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ストーカー
「おっはよん」
前を行く樹くんに追いつきながら声をかける
昨日、一昨日で、樹くんの登校時間はわかってたからね
…私ってストーカー?
「やっぱ我が家がいいね」
「ん…親とは?」
「うん、仲直りっていうか、和解っていうか…怒ってはなかったかな」
「そっか…」
薫くんがいつも合流するとこまで来たけど…今日はいないみたい
まぁ…その方が聞きやすいけど
「…あのさ」
「ん?」
「一つ聞いてもいい?」
「ん」
「…樹くんの部屋に、写真あるでしょ?」
「………」
思い出すように上を向く
そして…
今思えば、この瞬間に顔色が曇ってたんだろうけど…私には気付けなかった…
「あれ、家族写真でしょ?」
「ん…」
「樹くんと一緒に映ってるのって…お姉さん?」
「…ん…今年で20歳かな」
「へぇ〜」
「生きてれば」
「えっ…」
その言葉を最後に、学校までの間、樹くんは口を開かなかった
私も、続く言葉が見つからず、ただただ下を向いていた
ポンッ
「え?…」
教室前の別れる手前
いきなり樹くんが私の頭の上に手を置いてきた
「…じゃ、また」
それだけ言うと、私に背を向け、自分の教室へと向かっていく
かけてくれた言葉はそれだけ
たった二言
でも、その時の樹くんの表情が…
それ以上の言葉をかけてくれた気がした




