表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定  作者: ちゅう
43/50

お迎え

「…ご褒美、あげないとかな…」

「ん?なんか言った?」


歓声がまだまだ続く中、私の呟きは見事にかき消された

ポーッと樹さんを見つめ続ける

周りのあぁちゃん達は興奮で立ち上がってるというのに、1人座ったまま


「紗希!やばいっしょ!?」


興奮したあぁちゃんに半ば強引に立たされ、ハッと我に帰る


「う、うん…すご過ぎて、言葉が出ないくらい」

「呆気に取られてたしねぇ…樹くんって、ますます何者かわかんないなぁ」


ホント…そう思います

いつもの感じからは絶対想像できない姿

あんなに走り回って、素早く動いて、最後なんて…たぶん、プロの試合でもなかなかお目にかかれないんだろうな

あのプレーは


「あぁちゃん、中学の時バスケ部だっけ?」

「そうだよ…でも、高校の試合も見に行ってたけど、ダンク自体が見れないもん、それをアリウープでって…ホントどういうこと?って感じ」


そんな凄いんだ

やっぱり…いやいや…ってか、自分で乗り気になってないか?

今日はでも…お疲れ様だね



「すごぉい!」


メイド達のハイタッチが収まらない

いや、それどころじゃないか

握手も、ハグも、なんならお姫様抱っこも…もうなにがなんだか


「茜の彼やばくない!?」

「い、いや、だから彼じゃないって…」

「うそぉ!?茜の?」

「だから違うからぁ」


メイドの女子トーク…激しいぜ


「ねぇ下行こ!」


誰かが言い出す

下というのは、今いる観覧席から体育館のフロア内に行くこと


「ねぇ、せっかくのこの格好だし、お出迎えしようよ!」

「いいね!」


急上昇で20いいね貰えました

なんとなく、私もその流れで…


「お疲れ様でした、ご主人様」


練習してないというのに、見事に綺麗に揃った

晋吾くん達も少し驚いて…でも、メイド服に反応したのかすぐに笑顔になって


「樹くん、お疲れ様」

「ん…ありがと」


なんか、みんな話しかけないから自分から行っちゃいました

晋吾くんとか、他の男子にはみんな行ってるのに

やっぱ…今日のヒーローとはいえ、話しかけづらい感じは拭えないもんねぇ


「最後、凄かったね」

「ま…たまたま、かな」

「カッコ…よかっ」

「お、茜ちゃん、お迎えきてくてたのぉ?」


なんというタイミングで薫くん登場ですか…

もうちょっと…樹くんと2人がよかったりして…


「こいつにやられちってさぁ…ま、会場の空気も全部持ってかれて、完敗かな」

「ホント、凄かったもんねぇ…感動しちゃった」

「…薫に、喝入れられたしな」

「あちゃー、余分なことしちゃったのかぁ…ま、楽しかったからいっか、お疲れー」


片手を上げ去って行く

樹くんも、一歩遅れて歩きだし…


「あ、あの…」

「笠原ぁ!お前って奴はぁ!!」


今度は…樹くんと同じクラスの人かな…が樹くんの周りに集まる

私はまた、その勢いに押されて…

カッコよかったよって、伝えたかったんだけどな…

気づけば、男子も女子も樹くんの周りにいて

なんか…一気に遠くなっちゃったな

でも、今まで樹くんと話すメンバーは決まってて、これをきっかけに広がっていけば…

そう考えると、今日は一歩引いて見守るのがベストかな

うん…樹くん、お疲れ様



その後、樹くんのクラスの喫茶店の売り上げが伸びたらしい

もちろん、ウェイターの効果で

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ