私は絶対に、皆と一緒に、平和な世界を掴み取ってみせるわ
「雛乃ってもしかして、隣のクラスの子?」
「そうですっ!東高校2年2組の桜井雛乃です!何を今更。」
そういえば、学校に戻った時に見たものね。確か、蘭のことも美希のことも知ってたって子。何者なのかしら。
「まあ、そんなことよりも。ゆりりんは食べ物持ってますか?」
「持ってないわ。雛乃は?」
「持ってないです。」
「どうするの?」
「どうしましょうか。」
食べ物がないのか。どうしよう。
「あっ!!あっちに人影が見えます。行ってみましょう!!」
「えっ!あぁ、うん。」
遠くの方に動いてるのが見えた。人かどうかまでは分かんないけど、ここにいても何も変わんない。ということで、何かのところまで走って行った。するとそこには、少女が倒れていた。
「旅のお方なの?憐れなみるくをお助け下さいなの。」
どっかで見たわね。誰だっけ。
「あれ?何か、見たことある気がする人がいるなの。何でなの?」
希のところにいた…あの怪物だわ!確か、確かそうだったはず。
「ゆりりんのお知り合いなんですか?」
「勇者と妖精なの?」
「ひなが妖精だってこと、何で知ってるんです?今は人間なのに。」
雛乃って妖精だったの!初めて知ったんだけど。超びっくりなんだけど。
「みるくを殺すために来たなの?」
「違うわ。てか、早くこっから出たい。」
「ひな、貴方のこと知らないんですけど。殺すためな訳ないじゃないですか。」
そんなにちゃんとした、目的を持ってたら彷徨ったりしないわよ。
「じゃあ、みるくを助けてくれるなの?」
「私が助けてもらいたいわ。」
もうちょっと余裕があれば助けたいけど、今の私は何も出来ないもの。
「そうなの。」
「何でこんなとこにいんの?」
「みるくはもう不必要になったからなの。」
何それ。じゃあ、ここってゴミ箱なわけ?
「あっ、脱出のいい方法思いつきました。試してみましょう。」
「何?」
「ゆりりんの指輪って魔力あるんでしょう?だったら、ひながその魔力使って、転移の光り出すんです。で、皆でそこに入って、それでいいじゃないですか。」
「光に入るのはいいけど、どこに出んの?」
「ここに来る前に居た場所。そう設定しときます。」
ここに来る前に居た場所?ならあの街ね。でも、そしたら私1人になんのかな?
「じゃあ、行きますよ。」
雛乃が私の右手を握った。すると、光が出てきた。私は、その光に吸い込まれ、城の前に落ちた。あれ?場所違くない?
「あれ?場所が違いますね。あそこからだと、ここにしか来れないような仕組みでしょうか。」
私の隣で雛乃が首をかしげていた。
「あっゆりりん!でも、あの小さい子がいませんね。何ででしょうか。」
みるくだっけ?あの子がいないわね。あそこに残されたのかしら。
「おいっお前ら。こんな時間に、そこで何をしている。」
『えっ!?』
いきなりおじさんに話しかけられた。城っぽいし、警備の兵みたいなのかな?
「このお城って何ですか?」
雛乃!?何よ、その質問。
「不審者ですか!?」
城の奥から女性が走ってきた。
「ああ、頼華様!こいつら、城の前に突然現れたんです。」
「まあ、可愛らしい不審者さんですね。城に招待しましょう。」
「えっあっはいっ!」
私達は、警備の兵かな?って人に、部屋まで案内された。
「そこに座って下さい。」
私達が案内された部屋は、とっても綺麗で可愛い部屋だった。私の部屋にしてくんないかな。凄い。椅子がふっかふかだわ。
「えっとぉ、どうして城の前にぃ、立ってたんですかぁ?」
喋るのがゆっくりで、お嬢様って感じの少女がいた。
「ここに魔王っているんですか?」
雛乃はホントに、意味分かんないわよね。質問と答えが全然違うし。
「お前も…お前らも愛唯を狙ってる奴らなんですか!!!」




