私は必ず、姉さん達と、平和を掴み取るんだ
「目的地はどこですか?」
「アイクリ湖。」 「天上の城です(だ)。」
「分かりました。」
希と瑠美と永希も消えた。よく聞き取れたわね。
「健人と由里は、めんどくさいからその辺に買いに行きましょう。行くわよ。」
光に包まれて店の前に出た。ぼろい店ね。
「おじちゃ~ん。服売れ!」
蘭の知り合いなのかな?店に入っていきなり叫んでる。
「おお、蘭ちゃん。いらっしゃい。」
店の奥から、おじさんが出てきた。
「この2人の服、用意してくれる?」
「これなんてどうじゃ?」
何の模様もなくて、真っ黒の洋服を出された。
「何でもいいわよ。」
「オレも別に。」
「8着じゃから、まぁ600円でいいじゃろう。」
「60円ね。分かったわ。」
蘭ちゃんが50円玉を置いて店から出ていく。この世界でもお金は同じなんだね。
「まいど、ありがとね。」
私が店から出ると、沙羅の家の玄関に出た。
「おかえり。」
沙羅が、後ろに髪を束ねながら、迎えてくれた。
「あんたらがいない間に、風呂入っちゃったから。」
「じゃあ、私お風呂借りますね。」
瑠美が葵を持って、脱衣所に入って行った。
リビングに入ると、希が何かを描いていた。
「何描いてるの?」
「地図。」
地図?どこの?
「各世界の。」
上手。えっ、すげー。
「本世界?」
他の所は話に出たが、それだけは聞いたこともなかった。
「わたしもよくは知らない。形はこれで合ってると思う。華世界から逃げた人々が、結構暮らしてると思う。」
華世界って稚夏のところよね。
「flowerや桜先生がそう。」
?誰それ。
「flowerはさっきのアイドルの、グループ名よ。桜先生ってのは、サクラ咲ク夜の作者。」
蘭が説明してくれた。でも、サクラ咲ク夜って?
「知らないの?面白いのに。」
何よその言い方。
「他にも世界はたくさんある。わたしが知らないだけ。」
「何万個もあるとかじゃなかったか?」
「噂では。」
何万!?噂は信用できないって言ったって。
「天国への扉って?」
健人が聞くなんて珍しい。でも確かに気になるわ。




