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廃駅列車。

幻想に帰す。

皆に忘れられた廃駅列車

蔦の巻きつくホームに一人

褪せた薄茶の掲示板と

点滅する電光掲示板を

交互に見やる


十六年前のチラシが貼られ

同じ時刻を刻むホーム


駅員は幽霊ながら

こうして僕と会話する


列車がくる


錆びた音を響かせて

赤茶色の胴体を震わせて

ただ一人の客を乗せるために

ホームへと入り込んだ


油圧の抜ける音

錆びながら稼働する車輪

しばらく窓から外を見る


数十分ほどで景色は暗転し

乗っている電車は廃駅発ではなく

いつもの名古屋市の地下鉄


また帰ってきてしまった

今度はどこに行こう


廃駅列車の場所は

僕しか知らない

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