↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
22/22

第22話 白銀の騎士団とともに➁出陣

先程投稿した第22話に、謝って第21話の内容を掲載してしまいました。現在は正しい内容に修正いたしました。

読んでいて「あれ?」と思われた方がいらっしゃいましたら、大変失礼いたしました。あらためて、第22話をよろしくお願いします。

城内広場には、すでに精鋭十騎が整列を始めていた。石畳を打つ蹄の音が、低く響く。


まだ来ないレイのことが心配で、私は何度も城へと目をやる。


そこへ、ようやく待ち人が姿を現した。

腰に剣を携えて、白と青の騎士団服に身を包み、手袋を引き上げながら石の階段を駆け下りてくる。その足取りに迷いはなかった。


まっすぐに澱みなくこちらへ向かってくる彼の姿は、かっこよくて眩しい。

こんなときにもつい見とれてしまう。


久しぶりに見る、彼の白い騎士の姿。

用心棒の黒い暗殺者(アサシン)風もいいけど、やっぱり白い隊服が、風になびく銀の髪とコバルトブルーの瞳によく似合う。


朝の光を浴びて、凛としたその姿は、めちゃくちゃかっこよすぎて、感激で泣いちゃいそう……

ああ……眼福です。

久しぶりにオタクの血が騒いでしまった。


「お待たせ、ミツキ」

……気の利いた言葉が出てこない。

「ん?なんか、ミツキ、顔が緩んでない?」

「え"?」


思わずオタクの喜びが滲み出てしまったかも!慌てて両手で頬を隠す。

レイはニコッと笑って、私の頭をぽんぽんとする。

ん?なんで、このタイミングで頭ぽんぽん?


「まあ、ミツキはそれくらい“ぽよっ”てしてくれてるほうがいいけど」

「は?ぽよ!? 何、それっ」

「こっちの緊張が抜けていいってこと」

そう言って笑った彼は、ふたたび頭をぽんぽんとした。

「これは俺へのお守り」

「は?」


そう言って、彼はソラのほうへと真剣な顔を見せる。まあ、レイがそれで満足してるならいいけど。


「待たせて悪かった」

「いや」

そう短く答えたソラの隣には、白銀の騎士団長が腕組みをして立っていた。三十歳ちょい上で、ガタイのいい大人の男って感じの人。ちょっと強面で声が大きい。

名前はアルベルト=ルドヴィク。左目の上にある、横一文字に引き攣(つ)れた古い傷が印象的だ。


ソラは十五歳と若いけれど、この騎士団の副団長の一人だそうだ。もう一人の副団長は、すでに討伐へ向かっている。


「おう、ソラ。こいつが、お前がスカウトしてきたっていう凄腕(すごうで)の兄ちゃんかぁ?」

うわっ、何かといろいろとツッコミどころが……レイ、大丈夫かな!?


レイは涼やかな目で、軽く頭を下げた。

「よろしく頼む」


騎士団長は、レイに顔を近づけて、じぃーっと見る。

顎をさすりながら、何か考えているようだ。


「おまえ……どこかで見たことある顔だな」


でしょうねっ!その人、この王国の近衛騎士団長なんですからぁ~


「まあ、よくある顔ですから」


レイは素知らぬ顔でしれっと言った。


「んなわけあるかっ」

騎士団長は大きな声で即返した。

ですよねー!そんな顔面偏差値高スペックな顔は、そのへんゴロゴロ転がってないです!


「まあ、いいさ。辛口のソラが認めてるんだ。期待しているぜ」

そう言うと騎士団長は踵を返し、先頭の馬にひらりと跨る。

それを合図に、みなそれぞれの馬に続いていく。


もちろん、私も馬に跨る。前にレイに教えてもらっていたから、もうバッチリ一人で乗れる。前回は、大きな鹿の背にも乗って、森の中をハイスピードで駆け抜けたもんね。


私の後ろにレイの馬がつく。彼が傍にいてくれるだけで、心強い。

そして、団長が高らかに声を上げた。


「さあ、お前ら出るぞ。遅れるな!」

「応ッ!」


それを合図に重たい軋みとともに、城門が開く。

蹄が石畳を打ち、精鋭十騎が跳ね橋を一気に駆け抜けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。