スニレイク王国の内部事情
スニレイク王国にて…
王国の中心を担う城は、しばらくしてセントによって修復された。(セントはその後一週間、動けなくなりました。)
その城の最奥部、ルクリエルは玉座に鎮座している。
「…」
ルクリエルはこっそりと横にいるバクラを見ている。
(…なんか、雰囲気変わったか?)
あの戦いの後の、バクラ達三騎士の変化をルクリエルは感じ取っていた。
(なぁんか…気持ち悪い感覚じゃなぁ。…しかし、聞いてみると言ってもどう聞こうか。)
ルクリエルは思考を巡らせていた。
「どうかなさいました?」
バクラは何かを察して、声をかけた。
「いや…どこか雰囲気変わったなと」
ルクリエルはあえて正直に言うことにした。
「はぁ…」
バクラには心当たりがないとは言えなかったが、それを見せつけているつもりはなかった。
「なんじゃ?その気の抜けた返事は…」
「いや、その…」
包み隠すつもりもないが、言い表す言葉も見つからずバクラは戸惑っている。
「言えないのならよい。」
「すいません…」
「別に気にしてなどおらんわ。」
「気になるのぉ…」
ベッドの上でルクリエルは呟いた。
「気になるに決まっておろうが、どれだけの付き合いだと思っておるのだ。…しかし、どれだけ経っても奴らの心の内はどうも読めん。……。部下の心の把握も女王の務めか…。探ってみるか…」
ルクリエルは廊下を歩いているキルシカと出会う。
「やぁ、おはよう」
ルクリエルは挨拶をしてみる。
「おはようございます」
キルシカは挨拶を返した。
(嘘じゃろ…?あのキルシカが挨拶を返すとは…いつもは礼しかしないのに…)
ルクリエルはいつもと違うキルシカの行動に驚いていた。
「さぁて、いつもはここにセルファが昼寝をしているのじゃが…いないな…」
ルクリエルはその事を予想はしていた。
「あの怠け者はどこに行ったのじゃ…?」
「あぁ!女王様!」
セルファの声が聞こえる。
「おぉ、セルファ。珍しいな、昼寝をしていないとは…」
「いやぁ、たまには僕も城内の見回りくらいしようかと…」
「……それはいい心掛けじゃな」
「ほほほ…食後のケーキを…」
ルクリエルはデザートに手を伸ばす。
「………」
ルクリエルはバクラの方をじっと見た。
「…?どうかなさいました?」
「いつもは止めるのにのぉ…」
「たまには許しましょう。」
「ふむ…」
ルクリエルは訝しげな様子だった。
ルクリエルはベッドの中で今日の事を考えている。
「…変わったのぉ。キルシカは我に挨拶するようになったし、セルファはサボる事も無くなったし、バクラは寛容になった。何があったのか…まぁ、いいか。よい流れじゃからな。」
ルクリエルは今の彼らを受け入れることにした。
「………」
しかし、ルクリエルはある事を唐突に思い浮かべた。
「今思えば…我の、部下…我々舐めすぎじゃな…。我、人望…ない?」




