解放軍 勇斗2
13
勇斗が解放軍に入り1週間が経過した。
この1週間は基地の中で過ごした。
そしてその中で、彼らとも面識を持った。
「よう、栖鳳。ここには慣れたか?」
「太智か。まぁ、それなりにな。」
「そうかい。それは良かった。」
「何か用か?」
「用がなきゃ会いに来たらダメなのか?」
「お前らMr.が用事もないのにこんな辺境まで来るとは思えないからな。」
Mr.とは解放軍の中でも屈指の実力を持つ人間に与えられる称号の事だ。
この太智こと御神太智もその一人だ。ほかにも風上真などがいる。
「まぁ確かに用があってきてるんだけどな。作戦に参加してくれという依頼だ。」
「依頼?」
「あぁ依頼だ。断ってくれても構わないということだ。」
「内容はなんだ?」
「エーサの残党施設の壊滅だ。」
「…」
勇斗は少し顔を引きつった。
「そんな顔するのも無理はないな。思えも理由はどうあれその組織にいたんだからな。」
「それで、その組織にいた俺に作戦に参加する依頼がくるんだ?」
「簡単に言うと人手が足りないんだ。」
勇斗の顔が不思議そうなものになった。
勇斗がここ1週間見た限り、解放軍の人手は十分すぎるほどに多かった。
しかし、今目の前の男は人手が足りないといっている。
「今回のところは敵の戦力がかなり大きいんだ。だから俺らも動員されてる。」
「なるほど。」
その施設に行っても凛や玲子に会うことはないだろう。だが、今まで戦った人間にはあう可能性がある。そうすれば彼女たちにも情報が行く可能性は考えられた。
しかし、ここで作戦に参加しないと信用が得られずこれからの行動に支障をきたし可能性が多いにあった。
勇斗は考えた――数秒のことだが――結果作戦に参加することにした。




