会いと、新たな救いを求めて。
荒くれ者僧侶カルロスの伝説は、今日も少しずつ、書き足されていく。




