妖精は人間と結ばれない理由
「あなたが本当に私の願いを叶えてくれるのですか」
謎の囁き声を頼りにニナは知らず知らずの内に戒めの神殿へと足を運び、そこで例の声を発する謎の聖杯と出会い半信半疑で訊ねる。
「そうよ。あたしがあなたをここへ呼んだの」
「…あなたは一体何者なんですか」
鎖で縛られているのに聖杯からは不思議と声が聞こえてくるため、ニナはここで初めて得体が知れないと警戒して訊ねてみる。まあ、誰もいない牢屋で囁き声が聞こえた時点で充分に怪しいのだが…。
「簡単に言えばそうだね…あなた達と同じ妖精、でも妖精の中でも特別な妖精ね」
ニナに警戒されないための作り話か、或いは事実なのかは不明だが声の主は自身を一応は同族である妖精だと告げた。
「言うなれば、そう…『願いの妖精』ね」
「願いの妖精…?聞いたことがないですけど」
同じ妖精族としてニナが首を傾げるのも仕方ないだろう。生まれてからそんな話は聞いたことがないし、願いを叶えてくれそうな通り名だって客観的に見れば妖精が妖精に願い事をするだなんておかしな話だろう。
「あたしは強過ぎる力のせいでここに封印されたのよ。でもあなたの強い願いを感じて、こうやって少しは話が出来るようになったのよ」
しかし妖精かどうかは別として、目の前にいる相手が本当に願い事を叶える力があるとするのなら話の内容としては相違はないだろう。
「とにかくあなたの願い事は何なの?牢屋から出たり、ここへ来るための道のりが知りたかった訳じゃないでしょ?」
間違ってはいないが、声の主はニナに更なる願い事を催促してくる。
「私の願い…それは…アスラさんと結ばれることです」
それに対してニナは純粋に自分の一番の願い事を口にした。こうすればきっと願いを叶えてくれると信じながら。
「…いきなりは難しいんじゃないの」
ところが声の主は暫く黙った後で願いを即座に叶えるどころか苦言を申し出たのだ。
「な…何でですか!さっきまで願い事を叶えてくれたのに」
願い事を言えと言っていたし、これまでだって不可能を可能にしてきた声の主は初めて困難であると口にしたためニナは反発した。
「確かに願い事を叶える力はあるのよ。けど、この力は願いの力が強ければ強いほど強力になるのよ。たった二つの願い事をされただけじゃ、あたしの力はまだ不完全でいきなり恋愛成就だなんて難しいのよ」
話によると願いの力は相手の願いを叶えれば叶えるほど強力になっていくのだが、今の段階では外に出たり道案内したと言った些細な願い事しか叶えられないのだ。
「おまけに長い間ここに封印されて力を制限される上に、人も来ないから願いも叶えられない以前に話し相手もいない…だからここでは本当に退屈な時間だったわ」
少なくともニナが生まれてから今日まで神殿や願いの妖精の存在は知らなかった。それはつまり彼女の世代には存在すら忘れられており、どれほどの長い時間ここに幽閉され辛い思いをしたかニナには想像出来なかった。
「あの…何か手伝えないですか?」
元から心優しい性格をしていたニナは願いの妖精に話し掛ける。
「だから願い事を言って欲しいのよ。叶えれば叶えるほどあたしは強くなり封印を振り解けるのよ。あ、でも全部叶えられる訳じゃないから気を付けてね」
そして願いの妖精はだからこそ願い事を言って欲しいと返す。それも今の段階で叶えられる範囲内でだ。
「え?えっと…」
叶えるから願いを言ってくれと頼まれたら普通は喜ばしいだろうが、いきなりだとどんな願いをしようか困ってしまうだろう。おまけに叶えられる範囲が限られるとなると匙加減が分からないためニナは考え込む。
「ニナ!何処にいるのですか!」
もっと言えば今は追われている身であり、追跡者であるセレスティアの声と兵士達のどよめく声を聞いて考え込んでいたニナはハッとなる。
「ど…どうしよう!?」
「追ってくる連中を消す…とかはまだ出来ないけどどうする?」
何気に恐ろしいことを提案する願いの妖精だが、ニナはそれを突っぱねるように首を横に振る。
「そんなこと出来ないよぉ!?」
今回の収監は自身にも非があることを周知しているためか、ニナは逃げ出したことはもちろんセレスティア達の怒声を耳にして、今やっていることが禁忌であると理解して後ろめたさが込み上げてくる。
「でもあんたを牢屋に入れた連中よ?今更気遣う必要あんの?」
その質問はニナの心にとある疑問を植え付けた。と言うのも収監されたのも、愛する人と無理やり引き離されたのも、見方を変えれば全ては妖精が人間と添い遂げられない掟があったからだ。
それもこれも妖精族の存在を人間や外部に漏らさないための延長線でしかないのだろうが、アスラと出会ったのはほんの偶然だし、彼自身も秘密を漏らして妖精族を利用しようとしているとは思えなかった。
今更隠す必要がないのにそれでもセレスティア達は掟を守り続けようとし、しかも自身のアスラへの恋心に気付いた途端に尚のこと引き離すと同時に記憶まで抹消しようとするやり方にニナは次第に理解が示せなくなっていく。
「なんでアスラさんと結ばれないの…私が妖精だから?それともアスラさんが人間だから?」
考えれば考えるほど答えは種族間の違いに辿り着くと言う堂々巡りに陥る。しかし同じ問答を繰り返す内にニナはどうすれば良いか答えに辿り着いた。
「アスラさんを妖精に…それか私が人間になれば…!」
その答えは意外と単純だった。種族間の違いで結ばれないのならアスラが人間ではなく妖精に、或いはニナが妖精ではなく人間へと変えてしまえば良いのだと。
「願いの妖精さん!私かアスラさんを…同じ種族にしてください!」
心の底から本当に叶えたい願いを理解したニナは聖杯に向かって言い放つ。しかし聖杯は沈黙しており、ニナも手のひらサイズの妖精のままだし、何かが変わったようには見えなかった。
「…悪いけど、その願い事は叶えられないよ。あんたのこともだけど、アスラって人間の種族をそっくり変えるなんて今の段階じゃ不可能よ」
「そ…そんな…」
妙案かと思えば、この願いも叶えられないことにニナは愕然としてしまう。こうしてる間にもセレスティア達の声は羽音が聞こえるほど近付いており、このまま再び確保されてアスラとの恋も叶わぬことに絶望してしまう。
「…ここにいない人間の種族を変えることは出来ない。けど、あんたを何とか変えられることは出来る」
「え…」
一縷の希望と言うべきか、アスラは不可能だがニナだけなら変えられると聞いてニナは顔を上げる。
「それなら私をアスラさんと同じ人間に…!?」
「種族は変えられないって言ったでしょ」
ならばとすぐさま同じ人間にして欲しいと頼み込むが、これまたものの数秒で突っぱねられ希望が再び打ち砕かれてしまう。
「じゃあ、一体何で…!?」
期待させてガッカリさせるなんて悪趣味だぞと言わんばかりにニナは聖杯を睨みつける。
「今の段階では確かに不可能よ。けど、それは種族を変えることはってことよ」
「はい…?」
人間を妖精に、或いは妖精を人間に変えることは出来ないと何度も聞いては絶望した。しかしそう言ってきた声の主はそこに何か解決の糸口があると告げてくるが何がどう言うことか理解が出来なかった。
「異種族に変えることは出来ないけど、今の段階ならば別の生き物に変えることは出来るのよ」
つまりニナを人間や他の異種族などには変えられないが、それ以外の別の生き物などには変えられるのだと言うのだ。
「別の生き物とは…」
「出来ればサイズが変わらない生き物…虫や小動物とかかしらね。あんまり強過ぎたり大き過ぎる生き物には変身出来ないわよ、ドラゴンとかロック鳥とかね」
ある程度の制限と条件はあるが、それでも妖精から別の生き物に変えることは出来ると聞いてニナは考え込む。
「そう言えばアスラさんは…猫を飼ってました」
思えばアスラとの馴れ初めは彼の飼い猫に連れられたからだった。
「ずっと可愛がってました。時々私も猫だったらあんな風にして貰えるのかなって」
同居していた頃にもアスラは飼い猫を可愛がっていたが、その馴れ合いと愛で方を見ていたニナは思わず嫉妬してしまうほどだった。
「じゃあ、願い事は決まったかな」
「…そうですね」
今度は否定的にならないのを聞いて、これは叶えられると分かった以上はニナに止まるつもりはなかった。
「アスラさんと結ばれないのなら…私は妖精を辞めます!そしてあの人と添い遂げられる…猫になります!」
「願い事…しかと聞き届けたよ!ウィッシュ・ボーン!!」
心からの願い事を聞き入れると聖杯から光が溢れ出て、一筋の光となってニナを包み込み姿を変えていく。
「今のは…ニナ!止めなさい!?」
不穏な気配と光にセレスティア達は血相を変えて広間に入り込む。
『ニャア…』
「ああ…そんな…遅かったのね…!?」
しかし全て後の祭りだった。広間には見慣れない子猫がニナが直前に来ていた衣服の破片の上で鳴き声を発しており、台座に固定された聖杯はそのままだが固定している鎖の一本が切断されていて何が起きたかセレスティアはすぐに理解した。
「ニナ…あなたは『願いの精杯』に願い事をして猫になり、その代償に長年不動とされた『抑圧の鎖』を断ち切ってしまったのですよ」
猫になったニナはすぐさま連行され、セレスティアの眼下で裁判が執り行われた。
「あの鎖は『デーモンスピリット』の性質を抑え込むための特殊な鎖。妖精族は代々守護する役目があるのに、それをあなたが願い事をしたために断ち切るとは言語道断です」
封印が完全に解けたと言う訳ではないが、守護者の一人がそれをやったとなれば到底許されるはずがないだろう。
「そこまでして人間と結ばれたいと言うのなら…あなたはもはや同族ではありません!このシンフォニーフォレストから追放します!」
ただでさえ距離を取っていた人間と遭遇し、その上で命令に背くかのように脱走した上に守護していた封印の一つを解いたのだから追放処分だけで済むのはハッキリ言って温いとも言えるだろう。
『……ニャア』
しかし猫になったニナは自身の妖精としての全てを捨ててまでアスラと添い遂げる覚悟があったからこそ、その判決を甘んじて受け入れてシンフォニーフォレストから出て行ったのだった。
▷▷▷
『ニィ…ニャア…』
それから猫になったニナには幾つかの試練が待ち受けていた。まず猫になって身体能力が多少なり上がったものの、妖精の翅がないために空を飛ばずに歩いて移動することになるため体力的には妖精の時よりも厳しくなってしまう。
『『『バウバウ!』』』
『ニャア〜!?』
次に問題になったのが野犬やモンスター、更には同じ野良猫から襲われケガを負わされることだった。シンフォニーフォレストの集落ではある程度の安全は保証されたが、猫の世界は時として厳しい弱肉強食の掟によって過酷なものへと変貌しニナを容赦なく襲うのだった。
『…ニャア…ニャア…』
敵は他の生き物やモンスターだけではない。ある時は雨に打たれてずぶ濡れになったり、またある時は食べ物が中々手に入らず飢えに苦しめられたりと環境的な要因がニナを追い詰めるのだった。
『ニィ…ニィ…』
性も根も尽き果てたニナは街の路地裏にてパタリと身体を倒し、もはやか弱い鳴き声を発するしか出来なかった。おまけに口から出せるのは猫の鳴き声だけで言語は一斉話せないために気に掛ける人はまずいなかった。
(アスラ…さん…)
孤独と飢えに意識が遠退く中でニナはアスラとの思い出を鮮明に思い出しながら今にも事切れそうになる。すると死神でも迎えに来たのか彼女の頭上に一つの影が掛かる。
「あれ、どうしたんだい」
(…!アスラさん!!)
しかしその正体は死神どころか神の思し召しと言わんばかりの相手、ニナが猫になってまで探していたアスラ本人だったのだ。彼女は最後の力を振り絞って彼の胸に飛び込むのだった。
「よしよし、人懐っこくて可愛いな君は」
(はあ〜…♡幸せです〜…♡)
それからニナはすぐさまアスラの飼い猫となり、側に添い遂げるかのように目いっぱい甘え、対するアスラも目の前の猫が可愛くて可愛くて常に愛でていた。
食餌をする時も入浴の時もギルドに冒険者として仕事に行く時も猫になったニナはアスラの側に控えて常に共に行動し毎日毎日幸せそうにアスラと過ごしてていた。そう、何日でも何週間でも何ヶ月でも何年でも何十年でも…。
――ニナ、あなたの愛や想いを否定はしません。ですがあなたはいずれ決して逃れられない運命を目の当たりにするはずです――
それはセレスティアが追放されるニナに最後に掛けた言葉…それが何時言われたか分からなくなるほど幸せな日々を過ごしていたニナはある日、胸が張り裂けそうな悲劇が起きて唐突にその台詞を思い出すこととなるのだった。
「はぁ…ふぅ…ど…どうやら…ここまでのようだね…」
それをニナが思い出した時にはアスラはすっかり老人になってしまい、ベッドの上で自身の寿命が尽きようとしているのを感じ取っていた。
(アスラさん!?)
「君は…いつも元気だな…遭った時と変わらないね…」
対するニナは出会った時と変わらない子猫の姿のままで年老いたアスラを心配して寄り添う。
「君を見ていると思い出すな…あの時…出会って…そのまま行方知れずになった…あの妖精の子に…」
猫になったニナの頭を撫でながらアスラは遠い目をしながら妖精の時のニナのことを思い出していた。
「接し方も甘え方も寄り添い方も…まるであの子みたいに…願わくば…もう一度…遭いたかったなぁ…」
『…!ニャア〜!?ニィ〜!?』
再会したいと願うニナは目の前にいて必死に呼び掛けるように鳴いていた。しかしまさか猫になってずっと側にいるとはアスラには分からるはずもない。
(アスラさん!私はここです!私がニナなんです!?)
愛する人が自分のことを覚えていて、会いたいと知って何とか自分がニナであると伝えようとする。
『ニィ!ニャア〜!?』
しかし猫になってしまったことで伝わるのは猫の鳴き声だけだった。自身の必死の呼び掛けが伝わらないことにニナは焦りと後悔に涙目になってくる。
「君はいつも元気だな…もう…他の皆は…先に逝ってしまった…だから君も…これから…僕よりも…良い人に…出会って…新しい家族として…幸せに…なって…」
涙目になった猫のニナを撫でながらアスラはいよいよ別れの時だと言わんばかりに掠れ声で伝える。死に間際だと言うのにここに見舞いに来ているのはニナ以外は誰もいない。
ニナがアスラの側に寄り添い続けるようになってから最初は人々も微笑ましく思っていたが、何十年経過しても姿がちっとも変わらないニナを不気味に思い始めた上に、アスラもアスラでニナを愛で続けたために取り憑かれたのではと考え次第に人々は彼を敬遠するようになり恋人はおろか友人も彼の元を去ったのだ。
そしてアスラが老人になった頃には彼の家族は既に全員他界しており、アスラの血筋はもはや彼一人だけで俗に言う天涯孤独な存在になっていた。
(そんな…いやぁ…!?何で…どうして…!?)
ニナは後で知ることになるのだが、妖精族はエルフ族やドラゴンに並んで長寿の種族なのだ。正確な記録はないが妖精は百五十年ほどで成人するらしく、それだと平均で八十年ほどしか生きれない人間の寿命ではとても添い遂げるには足りないぐらいなのだ。
だが妖精から猫になったのだから寧ろ短命になったのではと思うだろう。しかしおかしいのは寿命だけではない…ニナの感覚や感性が変身前と変わらないことだった。
本当に身も心も猫になったのなら人間と同じ理知的に行動することは出来ないし、そもそも人間に恋愛感情を抱き続けることは出来ないはずだ。
『アスラさんと結ばれないのなら…私は妖精を辞めます!そしてあの人と添い遂げられる…猫になります!』
考えられるとして願い事に何か不備があった…願いの妖精の言う願いの力が不完全だったこともあるのだろうが、この願い方にも思わぬ落とし穴があったのだ。
これだと『妖精ではなく猫になりたい』。一見すると問題なさそうに聞こえるが人によっては『妖精ではなく猫の姿になりたい』とも聞こえる。つまり外見は猫のようだが中身は妖精と変わらないとも取れるのだ。
とどのつまり不完全な力だったために完全な猫にはなり切れず、見た目だけは猫の妖精が誕生してしまったのだ。
「……そうか…君は…あの時の…」
(…!?アスラさん…アスラさあああぁぁぁん!?)
何か思い出したように微笑みながらアスラは呟くがそれ以上言葉が続かず、絶望に打ちひしがれていたニナも気が付いて寄り添うも彼は安らかな笑みを浮かべたまま二度と動くことはなかった。
『………』
アスラの葬式は親族や遺族が不在であったため、街の顔見知りの人間達が簡素に済ませて墓地に埋葬された。こうしてニナはアスラのために妖精族を裏切ってまで猫になって追放されるも結果的に天涯孤独となってしまい、今の彼女の心情を表すかのような暗闇の中にトボトボと歩みを進めて姿を消してしまう。
これこそがセレスティアが警告した台詞の意味であった。例え妖精が人間を愛しても長寿である妖精族の前で必ず人間の方が先に死んでしまい、愛する人を失う悲しみを嫌と言うほど味わうため禁忌とされていた。
だからこそセレスティア達は記憶消去を行おうとしたのだが、それならば最初から禁忌の説明すれば良かったのにと思うだろう。だが、恋は盲目とあるように一度恋の炎が灯ったニナならばどんなことをしてでも添い遂げようとしただろう。
現に同じく禁忌とされた願いの精杯で妖精から猫へと変身したのだから、もしも掟の要点を話しても止まるどころかより取り返しのつかない次第に発展でもしたらどうにもならないと判断し、セレスティアは猫になった時点で追放したのも精杯を使わせないのはもちろん、掟の意味をその身を持って教えるためだったのだ。
▷▷▷
「……」
それからどれほどの月日が経ったかは分からない。しかしそんなのニナには関係なかった。アスラを失った時点で彼女の時は止まり、願い事の力が足りなかった影響か猫の妖精と言う特異的な存在でもあるためか、様々な不確定要素が起因して身体はいつの間にか十二歳ほどの子供の姿になっていた。
「見ろよ、こいつ。猫の獣人だぜ」
「かなり窶れているが…中々の上玉だな。娼婦としても売れるぞ」
「しかも抵抗もしないんだぜ、こいつ」
そんなニナは奴隷商人からすれば絶好の獲物であり、自暴自棄になっていたニナは彼らに連れ攫われることとなった。
「おい、大丈夫か」
「……」
しかしその奴隷商人達は屈強な剣士の男性…まだ教師に赴任したばかりのアレキスに倒され、他の奴隷と共にニナは助けられた。
「君が話にあったニナだね。初めまして、ボクはルアーネ!よろしくね」
「……よろしく…お願いします」
後に天涯孤独であることを知った学園長のユグドラシルの計らいでパズレインスクールに編入し、そこでルアーネと出会って共に過ごす内に心の傷を癒していくのだった。




