VS勇斗 その後
22
勇斗がいた方向のが約10メートル消えてなくなった。
そして勇斗はもといた場所から数メートル離れたところで倒れている。
「はぁ…やったの…かな。」
「あぁ、マスターからは生命反応は感じられるが戦闘できるほどの力は感じられないぜ。」
「そう…」
凛はその場に倒れた。それを玲子はぎりぎりのとこで受け止めた。
「大丈夫!?」
「なんとか…ね。」
凛の眼は今にも倒れそうに見える。
「ねぇ、フレア…って呼んでいいのかしら?」
「あぁ構わないぜ。」
「そう、じゃあフレア、私の力を凛に少し分けることってできる?」
「できないことはないが、あんたらでは使ってるエネルギーが違うから分けても回復するとは限らないぜ?」
「でも凛たちが使っているのは人間になら誰しもある力でしょ?それなら私にも少しはあるはずよ。」
「まぁそうかもな。」
「とにかくやってみて。」
「わかった。んじゃあとりあえずブレスレットを二人で持ってくれ。」
玲子はブレスレットを外しそれを凛の指に握らせ自分もそれを握った。
「よし、これから力を移すぜ。移す段階で体に脱力感があるかもしれないが我慢してくれ。」
玲子はそれにうなずいた。するとブレスレット光りはじめた。すぐにその光は凛と玲子を包み込んだ。
その間約10秒。その間玲子はかなりの脱力感に襲われた。
そして光は徐々に消えていった。
「終わったぜ。大丈夫か?」
「ええ、私は大丈夫よ。」
少しすると凛も眼を開いた。
「ありがとう。」
「いいのよ。あなたにばっかりいいところ持っていかれてるから少しくらい私にもいいところ頂戴よ。」
「何いってるんだか…さっきのだってあなたが時間を稼いでくれなきゃできなかったよ。」
「ま、まぁとりあえず先を急ぎましょ。あとはここのボスだけだと思うから。」
二人は立ち上がり奥へと進んでいった。
23
凛が分子解放を使ったとき基地内に勇斗のほかに唯一意識のあったメフィストは大きな揺れを感じていた。
それを受けてメフィストは笑みを浮かべていた。
そして奥に用意したいかにもラスボスがいそうなイスに腰掛けその直線上にある扉を眺めていた。
その扉が開くまで10分ほどだった。
入ってきた女二人を見てメフィストは少し驚いた顔をしたがすぐにそれは笑みに変わった。
「おやおや、彼は負けてしまったのか。」
凛と玲子は無言で眼前のメフィストを睨んでいた。
「怖いなぁ。別にすぐに攻撃したりしないよ。」
あくまでメフィストは笑みを浮かべていた。
「そうだ取引をしよう。」
「取引?」
「そう取引だよ。ボクと手を組まないかい?そうしたら君たちにはNo.2の地位をあげよう。これがあればほとんどのことが思い通りだよ。」
この言葉を聞いた瞬間、凛の表情は怒りに包まれた。
「ふざけないでよ!なにがNo.2よ。その前に私の仲間を皆殺しにするんでしょ!?私はあなたたちなんかと は手は組まない!ここであんたを倒してこの戦いを終わらせる!」
メフィストは変わらず笑みを浮かべて「君はどうなんだい?」と玲子に問いかけた。
「私も人を殺すような組織にくみする気はないわ。」
「そうかい。それは残念だ。」
この言葉が発せられた瞬間、凛がメフィストに飛びかかった。
凛の右手には風の刃が今までにないほどの切れ味をもって纏われていた。
凛がメフィストにたどり着くまで1秒もなかっただろう。しかしメフィストは凛の右手を軽く受け止めそのまま
壁に向かって押し返した。その勢いは強く凛は壁にかなりの強さで叩きつけられた。辛うじて意識はあるがすぐ
にたてる状態ではなかった。玲子は凛を見ていたがすぐに後ろの威圧感に気づき振り返った。
振り向いたときメフィストが指をパチンと弾いた。すると玲子は対応する間もなく壁に吹き飛ばされた。
「今の殺気に気づくのはすごいね。でも君たちじゃ僕には敵わないよ。」
そういいながらメフィストは銃を取りだし二人のいる方に銃口を向けた。
そしてまた笑みを浮かべると引き金を引いた。
銃からは銃口のサイズとは比べ物にもならない大きさの光線が放たれた。
そしてその光線一直線に二人目掛けてきた。
光線はものすごい轟音とともに爆発となった。




