…本当に大切な ''おもい'' はきっと忘れへん
えっと、リンってゆう人がここの世界を侵略しに来て、優花ちゃんが怒り、あのプルプルしたのになってしまうという呪いをかけた。ってこと?
「どうするの?」
「えっ何を!?」
由里さん?どゆこと?
そのとき、いきなり川の中から光が出てきて、オレたちは吸い込まれて行った。
「んにゃっ!なんで!?」
由里が驚くのも分かるよ。てか、オレもびっくりだよ。
「え!何!?」
オレたちは、小屋に落下したのだ。いつも出てくるのに、何かいきなり降って来たら驚くわな。
それに、濡れてないし、屋根に穴もないし。オレたちはどっからどこに飛んだねん!
「凄いね。星様は勇者に助けられたんだけど、多分、舞香様は自分で悪を退治したんじゃないかな?で、悪の世界が崩れて、そこの世界に居た人達は、強制的に戻されたってことじゃないかな。だから、降って来たんだと思うよ。」
「悪に染まった世界が元の世界に戻るときに、そこに居たから、何かが起きて、でぇ、捨てられちゃったってこと?」
「まあ、そんな感じかな。捨てられちゃってはないけどさ。」
簡単に言えば、舞香さんにオレたちは必要なかった。むしろ、邪魔だったってことか。
「じゃあ2人は自由だけど、どうするの?」
「私は旅の続きに行くよ。だって、あそこは元々何にもなかったんだし。」
「あたしは、う~ん、どうしよっか。野菜でも育ててみよっかな。せっかく川もあるんだしね。」
川がある、だから野菜を育てる。変わってるね。
旅の続きはもっとびっくりだけどさ。
「次は、実柑か海香だけど、どっちかしらね。弱いで言えば、実柑の方かしらね。」
どうゆうことだろう。
「実柑、様!?じゃっ、じゃあ僕もついて行く!一緒に行きたい!………永希様、瑠美。」
葵さん、いきなりどうしたんだろ。いや、葵さんならオレだって大歓迎だけど!
「あの、我はさっきから凄く腹が減っているのだが…。」
「そいえば私も。」
オレも、とても腹ペコだった。むしろ逆に腹痛くなってきそうなくらいだよ。
「もう夜中だけど、何も食べてないの?てか、もしかして今の時間知らない?」
雪さんに言われて外を見ると、真っ暗だった。星も月も見えない。あれ?さっきまで普通に明るかった気がするんだけどなぁ。
「呪われた世界は、明るしゃにゃんて変わらにゃいですよ。じゅっと明るいところと、ずっと暗いところがあるんでしゅ。その世界を治める神が、元気で、力があるにゃらば明るいのでひゅ。」
じゃあ、広子さんはやっぱり。あそこ、真っ暗だったもんな。
「舞ちゃん特製アルティメットディナーできたよっ。これからも、時々作りにこよっかな。」
作るの早っ!さっきまでそこに座ってなかった?
『いただきますっ。』
オレは、すぐに食べ始めた。だって腹減ってたんだもん。
「葵、ついて来てくれるのは嬉しいけど、何でいきなり。」
「ん?あぁ、あのね。僕のとっても大事な人が、とっても大事な人達が、そこに居るはずなの。だから、ね。」
葵さんの、大事な人達?
「それって、優斗とか悟史のこと?」
「雪様、その2人を知ってるの?」
「うん、1回会ったことあるわ。それで、葵のことを話してたから。」
優斗と悟史?
「私のお父さんが優斗って名前よ。健人のお父さんが悟史じゃなかった?」
「優斗と悟史はね、僕より18歳くらい年上なんだけど、すっごくバカで面白い人だったよ。別に2人の親だっておかしくないんじゃない?あの時、子供いるって言ってた気がするし…。」
18歳年上って。でも、…?
「でも違う。だって、その2人は次行く城に居ないでしょ。」
「そうね。じゃあ誰?」
「永希様と瑠美のことなんだけど。雪様、あっ、いや、何でもない…。」
「あっ、そう。何でもないならいいわ。」
雪さんが、一瞬怖くなった気が…。
「ユキ、わたしはいつ助けてもらえるんだよ。何か、怖いんだよ。」
「沙都子、貴方は実柑や海香の後。残念だけど、1番最後になっちゃうと思うわ。でもきっと、すぐに助けてくれるわ。ごめんね。」
「勇者さんなら大丈夫ですよ。きっと、すぐに、ね。」
「そうだよね。ホントにゴメン、みんなありがとう、だよっ☆」
「ご飯は楽しく食べないと、舞香さんに失礼ってもんですよ。」
翔子ちゃん。
「でも、今日のご飯何か美味しいね。」
「それはあたしに失礼ってもんじゃない!?」
星さん、それじゃいつもは美味しくないみたいじゃないか。いや、オレはいつもを知らないけど。
「喋ってばっかいると、全部食べちゃうわよ。」
「あっ、由里!それはオレのだ。渡さねぇ!」
次は本当に大変になるかも知れないということで、オレたちはその日と次の日までゆっくり休んだ。
「気を付けて行きましょう。」
「あぁ、そうだな。」
由里は、実柑さんに触れた。すると、暗闇に包まれていった。




