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雨の詩  作者: 入江 涼子
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5詩、狐の嫁入り

 夕暮れ時、空を見上げたら


 ぽつりぽつりと雫が落ちてきた


 天気雨だと気づき、急いで走る


 頭や肩先が少し濡れたけど


 何とか、近くのスーパーの入り口前で雨宿りができた


 しばらくはやむのを待った


 勢いが落ち着き、小雨になる


 これくらいなら、速歩きで帰れるかな


 そう思い、入り口前から離れた


 空を再び、見上げたら


 透けた白無垢姿の花嫁さんや羽織袴姿の花婿さん、その他大勢の行列がゆっくりと進んでいた


 けど、よく見たら


 顔が変な事に気づく


 ヒゲがあるし、目も細く釣り上がっている


 何より、服からは黄土色のふさふさした尻尾が出て揺れているし


 ん?


 これ、昔に祖母ちゃんから聞いた狐の嫁入りでは?!


 驚きのあまり、目をかっ開いて固まる


 その間に行列はゆっくりと消えてしまう


 コーン!


 その一声を残して


 白昼夢でも見たのか?


 ほっぺたを抓った


 痛い


 擦りながら、家路についた

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