あたしは絶対、貴方と一緒なら、平和な世界に出来るよ
「日向だよ、日向。今も生きてるかな?」
日向?何の話?誰?
「上部の人くらいは覚えてやれよ。」
「でも永希様、僕が名前覚えられないのは知ってるでしょう?」
何の話?
「ひなだってそれくらい覚えてますよ。蘭ちゃんと若菜ちゃんです。」
「雛乃以下!うぅ。」
葵が、雛乃以下ってことにとてもショックを受けている。
「桜と和。」
「やっぱ希も覚えてるよね。」
「稚夏と美希と…加奈、だったかしら。多分。」
「さらっち、戻ってたんですか?」
「ボタン押すのにそんなに時間かからないわよ。」
そんなことより、稚夏と美希!?
「稚夏ちゃんと美希さん?」
私の疑問を健人が聞いてくれた。
「そうよ。人魚と…鬼、だったかしら。」
何が?えっ?
「稚夏は本当にいい子だったわ。あんな、あんないい子を利用してるなんて許せないわよね。」
?何?
「本っ当ですぅ。ちなちゃん、可哀想ですよね。信じられないです。まぁそれよりも、ひな、お風呂入って来たいです。」
「もう?構わないけどさ。」
「ではっ。」
雛乃が服を脱ぎながら走り去って行った。ここで脱ぐなよ。もうちょっと恥ずかしいと思えよ。女としてどうかと思うわ。
「皆、お風呂には入りたいわよね。でも、時間かかるわね。」
「わたし、最後でいい。」
「冷めちゃうし。」
「自分で温める。大丈夫。」
「ん?あぁ、分かったわ。」
希?自分で温めるって?
「私は葵と入ります。」
「えっ!?瑠美?ちょっ、本気!?」
瑠美の言葉に、葵が慌てている。
「いやですか?」
「いやじゃないけど、でも…。」
私も健人と入りたいな。…いやいや、恥ずかしくて死んじゃうわよ、そんなの。でも…。
「何、これ。」
私の右手に、音符の指輪がついていた。何か指輪だらけで、小さい子供か、お金持ちぶったおばさんみたいだわ。
「夢世界の宝、どうして今?」
希に聞かれた。知らないわよ。てかそもそも、夢世界の宝って何?
「愛世界のもあんじゃん。」
愛世界の?何が?
「俺に見せろ。」
「えっ、あぁ、うん。」
私は、永希に手を差し出した。
「こりゃやっぱりそうだ。ばあちゃんが見せてくれたやつ。」
「永希さんが言うんだったら、本物なんでしょうね。」
「夢輪も、本物。」
夢輪ってゆう名前なの?
「選ばれし勇者。やっぱ、偽物じゃないんだね。」
「私達の世界も、もうすぐ救われるんでしょうか。私達の幸せは、戻るんでしょうか。」
「うん、きっとね。僕は夢を叶えるから。絶対に。」
葵と瑠美が微笑み合った。何?
「じゃじゃじゃじゃ~ん。」
目の前が光り、眩しくて何も見えなくなった。
「闇を照らす白い心、愛と夢のももちゃんこと北条桃花です。」
「瞳にキラめく青い星、勇気と希望のゆかたんこと北条優花で~す。」
「誰もを切り裂く言葉の刃、正義か悪かも分からぬままに、無敵の雷撃北条花恋だ。」
4人の少女が現れた。…4人?アイドルの3人と…ん?
「こんな間近で見られるなんてもう、夢のようだわ。…それよりも、雛乃は?」
「お風呂。」
「そう、それは残念ね。まぁいいわ。私は蘭よ。」
蘭なの!?そう言われてみれば。でも、人間の状態だと違うわね。
「蘭ちゃんを送り届けただけだからっ。あたしら帰るね。」
アイドルの何だっけ?まぁ、3人は光の中に戻って行った。
「彩世界の色が完全に消えたわ。それと、英里奈と実里と雪那、林檎までが一緒に、夢世界を襲ってるみたいよ。」
えっ!?あの3人、反省してたし。本当の悪い人にはあんま見えなかったのよね。林檎だっていい人だし。襲うような人じゃ。
「そ、そんな。エリミリちゃんが?ユキリンやリンゴが?それに、彩世界がぁ。最悪よ。」
「沙羅、しっかりして。彩世界なら、また色を付ければいい。エリリン達は、操られているんだよ。きっと、そう信じよう。だから、涙を見せるな。甘えるな。」
「あの日涙は枯れたはず。全てを守り抜くためには、強くなれ。でしょ。」
葵や希の言葉がいつもと違う感じするわ。悪いけど、何かのセリフを読んだみたいね。
「あんたらねぇ。ほとんど桜のセリフじゃないの。」
本当にそうだったの!?本当にセリフ読んだだけなの!?
「てへっ☆」 「だって。」
葵はもう、女だと思われたくないんなら、女みたいなことしなきゃいいのに。
「ひなちゃんの登場です。」
「あれ?雛乃、その服どうしたのよ。」
?雛乃のことだから、沙羅のを勝手に使ってるんだと思ったわ。
「何のための魔法だと思ってるんです?」
「人を護る為。」
「ちっちっ。」
雛乃は、人差し指を横に振りながら言う。人を護る為ってのは違うの?
「家に瞬間移動して、服着て戻って来たんです。」
「なるほど。雛乃にしては珍しく、頭を使ったんだね。」
「でしょう、でしょう。ひなの力です。」
褒めてないし。
「僕も持って来ようかな。ねぇ雛乃、綿あめ草原まで送ってよ。」
「何でひなが。」
「雛乃は凄いから、頼んでも大丈夫かなって思って。」
「分かりました。ひなにお任せです。」
簡単すぎるでしょ、この子。
「そうです、ひなは凄いんです。あおいんだけじゃなく、みんなを送ってあげましょう。」
葵が、光に包まれて消えた。




