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天来  作者:
超越者達
98/102

終幕/黒蝕.15

正義も悪にも縛られないと決めた。

この戦いもレキスに言われたから来た、とそう思っていた。

でも、どこかあの時の清算をしたいと思っていたのかもしれない。

だって、僕は…

今、猛烈にヴェインを殺したいから。


「立てても、もううまく動けないだろう。ヴェイン」

エルノアはヴェインに銃口を向けるように力を貯める。

「…終わって…たまるか…!」

ヴェインの心は折れていないが、この状況を打破できる力は持っていない。

「さようなら…ヴェイン」

エルノアは光線を放った。

しかし、その光線はヴェインに当たらず、跳ね返った。

「っ!」

エルノアは跳ね返った光線を手で受け止めた。

「誰だ…」

エルノアの目の前には鏡が浮いていた。

そして、中から少女が出てくる。

「ルーニア…」

ヴェインはそう言った。

「作戦は失敗ね。ヴェイン、帰りましょう?あなたをここで失う訳にはいかないわ。」

ルーニアはそう諭した。

「分かったよ…」

「させるか!」

エルノアはヴェインを逃すまいと光線を放つが、二人は鏡の中に溶け込んでしまった。

「っ!」

エルノアの手は後一歩届かなかった。


こうして、この戦いはヴェインの謀略を打ち砕き、終わりを迎えた。


「ヴェインを取り逃がしこそしたが、よくやってくれた。ありがとう」

レキスはシリウス達を集めて激励の言葉をかけた。

シリウス達は達成感に溢れる明るい顔だったが、一人だけ顔色が優れない者がいた。


「エルノア」

シリウス達が帰った後、レキスはエルノアを呼び止めた。

「なんだい?僕は疲れたんだけど。」

「ヴェインと戦って、何か思い出したか?」

「…別に」

エルノアはそう言って積歴の大樹から出て行った。


鏡面世界にて、傷だらけのヴェインがベットで寝ていた。

「ヴェインがここまでやられるなんて。」

ルーニアがヴェインの額を撫でる。

「やはり、私達も行けば…」

「お前達に何が出来た?」

コルティアの言葉を遮って、ルーニアが言った。

「ヴェインが倒せない敵にお前達が敵うとでも?寝言は寝て言うのね!」

「…それでも、入ってきたばかりの三人のみでは…。ルクリエルだけでも殺せたかもしれない。」

「お前達は前の任務で失敗したでしょ!?ヴェインに信用されてないのよ!」

「テメェ、コルティアが黙ってりゃいい気になりやがって!お前はいつもここで見てるだけじゃねえか!」

コルティカが話の間に入ってきた。

「コルティカやめろ。」

コルティアが止める。

「なんで…」

「今は言い争っている時ではない。」

「…」

「…」

コルティアがそう言って、ルーニアとコルティカは黙った。

「でも、新しく仲間が増えたのに、すぐに死んじゃったじゃない。どうすんのよ。」

ルーニアがそう問う。

「問題はない。ここはヴェイン様一人で成り立っているようなものだ。私達はただ、ヴェイン様の手の届かない所を助ければいい。ヴェイン様さえ生きていれば、私達は負けはしない。」

「そうね…」

ルーニアは頷く。

「そうですよね、ヴェイン様」

「っ!」

ルーニアとコルティカはコルティアの言葉を聞いて、ヴェインの方を見た。

ヴェインは起きていた。

「もう、大丈夫なの?」

「あぁ、問題ない。…コルティアの言う通り、この計画が途絶えようと、シリウスさえ手に入れば、全てが覆る。」

その言葉を聞いて三人は希望を得る。

「さぁ、始めよう。私達は終わりはしない。」

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