もう、戦の幕は開くね
「…葵、出てこいです。」
「あっ稚夏。…ってえ!?何で健人と由里が!?」
…驚いてるですね。…私が見るだけして、涙目で会いに来ると思ってたですね?
「…私も変わるのですよ。」
「よしっ!今日は健人と由里の、お祝いパーティをしよう。3人とも入って。」
…もうちょっと戸惑って欲しかったですが、さすがは葵です。
「葵、誰が来たの?」
「瑠美、今日は緊急でパーティだ。ゲームを片しといて。」
…ゲームが散乱する、リビングに案内されたのです。
「稚夏、珍しいね。いつもなら自分で悲しみを集めるばっかりなのに…。」
「…自分が辛くない方向へ進めと、ある人に教わったのですよ。」
…私も私の幸せを手に入れるのです。…自分の為になのです。
「ほう。で、健人と由里は付き合い始めたのかな?」
「うん。」
…由里が可愛らしく答えたです。
「じゃあ、優斗と悟史に連絡しとく。」
…優斗の反応が楽しみなのです。
「ああそう言えば、お父さん言ってたわ。えっと、もうすぐ由里は私のではなくなるな。まあ健人クンなら良かろう、ってね。」
…健人は優斗に、既に認められていたのですか。
「ゲーム全部しまいましたよ。」
…瑠美が走って来たのです。
「よ~し!レッツパーリィしようぜ。」
…そのあとホール?に案内されたのです。
「あのさ、これどう?僕が作ってみた、人生ゲームなんだけどさ。」
…結局ゲームではないですか。…葵らしいのです。…作ったってとこも、とても葵らしいのです。
「人生ゲーム?まあ、葵の作ったゲームやりたいわ!」
…すると葵は、私達に指輪を配ったのです。
「その指輪をはめて、宝石を撫でて。それだけでは入れるから。」
…言われた通りにやると、転移の光にも似たものが出てきて、真っ白な世界に落とされたのです。
「名前は何かな?答えられまちゅかあ?」
…は?…バカにしてるですか?
「…稚夏です。」
「平仮名でいいでちゅかなあ?」
…何です?それ。…ムカつくですね。
「幼稚園の稚に、夏なのです。」
「了解したぜい!」
…な、何なのですか?…視界が暗くなり、目の前にルーレットが出現したのです。
「順番が決まったよ。由里、僕、健人、稚夏、瑠美。いいね?じゃあ、スタート!」
…4番目ですか。…由里と上に書かれた車が進んで行ったのです。…自分の番が来るまで、ステータス値や順位が見れるですね?
「あなたの番です。」
…ルーレットを回すと、5が出たです。…そして、星?のようなマークが出て、目の前におじさんとおばさんが出現したのです。
「千夏ちゃ~ん、可愛いね。」
…違うです。…ち・な・つです。
「あら、泣いちゃうじゃない。」
…赤ちゃんの設定なのですか。…喋っても泣いてることになるですか。…ムカつくですね。…ターンが終わると、『アイテム あめ玉を手に入れた』と表示されたのです。…何の効果か、とかは次のターンまでに確認するですね?…葵、頑張ったのです。
…高校まで進んだところで、葵からメールが届いたのです。『リアル 9時 出る?』…だそうです。…9時ですか。…『出る』と、返信しておいたです。…すると、転移の光?が出てきて元の体に戻ったのです。
「どうだったかな。」
「…頑張ったです。…ですが、名前分かってくれないです。」
…ちょっと、バカにしすぎです。
「そうなの?名前、何になってるか確認する。」
…葵は紙に千夏、百合、健斗、瑠璃と書いたです。
「じゃあ名前の下に正しい漢字書いといてよ。僕は料理してくる。」
…葵が去って行くと、私は名前を書いたです。…全員違ってたですか?
…その後パーティをしたです。…そしてその夜、戦が幕を開けたのです。
「すぃー、とっても面白い計画を聞きましたぞ!あのですなー、いくつかの世界が協力して、王様の誕生日に攻め込もうってことらしいんですなー。すぃー!」
…なぜばれてるです!?
「何それ、僕は知らないよ。てか誰かも知らないのに、誕生日なんて知る訳ないじゃん。」
…葵がどう誤魔化すかですね。
「でももう、その計画は使えなくなってしまいましたな。油断なんてしませんぞ。」
…さすがの悪世界でも、全世界が来るのを恐れたですか。…ですが、どうしてばれたんだろうです。
「すぃー、なぜか知りたいですかな。すぃーすぃーすぃー。」
…私に言ってるですか。
「教えてあげますぞ。貴方にだけ、すぃー。」
…どうゆうことです?
「すぃーすぃー!この子は貰って行きますぞ!」
…私は、檻の中にワープしたのです。
「稚夏!?お前も捕まったのか。」
…そこには、私が守れなかった桜もいたです。
「…ここはどこです?」
「さあ、分からんな。」
…どうするつもりなのです?
「じゃあ、どうしてばれちゃったのか教えてあげますぞ。すぃー、貴方達の作戦に参加した世界を思い出したらどうですかな。」
…甘世界、ですか。…やっぱりあそこは外れだったんですね。
「あっ、すぃー!これで、これで全員ですぞ!」
…もう全員です!?…さっき私1人を連れ去らったってことは、しっかり順番通りなのですよね?…それなのに、もう全員です!?…私の後ろには3人もいるはずですのに。
「とってもとっても楽しいゲームの始まりですぞー!!今一緒にいる人がペアにありますな。ペアと一緒に戦えってゲームですぞ。分かりましたかいな?」
…何と戦うです?
「もう少しできっと、地獄の者どもが来ますぞ。ノルマは10人、10人未満なら…すぃー…。」




