黒蝕.4
泥阿とキルシカが向かい合う。
キルシカは槍を持って構える。
泥阿はそれを見て同じく構えた。
次の瞬間、閃光と共にキルシカの槍は泥阿を貫いていた。
「っ!喑命の護符!」
苦し紛れに札を手に取りキルシカにかざす。
「!」
キルシカはすぐに泥阿から距離をとった。
「くっ!」
「血が出ていない。貴様は幽霊の類か?」
槍を見て、キルシカがそう言った。
「…そうだよ」
「ならば、精神攻撃で潰すのみ!
ライトニング・フィールド!」
泥阿をキルシカの精神世界に引き込む。
「神隠し」
しかし、それは泥阿の能力で打ち砕かれた。
「…!」
(奴の能力は精神攻撃の無効化!面倒だが、少しずつ奴の体力を減らすしかないか…)
「おねーさーん?何ボーッとしてんの、喑命の護符!」
泥阿は自身の周りに札を纏わせる。
そして、その領域を広げるように札を設置していく。
(私への対策だろうが、隙間はある!)
泥阿につながる隙間をキルシカは見逃してはいなかった。
「裏極楽浄土!」
喑命の護符は円を描く。
「!」
泥阿は誘っていた。
キルシカがここに来るようにわざとそこだけ開けていた。
「馬鹿な…!」
黒く染まった光線を放った。
キルシカは大きくふきとばされる。
「っ!まだ…」
「獄門!」
キルシカに札が張り付き、動きが止められた。
「眠ってて」
泥阿はキルシカの額に札をかざして、炸裂させた。
キルシカは意識を失った。
「割と僕も戦えるな…」




