ハンバーグ
「ただいまぁ」
2日ぶりの我が家
自分の部屋へと続く階段
尻尾を思いっきりフリフリするシーズー
この子はなにがそんなに楽しいのかな
「…どこ行ってたの?」
リビングに入るなり、明らかに機嫌の悪そうな声を出すお母さん
うわぁ、まだ怒ってるよぉ
「友達のとこ、充分頭は冷えたので」
頭冷やしてきなさい!っていうのが、家出の決め手だったしなぁ
「…ごめんね」
「えっ?」
まだ怒ってると思ってたお母さんが急に謝ってきた
「あの後、お父さんとも話したんだけど、茜の好きなようにしなさい」
「………」
「大学でも就職でも、応援するから」
そっか
進路のことで喧嘩したんだっけ
この2日間があまりにも目まぐるしかったから、すっかり忘れてました
我ながら、重要なことを忘れ過ぎだなぁ
「ん…ありがと」
ぽかんとするのも間抜けだし、とりあえずお礼だけ言っておく
「先、お風呂入っちゃうね」
「うん…あ、今日はハンバーグだからね」
出た
お母さんの機嫌取りのハンバーグ
まぁ美味しいからいっか
…っと、お風呂の前に洗濯機回さなきゃ
酒臭い制服がバレたら大変大変
やっぱり美味しかったハンバーグを食べ、今はベッドでゴロゴロちゅう
やっぱ自分のベッドがいいね
そういえば、やっぱ気になったんだよなぁ
キャリーバックに荷物を詰めてるときにも見た、あの女の人
見た目的にお姉さんだとは思うけど…
そうだとやっぱり疑問が…
「…なんで1人暮らしなんだろ?」
高校が遠かったのかな?
樹くん本人の希望?
なんか…そんな単純な気がしないんだよなぁ
「う〜ん…寝よ」
寝る前に色々考えちゃうと寝れなくなっちゃうしね
明日聞いてみよっと
…でも、振り返れば聞かない方がよかったなぁ




