魔法少女37
「うん、完璧ね」
私は鏡の前で少しポーズをとりながらそうつぶやく、市街地に悪魔堕ちが現れてから1週間ほど経った現在私は彼氏兼婚約者である亘一君との食事会のために髪をしっかりとセットし普段より気合を入れてお化粧をし両親から買ってもらっていたドレスコードのあるお店に行くときに着ていく用のスマートエレガンススタイルの洋服にそでを通して待機している。
約束している亘一君が我が家にお迎えに来るまで残り数分、とりあえず準備は完璧ね。えーと確か今日は亘一君のご両親が経営してるホテルでディナーだったかしら?うーんいけないわね、色々めんど...じゃなくて忙しくて彼からの連絡の内容をあんまり覚えてない。
ピンポーン
あ、来たみたいね。私はスマートフォンをめちゃくちゃ小さなバッグに入れて自分の部屋から出て階段を降り玄関へ向かう。というかいつも思うけどなんでおしゃれなバッグってこんなに小さいのかしら...これなら別に持っていなくても一緒なのよね...まぁこのかばんも含めておしゃれですよと店員さんに言われたからちゃんと持っていくけど
一階に降りてインターフォンのモニターを確認すると少し緊張している亘一君がいた。彼もなかなか慣れてくれないわね、もうかなりの回数食事に行っているのに、とそんなことを考えながらヒールを履き玄関を開けた。
「ごめんね、迎えに来てもらって」
「いや、問題ない。それと今日もきれ...いです...」
「ーーーふふ、ありがと」
亘一君はそう言って私の服装をほめた後車の助手席のドアを開けてくれたのでそのまま車に乗り込む。ふむ、少しびっくりした。亘一君が私のことをほめるなんて、たぶん今日が初めてだ。だいぶたどたどしかったけれど...それと今日も亘一君の運転らしい。私たちがまだ高校生だった時は運転手のおじさまがいたけれど亘一君が車の免許を取ってからずっと亘一君が運転してくれている。
とりあえずシートベルトを着ける。すると胸元に視線を感じる。あぁ、少しセクシーなことになってるわね...確かぱいすら?だったかしら?けどまぁ彼も男の子だしこういう目線はしょうがないので何も言わないでおくというか私は胸が大きい方なのでかなり男性から視線を受けることもあるしなれたものだ。
「...では出発する」
「えぇ、お願いするわね」
亘一君がそう言った後車は出発した。というかこれはツッコまない方がいいとは思うけど明らかに後部座席の方に私に向けたプレゼントらしき袋が見えているのだけれど...もう少し隠し場所はなんとかならなかったのかしら...
そこで私はふと思い出す。あぁそういえば明日は私の誕生日だった。そっかそういえばそうだ。基本的に両親は仕事で家にいないしもうすぐ誕生日ね、なども言われることがないから気が付かないのよね。
それにしても...どういうつもりかしら?もう亘一くんとは小学生くらいからの付き合いだけど誕生日プレゼントをもらったことなんてなかったのに...
んー、受け取った方がいいのかしら?いやうん、受け取った方がいいに決まっているわよね一応彼氏なわけだし。
「...寒くはないか?」
「ええ、大丈夫よ?」
おっとびっくりした...あの亘一君が自分からしゃべるなんて...いつもとかなり違うせいで少しやりにくいわね...
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「てめぇなんで休んでやがった!!柊さんがずっと悲しそうにしてたんだぞ!!」
「風邪だ。」
「それは仕方ないな!!!」
何回目だよこのやり取り。俺こと三月優は久しぶりに学校に登校してから会う人会う人にこのセリフを吐かれている。ちなみに柊は朱音の苗字だ。というかうちの彼女が学校中の人に好かれすぎている。
「…」
あ、隣の席の朱音が机に突っ伏して「うぅ~」と唸っている。どうやら俺がいないときに悲しそうにしていたということが俺にばれて恥ずかしいらしい。うーんかわいい。とりあえず頭なでとこっと
「「「「「てめぇ三月!!柊さんに触れんじゃねぇ!!!」」」」」
「いや俺彼氏」
「「「「「くっそおおおおお!!!!」」」」」
「うちの男子どもはいつになったら落ち着くのかなぁ?」
「さぁ無理じゃない?一年の時からこれだし」
「でもさ、三月君のことは応援してたよね?いったいどういう感情なの?」
「「「「「それはそれ、これはこれ!!!」」」」
「「「「「めんどいわ」」」」」
うーん相変わらずうちのクラスは仲がいいな。さすがである。まぁうちの学校にはクラス替えというものが存在しないのでその分仲が良くなるからね。それにしても仲良すぎだけど
「というか、ほんとに大丈夫なのか三月、だいぶ長いこと休んでたけど」
「あー、たぶん?」
「何その煮え切らない答え...え?なにもしかしてほんとに体のどこかが悪いの?」
「全然悪くない」
「ならサボりかこの野郎、朱音ちゃん放置してさぼるとこどうなってんだクソ彼氏!」
「おい、女子...口調...」
クラスの中でも一番朱音のことを甘やかしている女子生徒の口調が悪くなる。相変わらずだな...朱音のことになると俺の次に怖くなるんだもんな。なんだっけ?昔わざわざうちのクラスに来て朱音のことをナンパした先輩を後日呼び出してキレ散らかした事件とかあったな...
「もー朱音ちゃんがかわいそうだねぇ...あんた朱音ちゃん第一じゃなかったの?なんで連絡もせずに朱音ちゃん放置してんのよ」
「いや、それに関してはなんも言えん。百パー俺が悪いし」
朱音から逃げてたからね。彼女から逃げる彼氏とか普通にだめである。逃げないと記憶消されるという理由があったけど彼女を不安にさせてる時点で彼氏失格である。
「朱音ちゃん、きちんと三月君に謝ってらった?」
「......」
「し、しんでる...」
「いや羞恥心で顔があげられないだけだな」
「さすが彼氏よくわかってるね、というか埋め合わせはきちんとしなよ?三月がいない間ほんとに見てられなかったんだから朱音ちゃん」
「そんなに?」
「「「「「うん」」」」」
「まじか」
俺がそう言うとクラス中からやばかったよなぁ、とか怖かった、とか聞こえてくる。どんだけ俺のこと好きなんだうちの彼女さん...
「で、朱音ちゃん埋め合わせは何してもらう?というか何買ってもらう?」
「おい」
何か買う方向にもっていくな。俺貧乏学生だぞ...あ、いや一千万持ってるわ、なんでも買えるわ
「...大丈夫、もうもらったから」
朱音がのそりと顔を上げいまだ紅潮した頬をクラスメイトに披露しながらそう言った。え?まって俺なんかあげたっけ?
「え、うっそ。何もらったの?」
「うちに来てパパとママに結婚の許しをもらってくれた」
え、あ、ちょまって朱音さん?
あまりにも予想していなかったセリフのせいでクラスメイト全員がフリーズしてますよ?いや事実なんだけどね?お許しはいただいたんだけどね?それここでいう意味あった?
「「「「「「「「「「「ええええええええええええ!?!?!?!?」」」」」」」」」」」
うっお、うるせぇ!鼓膜敗れるかと思ったわ!?耳を抑えながらクラスの女子たちのきゃーーーきゃーーーーという楽しそうに悲鳴を上げている声と男どもの「ころす...」というセリフを聞きながらこんなカオスを作り出した現況の朱音に恨めし気に視線を送ると朱音は頬杖をつきながらウインクをしてきた。顔を真っ赤にしながらだったけど...
それにしても俺の彼女超かわいい
「ーーすきだああああ!!!!!」
俺もシャウトしてしまったせいで先生に怒られたけど悔いはない。それとクラスメイト全員から結婚式には絶対呼べと言われたので了承しておいた。ただその...おまえら気が早すぎると思う...なんでもう朱音にプレゼントするベビー用品の相談をしてるんですか女子たちよ...朱音も恥ずかしそうにしながら参加するんじゃない、俺たちまだキス(一回だけ)しかしてないぞ。しかもキスした瞬間に記憶封印されたし。
え?クラスの男子はどうしたのって?普通に全員死んでるよ?彼女持ち以外。彼女持ちの奴らは何とか致命傷で耐えてる。ただ彼女に蹴られてる。私がいるのになんだその反応は?って感じで普通に自業自得である。
うーーーん、やっぱりこのクラスは居心地良いなぁ...
俺は改めてそう感じて異世界から帰ってきてから久々に本気で笑った。
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そうして俺たちがいつもの日常に帰ってき手から数日たった。おれは今ジュエリーショップに来ている。というのも朱音への指輪を買うためである。
え?なんでそうなったんだって?そりゃもちろんプロポーズするためにだよ。順序がかなりあれなことになってるけど俺まだ朱音にプロポーズしてないんだよね。だからプロポーズするための指輪を買いに来た。ちなみに予算は40万である。これは俺が死ぬ気で高校生になってからアルバイトしてためた金額だ。正直魔法少女協会から入る1000万を使おうと考えもしたけど、やめておいた。
なんとなく俺が働いてためたお金で買った方が良い気がしたんだ。だから予算は40万。お金はきっちりとおろしておいたし指のサイズも天ちゃんにお願いして朱音の指のサイズを教えてもらった。(対価はあとで請求すると言われた)
と、そんな理由もありジュエリーショップに来ているのだが...なぜか隣にいる男性にすごくみられている。本当にものすごく穴のあくほど見られている。マジで怖い。俺何かしたかな?こういう時に限って店員さんも話しかけに来ないし、というか逃げてるだろ店員さんたち、いや気持ちはわかるけどね!?普通に怖いものね!
「ーーすまない、少しよろしいだろうか?」
「あ、はい?」
びっくりした。普通に話しかけてきたぞ。というかめちゃくちゃいい声だな。そこにもびっくりしたぞ
「君は年齢はいくつだ?」
「え、16です」
怖い、なんで俺年齢聞かれたの?こういう場合ってうそを言った方が良かったのかな?めちゃくちゃ普通に本当の年齢行っちゃったよ
「ーーすごいな、その年齢でこの店に来るとは...やはり僕の勘は正しかった。すまない少年、少しばかり僕の先生になってくれないだろうか?」
「???」
「あぁ、いきなり済まない。僕の名前は時任 亘一、大学生をしている」
「あ、これはご丁寧に俺は三月 優って言います。高2です?」
「よろしく頼む先生」
「あ、はい?」
え?
どゆこと?




