表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
KNIFE & BLUE ROSE  作者: cowori
PR
22/25

泥棒猫

我々はこの計画に数ヶ月を費やした。

何度も計画の細部までシミュレーションして欠陥を洗い出し、この達成困難な作戦を実現可能なまでに仕上げたのだ。

失敗は許されなかった。

そしていよいよ決行の時、同志たちは最後の盃を交わす。


「いよいよだな。」


「ああ、必ず成功させる。今日こそ我々の悲願を成就させるのだ!」


「……行くぞ。」


−−−−−−−−−−−−−−−


「コードネーム クロ位置に着いた。オーバー」


「コードネーム 達丸位置に着いた。オーバー」


「コードネーム クロ。オールグリーン。オーバー」


「コードネーム 達丸。対象にポン太接近!プランCに作戦を変更する。オーバー」


「コードネーム クロ。対象まで距離5メートル。指示を待つ。オーバー」


「コードネーム 達丸。パターンE発生!パターンE発生!」


「…これよりパターンZに移行する!!」


「なに!?無茶だ!!死ぬ気か!?」


クロは一気に対象との距離を詰めた。


「確保!!」


『そこまでよ!』


「クソ!罠か!?」


「クロ!アックを連れて逃げるんだ!」


達丸はことちゃんに決死の体当たりを仕掛ける。


『無駄よ!』


「ガッ!!!……ア…ック……。」


稲妻が部屋中に走り、達丸は直撃を喰らって崩れ落ちた。


その一瞬の隙に、クロはアックを抱えて庭へと駆け出す。


『小癪な!』


ことちゃんは稲妻を槍の様に構えて、クロに投げる。


クロは咄嗟に跳び上がってそれを回避するが、アックを抱えていた左腕をやられた。


景色がスローモーションの様に流れ、アックはクロの手から弾かれる。


ゆっくりと、ゆっくりと…でも誰も間に合わなかった。


…チャッポン…


アックは、神さまの水鏡に落ちて…消えた。


『「「 あ… 」」』


「なんじゃ!騒々しい!!」


騒ぎを聞いておばあちゃんが駆け付けた時には、水鏡は既に揺らめいて消えてしまっていた。


やけに月の青い、冬のある夜の出来事であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ