ボクはきっと、みんにゃと一緒に、平和にゃ世界を掴み取って見しぇましゅ
沙羅が1番いい判断だと、私は思う。でも私だったら、1人で逃げちゃうわね。
「あぁ、奴らが来たときか。愛世界の城で、本読んでた。そしたらいきなり、爆弾が降って来て、街が燃え出した。だが、守護者の長である子が、その時のんきに昼寝してたみたいでいなかったんだ。で、結局…みんな殺されるし、俺だって牢屋に入れられて…。くそっ。」
「私も、永希さんと一緒です。一緒にいましたから。」
…あれ?永希ってさっきまでどこに居たの?
「永希様は僕達と料理してたんだよ。」
葵が答えてくれた。本当に心の中が読めるんじゃないの?
「あの、ゆりりんとけんくんの種族は何なんですか?」
私と健人の?
『さぁ。』
「調べてみよう。ちょいと失礼。」
葵が私の手を取った。
「えっ?」
私の足にふわふわの毛が当たった。…尻尾!?猫の?
「猫の耳に尻尾、僕と一緒だね。」
私は頭にも触ってみた。すると、やっぱり猫耳と思われるものが付いていた。えっ?と思い、耳の場所を触ると、人間の耳は付いていなかった。あぁ、耳が4つなんじゃないか思ったわ。
「健人も手出して。」
葵に言われ、健人が手を出すと、葵は健人の手も握った。しかし、変化が分からない。
「犬。わたしと同じ。」
犬分かんねぇよっ!!と、凄く思う。
「ほうへふへ。へほ…。」
「飲み込んでから喋って頂戴。」
「そうですね。でも、何で妖精だけ小っちゃくなっちゃうんでしょうか。」
何でかしら。でも、妖精が普通の人間の大きさじゃ、妖精っぽくないわよね。
「魔力が低いからだと思うよ。」
ん?魔力が低いと小さいの?
「僕達猫が次に低くて、犬が1番上かな?」
沙羅達は…?
「天使なら、犬より上だけど。」
「いいえっ!ひなが頂点です。1番です。」
さすがよね。雛乃ってホントさすがって感じ。
「そうだよ。雛乃が1番、下だよね。」
「この屈辱、百億万倍にして返してやりますから。」
「百億万なんて数字ないよ。」
葵もさすがって感じするわね。
「葵は性格悪いうえに、むかつくレベルに頭良いから、言い合いなんてするな。」
「永希様酷いですぅ。僕のこと言えないくせにさ。」
「多少は認めるが、お前ほど捻くれてねぇっての。」
「へいへい、分かりましたよーだ。」
敬語使ってても、敬う気持ちないわよね。雛乃もだけどさ。
「葵、挑発して面白いの?」
「うんっ、とっても。」
葵の迷いのない返答と笑顔に、問いかけた沙羅は驚愕している。
「流石私の葵です。」
瑠美が葵に抱きついた。ラブラブねぇ。素直になれて羨ましいわ。いつか私も、そう思い、健人をちらっと見ると、黙々と食べ続けていた。喋らずにおかずを片付けていっている。ずるいっ。
「いちゃいちゃしないで下さい。このバカップルが。」
!!雛乃、ホント凄いわね。
「失礼なっ!バカにバカって言われたくないんだけど。」
「うるさいです。バカって言った方がバカなんです!」
「何幼稚園生みたいなこと言ってんの?それに、そうだとしても、結局雛乃がバカじゃん。」
「うーるーさーいーでーすー。ひなの言葉が全てなんですぅ!」
「へいよ。」
「あおいんのくせにぃ。」
「は?」
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて下さい。ねぇ…。」
「もともとは、るみるみが悪いんですよ。」
「そうだよ。」
「は?意味分かんないです。」
「黙れっ!!」
びっくりした。希がいきなり大きい声出すんだもん。
「喧嘩はダメ。」
『でも…。』
「喧嘩はダメ。」
『はい。』
希すげぇ。喧嘩を止めるなんて、私にゃ出来ない技よ。
「雛乃はともかく、葵は頭良いんだから、そんなことでむきになってどうするのよ。バカの言うことなんて、いつもは無視するでしょう?どうしたの。」
沙羅、思いっきり雛乃はバカって言ってるわよね。
「そうだね沙羅。あんな意味のない低俗な口喧嘩するとは。いや~、僕らしくもなかったね、ゴメン。」
「どうゆう意味です?」
本当に分かってない感じだよ。雛乃ってバカじゃない?今更だけど。
「…って、あれ?ご飯が無くなってる。僕全然食べてないのに。」
「早い者勝ち。」
「犯人は貴方達ですね。吉田希さん、岡田健人さん、山中由里さん。僕には全てが見えてますよ。」
「犯人って、葵が食べないのが悪いんじゃない。希の言うとおり、早い者勝ちよ。」
残念だったわね、葵。てか、犯人呼ばわりされたくないんだけど。
「まだ食べるんなら、もっと作るわよ?」
「僕そんな食べないし。わざわざいいよ。」
「さらっち、お風呂入っていいですか?ひなちょっと寒いです。」
「入ってもいいけど、お湯ないわよ。」
「早くひなの為に用意して下さい。」
「はいはい。分かったわ。」
沙羅が部屋を出て行った。
「雛乃ちゃん、酷いな。」
久しぶりに健人が喋った。
『うん、酷い。』
「どうしてひなが、どうしてこんっないい子のひなが、ひどいんですか?」
本気で言ってるの?もう、酷いってか、逆に凄いわ。沙羅大変そう。
「雛乃は、ほっといてあげて。もう、救いようもないから。そんなことより、ずっと忘れてた僕の手下の名前を、思い出したのだよ。」
手下、って?




