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異世界で俺は孤児になりました   作者: 睦月 霊華
11/15

説明 魔力について

内容がグダグダになってしまいました。すみません(泣)


俺は今、魔道具が散らばっていた部屋の隣の部屋で、水晶が割れた理由と、七色の光がいきなり発生した理由を奥様から聞かされていた。


✽✽✽


「まず、あの割れた水晶だけどね、あれはさっき言ったとおり、貴方の魔力に耐えられなかっただけなの。だからレンちゃんは何も気にすることないのよ。」


 奥様はそう言いながら、俺を安心させるように微笑まれた。

 俺はその気遣いが嬉しく、何度も頷いたが、言っている内容はよく分かっていなかった。


「…魔力に耐えられなかった?それはどういう事ですか?というか、魔力って何ですか?」


 俺は首を傾げて聞き返す。

 魔法とか魔力とか、そう言うのは本の中でしか知らないから、この世界の実際の魔法について一度聞いてみたかったんだよな。


「…え?………それも知らないの?」


 どんな話が聞けるのか楽しみにしていた俺は、奥様の不思議そうな問い掛けを聞いて自分の失敗を悟った。

 そうか。この世界の常識では、魔法や魔力について知っているのは当たり前の事だったのか。じゃあ、それをその常識を聞いてくる俺は異常なんだな…。

 

「そう、なんです。すみません。俺、何も知らなくて。」


 俺は自分はこの世界の人間ではないと改めて突き付けられたように感じて、少し悲しい気持ちになりながらも、しっかりと返事は返した。


「い、いいえ。別に良いのよ?知らないのは悪い事ではないの。これから私が色々と教えていくから、そんなに落ち込まないで。」


 奥様は、俺が落ち込んでいるように見えたらしく、アワアワと励ましのような言葉をかけて下さった。


「……はい、そうですね。では、これから色々と教えて下さい。」


 心配気な表情をしている奥様に、安心してもらえるよう、俺はできる限りの笑顔を浮かべて明るく答えた。

 そんな俺に安心したのか、奥様は安堵の息を吐くと、話の続きを話しだした。


「じゃあ、取り敢えず今は魔力の事について教えておくわね。他の事については、セシルに聞いてちょうだい。」

「あ、はい。」


 俺は奥様の言葉に釣られて、横目でチラリとセシルを盗み見る。

 その時、丁度タイミングを計ったように、一瞬セシルと目が合い、俺は慌てて視線を奥様に戻した。

 

 ヤバい!目が合っちゃったよ。何かめっちゃ恥ずかしいんだけど!


「ふっ…」


 え?今、何か笑われたか?

 俺は気になり、もう一度横目でセシルを見る。うん?いつも通りだ。じゃあ、今のは気のせいか??


「じゃあ話すわね。」

「あ、はい。」


 俺はまださっきの笑い声が気になったものの、とりあえず今は後回しにして奥様の話に耳を傾ける。


「でね、魔力と言うのわね、一言で言えば魔法の源。分かりやすく言えば、魔法を使う時のエネルギー、と言うところね。魔法を使うには魔力が必要だから、魔力がなかったり少なかったりすると、魔法は使えないわ。」


 へぇ、そこら辺は日本のラノベとかと同じなのか。これなら直ぐに覚えられるな。

 

「でね、話は戻るけれど、さっきの水晶が割れた理由も魔力と関係があるのよ。」


 え?アレって魔力と関係があるのか?でも確か、水晶はただの魔力調査する為だけの道具じゃないのか?何で魔力と関係して壊れるんだ??


「ふふ、不思議そうな表情ね。ちゃんと説明するから安心して。あれはね、レンちゃんの大きすぎる魔力に耐えきれず水晶が割れたの。分かりやすく言うと、一般の人の魔力量を三とすると、レンちゃんの魔力量は十なのよ。あの水晶は最高でも五、六ぐらいまでの魔力量にしか耐えられない作りになっているから、これは本当に事故だったのよ。その上、レンちゃんも見たでしょ?七色の光が水晶から出てきたのを。あれはその人の使える属性を表しているのだけれど、あの時七色に光ったという事はレンちゃんが七属性全てを使える魔法使いだという証拠なのよ。膨大な魔力と全属性の力、この二つをいきなり与えられたから、あの水晶は割れてしまったの。どう?これで説明は終わりだけれど理解できたかしら?」


 奥様は全てを一気に話し終えると、やり切ったという表情を浮かべられた。

 俺はその表情をボンヤリと見つめながら、頭の中では大いに混乱していた。


(待て待て待て。今の説明が本当なら、もしかしなくても俺はチート能力者だということか?いや、別に嬉しくないわけじゃないんだ。そう、なんだが、チートなんて小説の中では目を付けられる代名詞だ。俺は平凡に、安全に、楽しく、ジーン達と生きたいだけなんだよ。だから正直に言うと、チートはいらなかったな、と思う………。)


「レンちゃん?どうかしたの?」

「ぁ、……いいえ。何でもありません。」


 思考の波に沈んでしまっていた俺は、奥様の声に現実へと呼び戻された。

 危ない危ない。ここで考え込むのは駄目だな。奥様にも失礼だし、何より俺が集中出来ないから。今は取り敢えず、聞きたい事を一つでも多く質問するか。


「…奥様、俺の使える属性は何だったのですか?」


 そう、まずはこれだよな。基礎的なことが分からないと、これから先の事も考えられないし。


「ああ、それを教えなくてなくてはいけなかったわね。さっきの水晶通りだと、貴方の使える属性は、「奥様、レルカナ伯爵夫人とのお茶会の時間が迫っております。そろそろご準備を。」え、ああ、そうだったわね。すっかり忘れていたわ。」


 奥様が、属性について話そうとしたタイミングで、侍女が言葉を遮った。

 ええー。丁度良いところなのに!何で遮るんだよ!


「レンちゃん、ごめんなさいね。私、用事が出来てしまったわ。このお話の続きはセシルに聞いてくださいね?」

「はい、分かりました。お忙しい身でしょうに、俺に付き合って下さりありがとうございました。」


 俺は内心の不満を微笑みで包み隠して、さも気にしていませんよというふうに答えた。


「では、私達は行きますね。レンちゃん、本当にごめんなさい。」

「いえいえ。別に構いませんよ。では、行ってらっしゃいませ、奥様。」

 

 俺は謝罪をする奥様に笑顔で応え、奥様が侍女と共に退室するのを見送った。


 暫くすると、俺もセシルに促されて、自室へと戻ったのだった。


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