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7/14

氷の姫、雷鳥の唐揚げでゼリー案件を思い出したくない

『次回の氷姫配信、クリスタルゼリーのPR枠あるらしいぞ』


『補給シーンありって告知来てる』


『最近ゼリー投稿減ってたもんな』


『でも氷姫、最近めちゃくちゃ顔色よくない?』


『ホットサンド食ってる疑惑の女だからな』


『疑惑じゃなくて画面端にホットサンドメーカー映ってたんだよなあ』


『肉質が死ぬ男、今度は何を焼くんだ』


『焼く前提で話すな』


『でも氷姫の戦闘精度、明らかに上がってるよな』


『飯で育成されてる説、いよいよ強い』


――本人の知らないところで、氷室ソフィアは今日も順調に妙な方向へ考察されていた。


知っていたら、たぶん胃が痛くなっている。


もっとも、今日の胃は痛くなる暇がなかった。


地上ゲート裏。


古いアパートの一室。


ソフィアは折りたたみ椅子に座ったまま、端末に表示されたスポンサーからの連絡を見つめていた。


「獲ってきた肉をそこに置け」


ふと朔に声をかけられ、我に帰る。


「あっ、はい」


ソフィアは今日の配信で獲ってきた雷鳥(サンダーバード)が入った保冷バッグをテーブルに置いた。


朔は手袋をつけ、バッグを開く。


密閉袋に入った雷鳥の肉が現れる。


淡い桜色の胸肉。

引き締まったもも肉。

皮の下には、青白い魔力の筋が細く残っている。


朔は無言で肉を持ち上げた。


見る。

押す。

匂いを嗅ぐ。

切断面を確認する。


首元。

羽の付け根。

胸肉。


ソフィアは、背筋を伸ばして待った。


深層ボスの前より緊張している気がした。


「六十二点」


朔が言った。


「六十二点……」


ソフィアの胸が、少し跳ねる。


「前より上がっています」


「上がってるな」


「それは、褒めていますか?」


「事実だ」


また事実。


だが、今のソフィアはその事実だけで少し嬉しかった。


昨日は五十五点。

今日は六十二点。


世界ランク上位の探索者が、裏方の男から魔物肉の持ち込み点数をつけられて喜んでいる。


冷静に考えると、かなりおかしい。


でも、嬉しいものは嬉しい。


「胸肉は悪くない。羽の付け根も潰れてない。外側だけ冷やせてる」


朔は肉の表面を指で押しながら言った。


「ただ、首元が少し深い。血が少し回ってる」


「まだ駄目ですか」


「駄目ではない。唐揚げならいける」


「からあげ」


その単語が出た瞬間、ソフィアの意識が一段階ずれた。


唐揚げ。

鶏の唐揚げ。


外はカリッと。

中はジュワッと。


白米。

熱々。


レモンはかけるのか、かけないのか。


そんな、探索者としてはまったく不要な情報が脳内に一気に流れ込んでくる。


「……今日、唐揚げなんですか」


「雷鳥は揚げる」


朔は当然のように言った。


「香りがいい。脂も軽い。焼いてもいいが、今日はゼリー案件前だろ」


その単語で、ソフィアの胃がきゅっと縮んだ。


クリスタルゼリー。

銀色のパウチ。

人工甘味料。

薬品臭。


喉に貼りつく、泥のような後味。


明日の配信で、自分はそれを笑顔で飲まなければならない。


ソフィアは少しだけ遠い目をした。


「……思い出させないでください」


「忘れても明日は来る」


「そういう正論は今いりません」


「じゃあ、作るか」


朔は雷鳥の肉をまな板に置いた。


「明日のゼリーで落ちる分の士気を、先に上げておく」


「士気って、唐揚げで上げるものなんですか」


「上がるだろ」


ソフィアは否定しようとした。


しかし、目の前には雷鳥の肉。

テーブルには片栗粉。

小皿には醤油、酒、生姜、にんにく。

別の小皿には、青緑色のあおさ粉。


否定するには、状況があまりにも唐揚げだった。


朔は腰のツールベルトから細いメスを抜く。


雷鳥の皮下に刃を入れ、青白い筋のようなものを丁寧に外していく。


ぱち、と小さな火花が散った。


ソフィアは反射的に肩を揺らす。


「今、光りました」


「帯電腺だ」


「それ、残っていたらどうなるんですか」


「舌が痺れる」


「少し面白そうでは?」


「事故を料理の個性にするな」


淡々と切り捨てられた。


朔は雷鳥の胸肉ともも肉を、それぞれ一口大に切っていく。


大きすぎない。

小さすぎない。


火が通り、かつ肉汁が逃げない大きさ。


「雷鳥は漬け込みすぎると駄目だ」


「味が濃い方が美味しいのでは?」


「それは普通の鶏でやれ。雷鳥は肉の香りが立つ。潰すな」


そう言いながら、朔は二つのボウルを用意した。


一つ目には、醤油、酒、すりおろした生姜、にんにくを少し。


雷鳥のもも肉を入れ、手早く揉み込む。


濃い醤油の香りに、にんにくの熱が混ざる。


それだけで、ソフィアの胃が反応した。


「今のは」


「腹だな」


「まだ何も言っていません」


「言う前から分かる」


朔は聞き流し、二つ目のボウルを取る。


こちらには、塩、少量の薄口醤油、酒。


胸肉を入れ、軽く揉む。


それから別皿で片栗粉とあおさ粉を合わせた。


ふわりと磯の香りが立つ。


「こっちは軽めだ。雷鳥の胸肉にあおさを合わせる」


「唐揚げに、あおさ」


「油の香りが軽くなる。食べ続けても重くなりにくい」


「食べ続ける前提なんですね」


「違うのか?」


ソフィアは黙った。


違わない。


違わないのが悔しい。


朔はUNI-FLAMME(ユニフラム)の鉄鍋を火にかけた。


ずしりと重い黒い鍋。


その底に油が注がれていく。


隣ではZOTO(ゾト)の小型バーナーが青い炎を上げていた。


家庭用のコンロではなく、なぜかバーナーで油温を管理している。


「唐揚げにもキャンプギアなんですね」


「コンロでは弱い。揚げ物は油温が命だ。油温が死ぬと衣も肉も死ぬ」


「何でも死にますね」


「雑にやればな」


朔は温度計を油に差し、数字を見る。


その横で、下味をつけた雷鳥肉に片栗粉をまぶしていく。


醤油漬けのもも肉は、衣の白にうっすら琥珀色が透ける。


あおさ粉の胸肉は、粉の表面に青緑が散り、すでに香りが違う。


「一回目は低めで入れる」


「一回目?」


「二度揚げする。最初で中に火を通す。休ませる。最後に高温で衣を立てる」


「休ませるんですか」


食い気味に身を乗り出す。


「待て」


また出た。


ソフィアは少しだけ唇を尖らせた。


「最近、待てと言われることが増えました」


「待てない料理は失敗する」


「私の方が失敗しそうです」


「唐揚げ優先だ」


酷い。


けれど、鍋の中に雷鳥肉が入った瞬間、文句は消えた。


じゅわ、と油が鳴る。


最初は細かく、静かに。


白い泡が衣の周りにまとわりつき、雷鳥肉が油の中でゆっくり色を変えていく。


醤油の香りが立つ。


生姜とにんにくが油に触れて、狭い部屋に暴力的な匂いを広げる。


ソフィアは無意識に一歩近づいた。


「近い」


「すみません」


朔は雷鳥肉を引き上げ、網の上に置いた。


衣はまだ淡い。


だが、表面はしっかり固まっている。


中からじんわり熱が入っているのか、肉の表面がわずかに膨らんで見えた。


次に、あおさ粉の唐揚げ。


油に入れた瞬間、醤油味とは違う香りが立った。


磯。

青のりに似た、軽くて明るい香り。


油の重さを、ふっと上へ逃がすような匂いだった。


「……これ、危ないです」


「まだ食ってないだろ」


「匂いだけで危ないです」


「なら食ったら危ないな」


「どうしてそんなに冷静なんですか」


「揚げてるからだ」


朔は一度目の唐揚げをすべて引き上げると、火を少し強めた。


温度計を見る。

泡の立ち方を見る。

菜箸の先につく細かな泡を見る。


「ここから二回目だ」


醤油漬けの雷鳥が、もう一度油に戻される。


瞬間。


カラカラカラッ、と衣が鳴った。


さっきとは音が違う。


軽い。

乾いた。

食欲を直接殴ってくる音。


衣が一気に色づく。


きつね色から、深い黄金色へ。


醤油の焦げる香りが爆ぜる。


にんにく。

生姜。

肉汁。

油。


ソフィアの喉が鳴った。


今度は否定しなかった。


否定する余裕がなかった。


あおさ粉の方も、二度目の油で一気に表情を変えた。


衣の角が立ち、青緑の粉が香ばしく乾いていく。


磯の香りと雷鳥の肉の香りが、部屋の中で混ざり合う。


朔は唐揚げを網に上げ、油を切る。


じゅ、と小さく鳴きながら、唐揚げの表面から余分な油が落ちた。


「食え」


朔は皿を置いた。


RainPeak(レインピーク)のチタン皿。


そこに、二種類の唐揚げが盛られている。


濃い黄金色の醤油唐揚げ。


青緑をまとったあおさ粉唐揚げ。


横には、山盛りではないが、明らかに多めの白米。


それから、薄く刻んだ香味菜の浅漬け。


ソフィアは両手を合わせた。


「いただきます」


まずは、醤油漬け。


まだ熱い唐揚げを箸で持ち上げる。


衣の表面が、かり、と小さく鳴った。


口へ運ぶ。


噛む。


「――っ」


最初に、衣が割れた。


外側はカリッとしている。


だが、そのすぐ奥から、熱い肉汁がじゅわっと溢れた。


雷鳥の脂は軽い。


軽いのに、旨味が濃い。


醤油の香ばしさ。

にんにくの熱。

生姜の後味。


そして、鶏肉に似ているのに、どこか澄んだ魔力の香り。


噛むほどに、肉の中から熱が戻ってくる。


舌に微かな痺れが走る。


不快ではない。


雷鳥の魔力が、細くぱち、と弾けるような感覚。


飲み込むと、胃の奥に温かい火花が落ちた。


「……だめです」


ソフィアは小さく呟いた。


朔が顔を上げる。


「何が」


「これは、ゼリーのある世界で食べていいものじゃありません」


「世界観を唐揚げで否定するな」


「だって……」


ソフィアは白米を口に運んだ。


駄目だった。


醤油唐揚げの肉汁を受けた白米は、完全に逃げ道を塞いでくる。


米の甘み。

醤油。

にんにく。

雷鳥の脂。


そこに熱が重なり、胃の奥から幸せが立ち上がってくる。


「……ご飯が、ずるいです」


「米は悪くない」


「悪いです。これは共犯です」


「唐揚げと米はだいたい共犯だ」


朔は淡々と記録用のノートに何かを書いている。


ソフィアは、今度はあおさ粉の唐揚げを取った。


醤油味より、見た目は軽い。


香りも爽やかだ。


油ものなのに、鼻に抜ける磯の香りが重さを感じさせない。


一口。


衣が、さくっと割れる。


醤油味よりも軽い音。


その奥から、胸肉のしっとりした食感が現れた。


ぱさついていない。


火は入っている。


けれど、雷鳥の胸肉に残った水分が、ぎりぎりのところで守られている。


あおさの香りが、肉の甘みを持ち上げる。


塩気は強くない。


だからこそ、次の一個に手が伸びる。


「待ってください」


「何を」


「こっちは、ずるいです」


「醤油もずるいと言ってなかったか」


「醤油は白米を連れてくるずるさです。こっちは、単体でずっと食べられるずるさです」


「反応は分かりやすいな」


「記録しないでください」


「してる」


「してるんですか」


「味の反応だからな」


ソフィアは抗議しようとした。


しかし、箸が次のあおさ唐揚げを掴んでいた。

抗議は中止された。


唐揚げは強い。


醤油。

米。

あおさ。

浅漬け。


また醤油。


そのたびに、身体の奥で雷鳥の魔力が軽く弾ける。


指先が温かい。


頭の中の重さが少し抜ける。


昨日の細い制御とは違う。


これは、疲れた精神を起こす飯だ。


沈みかけた気持ちに、油と肉と米で火を入れる飯。


「明日、少しは耐えられそうか」


朔が聞いた。


ソフィアは端末の上に置かれたPR台本を見た。


『クリスタルゼリーは、探索者の皆様に寄り添う魔力補給パートナーです』


その一文を見ただけで、さっきまで唐揚げで温まっていた胃が、少しだけ現実に引き戻される。


ソフィアは醤油唐揚げを一つ食べた。


それから台本を読む。


「クリスタルゼリーは、探索者の皆様に寄り添う……」


あおさ唐揚げを一口。


「……寄り添うって、こういうことでは?」


「案件を唐揚げに重ねるな」


「だって、寄り添っています。唐揚げは」


「唐揚げに人格を与えるな」


ソフィアはもう一度台本を見る。


「すっきりとした味わいで、探索中にも飲みやすく……」


沈黙。

朔も沈黙した。


「……すっきり?」


「俺に聞くな」


「遠野さんなら、どう表現しますか」


「粘度のある薬品味」


「スポンサー案件です」


「じゃあ俺に聞くな」


正論だった。


ソフィアは白米を一口食べる。


そして、少しだけ真面目な顔になった。


「でも、飲まないわけにはいきません」


朔はノートから顔を上げた。


「だろうな」


「スポンサー契約です。ギルドにも、視聴者にも、私が問題なく補給できている姿を見せる必要があります」


声は静かだった。


配信中の氷の姫に近い声。

唐揚げの前で頬を緩めていた少女ではなく、世界ランク上位の探索者としての声だった。


「嫌でも、やります」


朔は何も言わなかった。


励まさない。

止めもしない。


ただ、皿に残った唐揚げの数を見た。


醤油が二つ。

あおさが三つ。


「なら食え」


「今、少し真面目な話をしていました」


「明日ゼリーで胃が落ちる。今日のうちに胃と士気を上げておく。真面目な対策だ」


「唐揚げが?」


「唐揚げが」


ソフィアは少しだけ笑ってしまった。


たぶん、この人は本当にそう思っている。


感情の慰めは下手。


でも、胃の守り方だけは異常に丁寧。


「朔さん」


言ってから、ソフィアは固まった。


遠野さん、ではなかった。


自然に出てしまった。


朔も一瞬だけこちらを見た。


ソフィアの頬に熱が上がる。


「あ、今のは」


「醤油か、あおさか」


「……そこですか?」


「唐揚げは冷めると味が落ちる」


「今、少し大事なところだったと思うんですけど」


「揚げたての方が大事だ」


酷い。


でも、助かった気もした。


ソフィアは少しだけむくれながら、皿を見た。


「……あおさを、もう一つください」


「了解」


朔はあおさ唐揚げを一つ、ソフィアの皿に寄せた。


ただそれだけ。


けれど、さっきよりほんの少しだけ、部屋の空気が柔らかくなった気がした。


食後。


ソフィアは椅子に座ったまま、満たされた胃に手を当てていた。


顔は緩んでいる。

完全に緩んでいる。


配信中の氷の姫が見たら、たぶん他人のふりをする。


「……唐揚げって、すごいですね」


「雑な感想だな」


「だって、すごいです。外がカリッとして、中がジュワッとして、醤油はご飯を連れてきて、あおさは無限に食べられて……」


「無限ではない。食いすぎると胃が死ぬ」


「現実を持ち込まないでください」


「明日もっと現実を飲むだろ」


ソフィアは黙った。


ゼリー。

明日の配信。

補給シーン。

アップ。


笑顔。


端末が震えた。


スポンサー担当者からの最終確認だった。


『明日の配信では、補給シーンをカメラ正面でお願いします』


『飲用後の感想コメントも、できれば明るめにお願いします』


『商品名がはっきり見えるよう、パウチを三秒以上カメラへ向けてください』


『笑顔があると助かります』


ソフィアの顔から、幸せがすっと抜けた。


「……笑顔」


朔が端末を横から見る。


「無理だな」


「即答しないでください」


「唐揚げを食った後にゼリーを飲む顔は、たぶん隠せない」


「隠します。プロなので」


「唐揚げを思い出すな。顔に出る」


ソフィアは沈黙した。


それが一番難しい。


明日、銀色のパウチを口に近づけた瞬間、今日の雷鳥唐揚げを思い出すに決まっている。


醤油の香り。

あおさの香り。

二度揚げの音。

熱い肉汁。

白米。


そのすべてを思い出しながら、泥のようなゼリーを美味しそうに飲む。


考えただけで、胃が反抗した。


「……それが、一番難しいです」


ソフィアは力なく呟いた。


朔は少しだけ考える。


それから立ち上がり、棚の方へ向かった。


深層キノコの乾燥瓶。

オーク骨の白湯スープ。

雷鳥の皮を少量。


小さなRainPeak(レインピーク)のクッカー。


それらをテーブルに並べていく。


「何をするんですか」


「ゼリーを飲む前に、胃に膜を作る」


「膜?」


「明日は、ゼリーに負けない胃を作る」


「そんなこと、できるんですか」


「やらないと、あんたの顔が死ぬ」


「顔」


「胃より先に顔に出る」


「……否定しきれません」


朔は小鍋を手に取った。


青いZOTOの炎が、再び立ち上がる。


唐揚げの余韻が残る狭いアパートで、今度は白湯と深層キノコの静かな香りが広がり始める。


ソフィアは端末に表示されたスポンサーの文面を見た。


そして、テーブルに置かれた空の唐揚げ皿を見る。


明日は、カメラの前でゼリーを飲まなければならない。


けれど今夜、この部屋には自分が獲ってきた雷鳥の唐揚げの味を知っている人間が二人いる。


それだけで、少しだけ戦える気がした。


――その頃。


掲示板には、次回配信の告知を見た視聴者たちが集まっていた。


【朗報】氷姫、明日の配信でゼリー補給シーンあり


1:名無しの探索者

公式告知来たぞ


5:名無しの探索者

クリスタルゼリー案件か


9:名無しの探索者

最近ゼリー飲んでる気配なかったからな


13:名無しの探索者

氷姫、普通に飲めるんか?


19:名無しの探索者

プロだから余裕だろ


24:名無しの探索者

いや最近の氷姫、飯食ってそうな顔してるからな


31:名無しの探索者

飯食ってそうな顔って何?


36:名無しの探索者

ホットサンド後の顔


42:名無しの探索者

あれは完全に何か食ってた


48:名無しの探索者

明日、ゼリー飲んだ時の表情で分かるな


55:名無しの探索者

何が?


61:名無しの探索者

本当にゼリー生活に戻れる体なのか


68:名無しの探索者

戻れない体って言い方やめろ


75:名無しの探索者

肉質が死ぬ男、明日も裏にいる説


―――まだ誰も知らない。


氷の姫が、すでに唐揚げに負けていることを。


そして、表舞台のゼリー案件に対抗するため、古いアパートの裏口で、謎の裏方男が本気で胃の防衛線を張り始めていることを。

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