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天来  作者:
超越者達
100/101

スニレイク王国の内部事情

スニレイク王国にて…

王国の中心を担う城は、しばらくしてセントによって修復された。(セントはその後一週間、動けなくなりました。)

その城の最奥部、ルクリエルは玉座に鎮座している。

「…」

ルクリエルはこっそりと横にいるバクラを見ている。

(…なんか、雰囲気変わったか?)

あの戦いの後の、バクラ達三騎士の変化をルクリエルは感じ取っていた。

(なぁんか…気持ち悪い感覚じゃなぁ。…しかし、聞いてみると言ってもどう聞こうか。)

ルクリエルは思考を巡らせていた。

「どうかなさいました?」

バクラは何かを察して、声をかけた。

「いや…どこか雰囲気変わったなと」

ルクリエルはあえて正直に言うことにした。

「はぁ…」

バクラには心当たりがないとは言えなかったが、それを見せつけているつもりはなかった。

「なんじゃ?その気の抜けた返事は…」

「いや、その…」

包み隠すつもりもないが、言い表す言葉も見つからずバクラは戸惑っている。

「言えないのならよい。」

「すいません…」

「別に気にしてなどおらんわ。」


「気になるのぉ…」

ベッドの上でルクリエルは呟いた。

「気になるに決まっておろうが、どれだけの付き合いだと思っておるのだ。…しかし、どれだけ経っても奴らの心の内はどうも読めん。……。部下の心の把握も女王の務めか…。探ってみるか…」


ルクリエルは廊下を歩いているキルシカと出会う。

「やぁ、おはよう」

ルクリエルは挨拶をしてみる。

「おはようございます」

キルシカは挨拶を返した。

(嘘じゃろ…?あのキルシカが挨拶を返すとは…いつもは礼しかしないのに…)

ルクリエルはいつもと違うキルシカの行動に驚いていた。


「さぁて、いつもはここにセルファが昼寝をしているのじゃが…いないな…」

ルクリエルはその事を予想はしていた。

「あの怠け者はどこに行ったのじゃ…?」

「あぁ!女王様!」

セルファの声が聞こえる。

「おぉ、セルファ。珍しいな、昼寝をしていないとは…」

「いやぁ、たまには僕も城内の見回りくらいしようかと…」

「……それはいい心掛けじゃな」


「ほほほ…食後のケーキを…」

ルクリエルはデザートに手を伸ばす。

「………」

ルクリエルはバクラの方をじっと見た。

「…?どうかなさいました?」

「いつもは止めるのにのぉ…」

「たまには許しましょう。」

「ふむ…」

ルクリエルは訝しげな様子だった。


ルクリエルはベッドの中で今日の事を考えている。

「…変わったのぉ。キルシカは我に挨拶するようになったし、セルファはサボる事も無くなったし、バクラは寛容になった。何があったのか…まぁ、いいか。よい流れじゃからな。」

ルクリエルは今の彼らを受け入れることにした。

「………」

しかし、ルクリエルはある事を唐突に思い浮かべた。

「今思えば…我の、部下…我々舐めすぎじゃな…。我、人望…ない?」

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