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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第七章 国際社会への仲間入り

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第137話 国際協力の在り方って




 その日の打ち合わせはそんな感じで進み、気が付くと昼になっている。

 そのまま会食となり、姫たち以外にこの島での重要人物たちも集めてフェリーの食堂で、マルガリータやソフィアの紹介を兼ねた昼食会を行った。


 そう、ソフィアですらみなに紹介前だったことをこの時に思い出す。

 ……あまりいいことではないな。

 決してソフィアの存在を忘れていたわけではないし……というよりもソフィアを助けてから結構彼女らに振り回されていたような気がするが、人族の姫である聖女様のマルガリータをこの地にお連れしたことでとりあえずはひと段落が付く。


 2時間ばかりかけて、彼女らの紹介を兼ねた昼食は、無事に終わった。

 これが夜の会食だったら酒が入り収拾がつかなくなるが、といっても、特にドワーフ族からの要求がきつくて、昼食にも食前酒のワインをグラスで提供する羽目にはなったが、それほど乱れることもなく終わり、それぞれの仕事に散っていった。


 ソフィアやマルガリータについてはこの後フランたちが島の説明をしていくらしく、俺は解放される。

 その際にフランからひと言余計なことを言われた。


「夜もありますから守様は夜に備えてゆっくりとおやすみください」


 だと。

 あまりのお言葉に、俺はたじろいたけれど、後で冷静に考えてもそれしかすることがなかった。

 俺の存在って、日常にはないのでは。

 非日常というか、戦闘などの争いごとの場面でしか活躍できないって……海上警備長という組織内では日常でも仕事があったけどな。

 不審船の取り締まりとか、違法行為の監視……これって、普通の人からしたら日常とは言えないな。



 で、しっかり夕方になりそれこそ日常のようにフェリーの食堂で一人食事をとっていると、フランたちがそれこそばらばらと入ってきて俺の周りで食事をとり始める。

 うん、これは最近の俺の日常だ。

 夕食時にはお酒を許してはいるけど、ここを利用できるというか許可している者たちは少ないので、あまり羽目は外させていない。

 多くいる住人たちから不公平だといわれることは避けたい。


 まあ、フランやダーナが言うには貴族たちの生活ってそんなものらしいけど、俺は貴族になった覚えはない。


 ……覚えなくとも、他から見たら多分立派に貴族をしているんだろうな。

 で、その夜、しっかり相手させられたよ。

 美女二人いっぺんに、しかも、そのうち一人は初めてだときており、もう一人も昨日初めてを失ったばかりだという初々しさが抜けていない女性なので、俺がしっかりリードしていたら、フランたちまでもがなだれ込んで、最後には収拾がつかない状態で寝落ちするという落ちまでついて。


 それでもここでの日常は回っていく。

 翌日から、それぞれが昨夜のことはなかったかのように、自分の仕事に散っていった。

 

 本当に女性って切り替えが早い……いや、俺がやたらとこだわっているだけなのかもしれないが。

 

 それからは、各種族の姫たちを相手したりしながら島の開発を進めていった。

 聖女様を助けるというイベントをこなしてから二月が経った頃に、フランの実兄経由で聞きたくない話を聞かされた。

 

 適当な間隔で行き来のあるフランの実兄たちが住んでいる植民都市から、祖国奪回の機運が高まり動き始めたというのだ。

 確かに聖女様を助けたころに調べた感じだと、実際の統治について暴動などは起こっていなかったが、あまりうまく収められているようにも思えなかった。


 フランの話では、襲われるまではほかのどの国よりも統治は順調で、誰もがとは言い過ぎかもしれないが、自由民たちはおおむね満足する生活を送っていたらしい。

 

 俺がドローンを通してみた感じではとてもじゃないけど幸せそうには見えなかった。

 当たり前といえば当たり前で、他国に占領されている住民たちが幸せになるかというとありえないだろう。

 悪政を敷かれたところに解放者として入ってくればまだ話は変わるが、フランの話からではあるが、その状態とは真逆になるように襲われたというのだから、そうそう簡単に納められるようにはならないだろうし、実際にもそうだったようだ。


 祖国に残るレジスタンスの組織のいくつかから情報を得ていたようで、『時は来た』といった感じで軍を求めてきているらしい。



 で、早速緊急会議だ。

 ある意味フランの家のことで、俺たちに関係ない……と言えなくもないけど、フランを助けたいという気持ちもあるが、何よりこういう場合、何もしないという選択肢は、かえって俺たちの立場そのものも悪くする。

 新たな敵を作る……確かにそういう部分もある。

 教国や帝国を完全に敵に回すことになるけど……よくよく考えてみればもうすでにあいつら俺たちの敵だったわ。

 すでに帝国の関係者を船ごと拿捕しているし、今回教国が探している聖女様を俺達が攫っているので、これがばれるのも時間の問題だ。

 

 なら、積極的に関与……これが難しい。 

 俺たちというか俺のカミサマから与えられた力というか物になるけど、あの巡視船一隻で十分この世界ならば戦えそうだし、非軍事的なフェリーですら、あれで大量の兵士を乗り込ませてそのまま敵前に行っても奴らの持つ大砲くらいでは確かにフェリーは壊れるけど、せいぜい中破程度で、奴らを駆逐できそうだ。


 しかし、あまりに隔絶した力は新たな敵を作る。

 いや、味方がいなくなる。

 なので、そのあたりに注意が必要になるけど、フランもそのあたりを考えているようで、しきりに周りに相談している。

 最終的に決めるのは俺になるが、どうしたものかな。


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