僕を信じて 手を伸ばしてよ
「何よこの森。…気味悪いわ。」
「そうだね。それに、出口が全く見えないよ。」
オレたちは、森の中をおそらく1時間近く歩いている。
「なんか薄暗いし、ちょっと恐いね。」
「夜も近付いて来るしな。」
「君たちこんなところで何をやってるんだい。」
誰!?びっくりして振り返るとおばあさんが立っていた。
「森を抜けたいんだけど…。」
「迷っちゃたのよね。」
「迷っとるのかい。なら私が案内してやろう。どっちに行きたいんだい。」
どっちって言われても知らねぇよな。分かんないから迷ってるんだし。
「湖よ。」
湖?何の話?湖、みずうみ、ミズウミ。分からんのう。
「湖にゃ行かない方がいいさ。」
「湖ってどこにあるの?」
葵さんがいきなり興味津々に聞いた。何に反応したの?
「教えられんな。」
「案内するって言ったよねぇ。」
葵さん…?どうしたんすか。
「にゃっ。」
由里が悲鳴を上げた。
「どうしたんだ!!」
由里は倒れていた。
「いった~。ん?あっ何でもないわ。何かぐさってなった気がして痛くなったけど、すぐ治って指輪に宝石がくっついたの。」
どういうことだろう。まあ、大丈夫ならいいか。
「湖への道分かったよ。って、どうかしたの?」
「何か宝石が増えたのよ。」
「花?華世界のかな?」
確かに花びらっぽくなっていた。
「寝る場所と食べ物用意しないとね。湖に向かうのは明日にしよう。」




