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戦の幕は、今開いたわ

 …殺すのはムリです。…なら、10人をどうすればいいです?

「殺し方を教えますぞ。まず最初に殺しますな。しかしそれでは生き返ってしまいますぞ!だから生き返る前に、燃やすんですな。じゃあ、よ~いスタート!」

 …いちごが叫ぶと、たくさんの人々が遅って来たです。

「逃げたりしたら、私が捜してあげますからな。それだと、逃走犯を探してる間に運悪く会ってしまった人はどうなるんでしょうな。すぃー。」

 …地獄の人を殺すと、また裁かれるですか?…それでまた産まれるのなら、構わないのですが…。

「…桜、行くですよ。」

「ああ。」

 …ぼこぼこにしてあげるです。

「稚夏!!早く燃やせっ!!」

「…はいです。」

 …桜が殺し、そのあと私が焼いて行くような分担にしたのです。

 …でも本当にこの後、赤ちゃんとして産まれるですか?…また戦いに来たり、しないですよね。

「すぃー?時間稼ぎみたいな戦い方ですなー。」

 …いちごが消えたです。…時間稼ぎ、ですか。…言われてみればそんな気もするですね。…雪様は、どうするつもりなのです?

「大丈夫か?そろそろ私、疲れて来ちまった。体力には自信あるんだがな…。」

「…私も結構きついのです。…こんなに湧くなんておかしいです。」

 …地獄で合格を出した人達、なのですよね?…こんなにいないはずです。…それに恐らく戦っているのは、私達も含めて10人です。…つまりこの数は、全体の5分の1でしかないという事になるです。…それはさすがにおかしいのです。

「もういいわ、退いて。」

 …雪様の声がすると、今まで戦っていた全ての人が消えてしまったのです。…死体まで、残らずです。

「では、ゲーム終了ですぞ!」

 …いちごの叫び声が聞こえると、私達は牢屋に戻されたです。

「私達、どんくらい殺した?」

「…そう言わないで欲しいのです。」

 …この場に死体がないだけいいですが、殺したというのはやはり嫌なのですよ。

「すぃー、結果発表ですぞ!反省もするといいですなー。」

 …紙を渡されたです。…私達、36人も殺したですか。

「くそ、2位か…。まあのどかにじゃ…ってえっ!?」

 …桜、どうしただろうです。

「おい!いちごっ!!和が!和がいんのか!?」

 …いちゃおかしいんですか?…和だって、いるに決まっているではないですか。

「すぃー?いますぞ。いないわけないじゃないんですかいな。」

 …ですよね。

「和と、会わせてくれ。頼む!」

「それはムリですなー。私も自分の意思で動けるわけじゃないんですぞ。」

 …いちごは悲しく微笑んだのです。…私と、同じなのですね。…いちごと葵は、少し前の私と美希のようですね。…勇者は、いちごのことも助けてくれるですか?

「…いちご、どうして王様の言う事に、従うのです?」

「稚夏、分かったような顔しないで貰えますかな。私は貴方とは違いますぞ。葵と友達でいたいけど、それよりも私は王様が大好きなんですからな。脅されて動いてるわけじゃありませんぞ。」

 …ですか。…なら、王様の考えを変えさせなきゃならないのです。

「何の話だ?」

「…いちご、もういいです。」

 …いちごはノートとペンをその場に置いて、去って行ったのです。

「私の執筆アイテムだ。暇潰し用か?」

「…仕事サボり過ぎってことですね。」

 …桜は書き始めたのです。…さて、読ませて貰うです。

「…ふむふむ。…はいです。」

「なあ、良い名前ないか?」

 …いい名前、ですか。…花の名前なのですよね。

「…撫子なでしこです。…それか、スイートピーです。」

 …両方とも、最高傑作だと思うのです。

「撫子な。分かった、ありがとな。」

 …スイートピーはどうなのです?…いい名前ですよ?…檻の中なのに、ずいぶんと平和ですね。

 …このまま、2日が立ったのです。

「すぃー、王様がお呼びですぞ。」

 …王様が、ですか。

「質問するよ、私のこと狙ってた人。」

 …すると、私の右手が上がったのです。

「犯人は蘭くん、稚夏くん、由里くんの3人か。他の人は知らないのね。3人には、お仕置きが必要だね。」

 …お仕置きです?…何をするのです?

「ああでもぉ、ここで土下座してぇ、一生懸命謝れば許してあげなくもないけど?」

 …嫌ですよ。…てゆうか、王様の仕草が気持ち悪いのです。…変態です、とりあえず変態です。

「早くしてよ。早くしないと、この子に当たっちゃうかもぉ。」

 …美希、ですか。…そうですね。…私達3人になら、美希を使うのが良いですよね。

「分かったわ、じゃあ私がそうすれば姉様は許してくれるの?」

 …蘭が嫌そうに言ったのです。

「…美希に何もしないと、約束してくれるですか?」

 …ならばそれくらい、別にやってやるですよ。…謝ってればいいのですよね?

「ちゃんと、気持ちを込めて言ってね。」

 …呪いの気持ちでも、込めていればいいのですか?

「黙れ変態!ふざけんな変態!調子に乗んないでよ、このド変態がっ!」

 …さすが由里なのです。

「ふっ、変わってないね。仁志くんにもそう言ったんでしょ。私はそうやって、言いたいことをはっきりと言える人好きだよ?やっぱり気に入った、許してあげる。でもさ、もうこっちには来るなって言ったのに。」

 …いちごが、とっても悲しそうなのです。…それを笑顔で無理やりに隠している感じが、…………です。

「すぃー、させる気もないようなこと、言ってないで下さいな。すぃー。」

「いちご、どうしてそうゆうこと言うの?反応を楽しみたかったのに。」

 …反応を楽しむ、ですか。…それを聞いて、震える声でいちごが叫んだのです。

「雄哉を、返してよっ!」

 …雄哉、なのですか?…あの優しい雄哉が、なのですか?

「いちご、桜くんと稚夏くんと若菜くん以外を連れ、下がってくれ。」

「すぃー、了解しましたぞ。」

 …いちごがもう、泣きそうです。

「私は小山雄哉。皆も知ってるよね。」

甘世界スィートワールドの王が、何で悪世界ダークワールドの王やってんだよ。」

 …桜が聞いたです。…そう思うですよね。

「もともと悪世界なんて、甘世界から生まれたものだもん。当たり前でしょ?」

 …そうなのです?

「最初の甘世界は、とっても広かったでしょうよ。その大半は落ちてったんだよ。そして甘世界の悪人が集まったこの場所は、悪世界と呼ばれるようになったんだよ。」

 …それで古い地図とかだと、甘世界が全然違うのですね。

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