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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第六章 新たな仲間

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第136話 聖女マルガリータの使命って……


 翌日、フェリーの食堂で昨夜のメンバーと一緒に朝食をとり、その後はフランとソフィアとともに、聖女にあたるマルガリータさんとの話し合いの場を持った。


 彼女の話によれば、教会に対して恨みはあるものの、直接復讐するつもりはないらしい。できれば両親のことを調べたい気持ちはあるが、それ以上に、この地で聖女としての使命を果たしたいのだという。


「聖女様の使命を聞かせてもらうことはできますか」


 俺が素直に尋ねると、場の空気が変わり、マルガリータさんが顔を赤らめた。


「?」


 俺が首をかしげていると、フランがそっと教えてくれた。


「守様。

 聖女様は、人種のプレアデスの姫にあたり、私がお世話するべきお方でもあります」


「ああ、それは聞いたけど……それが?」


「ですので、守様は聖女様を含め、姫たち全員と結婚を……」


 以前聞いたあの伝説の話を、フランたちは本気で進めるつもりらしい。

 実際に神様から信託を受けたソフィアに加え、マルガリータもいる。

 受けた神託にもそのあたりの内容があったらしいが、正直俺は聞いていない。

 そもそもどっちの神様からの神託だよ。

 カミサマの方なら絶対にその神託は聞いてはダメな奴だ。

 面白そうとか、どうせろくな理由じゃないだろうに。

 あの女神さまだって怪しい限りだしな。

 苦労人だとは認めるけど、どうも怪しそうな内容そうだ。


 それに、今更だけど俺に『どないせい?』と言いたい。

 彼女らと結婚しろと……はい、そう聞いてはいるが、重婚って犯罪なんだよね。

 俺の生まれた日本では。


 一応、彼女らの話を聞いたあと、全員を娶るという方向でまとまり、姫全員を集めることになった。


 といっても、天使族のアリエル、ハイエルフのサーシャ、獣人族のミャリー、そして今回加わる人種のマルガリータの四人。

 そう、もう四人も集まってきたが、この先あと何人集めなければいけないのか……。

 俺の知るプレアデスの伝説では、行方知れずの姫を含めて七人だったはずだ。


 もし、この世界の伝説とリンクするなら、最低でもあと二人、行方知れずの女性を含めれば三人……。六人や七人と結婚するってどうなんだ。


 そんなことを考えながら姫の関係者を集めると、思った以上の人数が集まった。

 獣人族の姫の従者、ダーナを含めたエルフの従者、天使族の移住者、そしてフランやソフィアを含めた人種の姫の従者たち。


 その席で聞かされたのは、まず獣人族から「他の地に住む姫の従者を探してほしい」という要望。

 さらにエルフの姫にも他の従者がいるらしく、絶滅したと伝えられてきた天使族にも、伝説上は従者がいるらしいので、できれば探してほしいとのことだった。


 天使族はそもそも数が非常に少なく、隠れて暮らしている可能性はあるが、伝説のように従者が残っているかどうかは期待薄らしい。


「守様。

 そろそろ、この地も国としての体裁が整ってまいりましたので、いかがでしょうか」


 フランがそう問いかけてきたが、「いかがでしょうか」と言われても……


「フラン様。

 ですが、まだ伝説にあるように姫や私たちの従者が揃ってはおりません」


 獣人族のミャリーが控えめに意見を述べた。

 うん、自分の考えをきちんと伝えるのは大切だ。そういう意味では彼女は正しい。

 でも、フランもミャリーも重婚には賛成なんだよね。

 もっとも、すでにハーレム状態の生活をしているので今さらだけど。


 今回は姫や従者たちの顔合わせが目的だったので、深い議論は避けた。

 しかし、その後の議論は妙な方向へ進んでいく。


「そういえば昨日は……」


 ダーナが、フランやソフィアが風呂場でしたことを話題にし、姫たちを含めて“結束”を図る必要があるのではと言い出した。

 この“結束”とは、身体的な意味での結束だ。


 昨日は人種だったので、今日は自分を含めエルフ族と一緒でもいいよね、という流れらしい。

 だが、ありがたいことにソフィアが待ったをかけた。


「ダーナ様。

 今日だけはお許しください」


「それはなぜですか。理由をお聞かせください」


「はい。

 昨日は私も初めてでしたのでフラン様に協力いただきましたが、同様に聖女様も経験が……その……。

 ですので、今日は私たちがお供をして聖女様に……」


 要するに、仲間になった聖女様とも一緒に、ということらしい。

 本当は昨日一緒にと考えていたらしいが、ソフィア自身が未経験だったため、一度経験してからということで昨日はああなったようだ。


 そして今日は、マルガリータを迎え入れるために“乗船の儀”のようなものを行う必要があるらしく、話が進んでいく。

 話を聞いたら、ちっともありがたくはなかったよ。


 まあ、聖女の彼女も美人だし、嬉しくないわけではないが、本人の意思を無視してまでとは思い、マルガリータを見ると、顔を赤らめつつもまんざらでもなさそうだ。


 他の姫たちとはすでに儀式めいたことは済ませているので、急ぐ理由もないらしい。

 しかし、マルガリータの初めてが終われば順番に、という話で場は落ち着いた。


 どういうことか。

 今回ばかりは俺に発言権がない。

 すでに色々と受け入れてしまった後だし、何も言えないらしい。

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