29話 模擬戦終了
グレイとロイの模擬戦はグレイの勝利で幕を閉じた。しかし、周りの生徒たちはまさかグレイが勝つなどとは思っていなかったらしくまさに空いた口がふさがらない状態だった。
「なんで!なんでなんだ!こんなにも努力をしていない奴にこの僕が負けたんだ!」
そんな中ロイは何度も何度もフィールドに拳を叩きつけた。それは拳に血が滲みだしても止まることはなくロイの悔しさがはっきりと分かるものだった。
「もうやめろよ」
だが、それも誰かの腕がロイの腕を掴むことによって止められた。それに反抗するかのようにロイは睨みつけるようにその人物を睨みつけた。勝者であるグレイをだ。
「なぜだ!なぜなんだ!どうしてお前なんかが僕に勝つんだ!やっぱり僕はダメな奴なのか!どんなに努力しても今までFクラスだった奴にさえ勝てないのか!」
「そんなことは俺にはわからん」
「ふざけるな!お前なんかに・・・お前なんかにな!」
ロイはグレイの言葉に叫び返すとそのまま殴りかかった。
「ちょっと落ち着けよ」
しかしその拳は簡単に避けられロイの腹部にはグレイの拳が突き刺さり、ロイの意識を刈り取った。
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「う、う~ん。ここは」
そのあとロイが目覚めたのは学園の保健室のベットの上であった。
「はっ!クソ!どこだグレイ=ゾルディア!」
ロイは起きるとすぐさまさっきまでのことを思い出し、勢い良くベットの上に立ち上がるとグレイの姿を探しだすが、それはすぐに止められる。
「まだ落ち着いてらんのか」
目的の人物であったグレイ本人の手によって
「いた!」
「落ち着いたか?」
「ああ、落ち着いたよ。僕でも恐ろしい程に冷静だ。今も君を殺すことしか考えられないよ」
「そ、それって落ち着いてますか?」
「当然だよ。それじゃあ、死んでくれ。雷属性 雷・・・」
「のわ~~~~!ストップだストップだよロイ!」
またしてもグレイに肉体的ダメージによる静止のためとうとうロイは今までの怒りが爆発し魔法を放とうとするがグレイはそれを必死に止めようとし、なんとか数分後にはロイの暴走を止めることに成功した。
「今度こそ大丈夫かな」
「ああ、すまないな、今でも半分ぐらいは君を殺したい気持ちがあるがなんとかおせえ込めるよ」
「そ、そうか、もう俺はツッコミは入れんぞ。でいきなり本題に入りたいんだがいいか?」
「しょうがない。君にはだいぶ迷惑をかけたようだからな。聞いてあげよう」
「それじゃあ、早速、なんでロイ、君は僕のことをあんなにも目の敵にしてたんだ、俺がロイと話したのは今日が初めてのはずだったんだけど」
話をはじめたグレイの顔は今までのふざけている時のようではなく真剣な表情であった。




